民法・区分所有法76標準管理規約

マン管 民法・区分所有法 問76:標準管理規約

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

標準管理規約(単棟型)における管理費および修繕積立金の管理に関する次の記述のうち、標準管理規約の規定によれば、最も適切なものはどれか。

  • 修繕積立金は、通常の管理業務に要する経費にも充てることができるため、管理費と区別して管理する必要はない。
  • 修繕積立金は、長期修繕計画に基づく大規模修繕工事のほか、敷地及び共用部分の変更(建替えを含む)に係る費用にも充てることができる。正答
  • 管理費の滞納が生じた場合、管理組合は区分所有法7条の先取特権に基づく物上代位(民法304条準用)により、滞納区分所有者の専有部分の収益(家賃等)から徴収することはできない。
  • 管理費と修繕積立金は同一の口座で一括管理することが標準管理規約上推奨されており、資金の融通が容易になる。
正答:修繕積立金は、長期修繕計画に基づく大規模修繕工事のほか、敷地及び共用部分の変更(建替えを含む)に係る費用にも充てることができる。

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管理費と修繕積立金は目的が異なるため区別して管理します(ア:誤り)。修繕積立金は大規模修繕・変更工事・建替えにも使えます(イ:正しい)。区分所有法7条の先取特権は民法304条の物上代位により家賃等の収益からも徴収できる強力な権利です(ウ:誤り・物上代位で収益にも及ぶ)。管理費と修繕積立金は分別管理が原則です(エ:誤り)。正答はイです。

標準試験対策の基準レベル

標準管理規約28条2項は「修繕積立金の使途として、①一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕、②不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕、③敷地及び共用部分等の変更、④建物の建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査、⑤その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理」を規定します。建替えに係る費用(調査・合意形成費用)への充当が認められています。イが正答。アについて、標準管理規約27条(管理費)と28条(修繕積立金)は使途を明確に分けており、修繕積立金を通常管理業務の経費に充てることは標準管理規約28条の趣旨に反します(緊急時等の例外あり)。アは誤り。ウについて、区分所有法7条(先取特権)は「区分所有者が共用部分等の管理費用についての債権を有するときは、その区分所有者の区分所有権及び建物に備え付けた動産の上に先取特権を有する」と規定します。区分所有法7条2項が民法304条(先取特権の物上代位)を準用しており、専有部分から生ずる収益(賃料等)にも先取特権の効力が及ぶため、ウは誤りです。エについて、標準管理規約は管理費と修繕積立金の分別管理(別口座)を求めており(マンション管理適正化法施行規則87条等も参照)、「一括管理を推奨」は誤りです。エは誤り。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

標準管理規約の会計制度(27条〜34条)はマン管試験で修繕積立金の使途・分別管理・先取特権の関係が問われます。管理費の使途(27条):①管理員人件費、②公租公課、③共用設備の保守維持費・運転費、④備品費・通信費・その他事務費、⑤共用部分等に係る火災保険料等、⑥経常的な補修費、⑦清掃費・消毒費・ゴミ処理費、⑧委託業務費、⑨専門的知識を有する者の活用費、⑩管理組合の運営に要する費用(諸費用)等。修繕積立金の使途(28条):①計画的修繕(長期修繕計画に基づく)、②特別修繕(事故等・突発的なもの)、③共用部分等の変更工事(著しい変更・特別決議対象)、④建替え関連費用(合意形成調査・費用等)、⑤特別に必要な管理費用(特殊事情による費用等)。分別管理の実務:①管理費口座と修繕積立金口座は必ず分別、②修繕積立金は長期修繕計画に基づく積立であり流用禁止が原則(規約改正・臨時総会決議なしの流用は組合員への背任問題となりうる)。先取特権(区分所有法7条・8条、民法304条準用)の行使方法:①任意弁済による回収、②先取特権に基づく区分所有権・動産の競売請求(民事執行法194条)、③専有部分から生ずる収益(賃料・転貸料)への物上代位(7条2項→民法304条準用)。物上代位の実務:管理組合は区分所有者の賃借人に対して賃料の直接取立てを申し立てることができ(民事執行法193条2項)、滞納管理費の回収手段として実効性が高いです。長期修繕計画と修繕積立金の関係:国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン(2021年改訂)」は25〜30年の計画で修繕積立金の適正額を算出するよう求めており、修繕積立金の不足は大規模修繕工事を困難にします。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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