マン管 民法・区分所有法 問77:標準管理規約
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
標準管理規約(単棟型)における共用部分の専用使用に関する次の記述のうち、標準管理規約の規定によれば、最も適切なものはどれか。
- ア管理組合が定めた駐車場使用契約において、使用者(区分所有者)は月額の駐車場使用料を管理費と一緒に支払う義務があるが、当該使用料を修繕積立金の一部として充当することはできない。
- イ専用使用権(バルコニー・専用庭等の専用使用)は規約によって設定され、当該区分所有者のみが独占的に使用できるが、管理(損傷の修繕等)の義務も当該区分所有者が全額負担する。
- ウ駐車場の使用者が区分所有者でなくなった(専有部分を売却した)場合、駐車場使用契約は当然に前使用者の法定承継人(買主)に承継される。
- エ駐車場使用料は管理組合の収入となり、修繕積立金や管理費の不足を補うために充当することができる。正答
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駐車場使用料は管理組合の収入として管理費・修繕積立金の補填に使えます(エ:正しい)。修繕積立金として充当することも可能です(ア:誤り)。専用使用区域(バルコニー等)の通常の管理は使用者負担ですが、共用部分として大規模な修繕は管理組合が負担します(イ:「全額」負担は誤り)。駐車場使用契約は当然に承継されず、新たな申込み・審査が必要です(ウ:誤り)。正答はエです。
標準管理規約15条3項は「駐車場使用料は、その管理に要する費用に充てるほか、修繕積立金として積み立てる」と規定します。また標準管理規約29条は「管理組合の収入として管理費等に充当できる」という整理をしています。駐車場使用料は管理組合の収入(15条2項)として管理費や修繕積立金に充てることができます。エが正答。アについて、標準管理規約15条3項が「修繕積立金として積み立てる」ことを明示しており、修繕積立金への充当は可能です。アは誤り。イについて、標準管理規約21条2項は「バルコニー等の保存・管理は使用者(専用使用権者)が行い、その費用は使用者が負担する」と規定しますが、21条2項ただし書きで「共用部分として管理組合が行うことが適当な場合は管理組合が行う」と定めており、大規模な修繕・交換等は管理組合(共用部分の管理者)が負担するケースがあります。「全額使用者負担」は誤り。ウについて、標準管理規約15条(駐車場の使用)では使用者は管理組合と使用契約を締結し、区分所有者でなくなった場合は「使用契約を解約しなければならない」(15条4項)とされています。当然承継はされず、買主が改めて申し込みをして使用者となる仕組みです。ウは誤り。
標準管理規約の専用使用制度(13条〜15条・21条)は共用部分の管理責任と費用負担の関係が問われます。専用使用権の性質(13条):バルコニー・専用庭・駐車場・専用ポーチ等は「共用部分(区分所有者全員の共有)」でありながら、特定の区分所有者が「専用に使用できる権利(専用使用権)」が規約によって設定されています。専用使用権は区分所有権(専有部分)に付随する権利として登記されることがあります(敷地利用権との関係)。バルコニー等の管理責任(21条):日常的な管理(清掃・軽微修繕)→使用者(専用使用権者)が費用負担。大規模修繕(バルコニー防水・手すり交換等)→共用部分の修繕として管理組合が修繕積立金で負担(21条2項ただし書き)。最判平成22年1月26日(バルコニー改修費用負担):バルコニーは共用部分であり、大規模修繕は管理組合が負担すべきと判示。費用負担の分担基準が実務で重要です。駐車場使用契約(15条):①対象者(区分所有者・居住者を原則とし、空きがある場合は外部者への貸出も可能)、②使用料(管理組合が定める)、③解約事由(区分所有者でなくなった場合・長期不使用等)、④使用料の充当先(管理費・修繕積立金・共用施設維持費等)。外部への駐車場貸出しと消費税:管理組合が外部に駐車場を貸し出す場合は消費税課税取引となり(駐車場収入が年1,000万円超で課税事業者)、管理組合の税務申告が必要です。2022年標準管理規約改正ではEV(電気自動車)充電設備設置に関する規定例も追加されました。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。