民法・区分所有法71区分所有法

マン管 民法・区分所有法 問71:区分所有法

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

区分所有建物が全部滅失した場合の法律関係に関する次の記述のうち、区分所有法及び民法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

  • 区分所有建物が全部滅失した場合、管理組合(区分所有者の団体)は当然に消滅し、残存する敷地の処理は各区分所有者が個別に行う必要がある。
  • 区分所有建物が全部滅失した場合、区分所有関係は終了するが、各区分所有者が共有していた敷地は引き続き区分所有者全員の共有として、従前の共有割合(持分割合)を維持する。
  • 区分所有建物が全部滅失した後も、修繕積立金は管理組合が適法に保管し、区分所有者全員で分配することができる。
  • 区分所有建物が全部滅失した場合、管理組合法人が存在する場合は、建物の全部滅失が解散事由となり、清算手続に入る必要がある。正答
正答:区分所有建物が全部滅失した場合、管理組合法人が存在する場合は、建物の全部滅失が解散事由となり、清算手続に入る必要がある。

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建物が全部滅失すると区分所有関係は終了し、管理組合法人は解散事由(区分所有法55条1号)が発生します(エ:正しい)。管理組合(法人でない場合)も実質的に目的を失い、敷地は区分所有者の共有として残ります(イ:基本的に正しい)。修繕積立金は清算手続の中で分配されます(ウ:「適法に保管し分配できる」は曖昧)。正答はエです。

標準試験対策の基準レベル

区分所有法55条1号は「管理組合法人は、次の事由によって解散する。第一号:建物(附属建物を含む)の全部が滅失したとき」と規定します。管理組合法人は建物全部滅失により解散し、清算手続に入ります(55条の2以下)。エが正答。アについて、管理組合(法人でない任意団体)は建物滅失で実質的に目的を失いますが「当然に消滅する」という明文規定はなく、清算手続に準じた処理が必要です。「残存敷地の処理は個別に行う必要がある」という表現も正確ではありません(敷地は全員の共有として引き続き共同管理の問題)。アは不正確。イについて、建物全部滅失後の敷地は「敷地共有者等の集会(2022年改正区分所有法で整備・62条の2等)」の問題として新たな規律がなされています。旧法では「敷地は共有者全員の共有として残る」という解釈でしたが、新法では敷地共有者等の集会で再建・売却等の決議ができるようになりました。ウについて、修繕積立金は管理組合の財産であり、建物滅失後は清算手続の中で区分所有者に分配されます(「適法に保管し分配できる」は手続を踏む前提で正しい方向ですが、「清算手続を通じて」という留保が必要)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

建物の全部滅失(区分所有法61条1項後段・55条1号・62条の2)はマン管試験で出題頻度が高い論点で、2022年改正区分所有法の影響も大きいです。建物全部滅失後の法律関係:①区分所有関係の終了(専有部分・共用部分の区分が消滅)→②敷地は区分所有者全員の共有として残存(持分割合は従前の床面積割合に準じる)→③管理組合(任意団体)の目的喪失・事実上消滅→④管理組合法人がある場合は解散(55条1号)→⑤清算手続(55条の2以下)。2022年改正区分所有法(施行は段階的)での敷地共有者等の集会制度(62条の2〜3):建物全部滅失後の敷地共有者等(旧区分所有者全員)は「敷地共有者等の集会」を開催し、①敷地等の管理、②再建の決議(各5/6以上)、③売却の決議(各4/5以上)等の意思決定ができるようになりました。旧法では全部滅失後に再建・売却の合意が難しく「管理の空白」が生じていましたが、改正で解決策が整備されました。修繕積立金の帰属と処理:修繕積立金は管理組合の財産(集合的な財産)ですが、建物滅失後は①管理組合法人の清算財産として処理(55条の5等)、②任意団体の場合は解散時の財産分配(規約・集会決議で定める方法)が必要です。マン管実務では建物火災・地震による全部滅失後の管理組合の対応・保険金の受取・敷地の処分方法が課題になります。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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