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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 労働安全衛生法 問11|危険有害業務の就業制限と免許・技能講習・特別教育の区分

問題

社労士 | 労働安全衛生法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

労働安全衛生法に規定する危険有害業務の就業制限と、免許・技能講習・特別教育の区分に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はオ(誤っている記述)です。

安衛規則第38条は「特別教育」(安衛法第59条第3項)の記録について、受講者・科目等を作成し3年間保存する義務を定めていますが、雇入れ時教育・作業内容変更時教育(安衛法第59条第1項・第2項、安衛則第35条)には、法令上の記録保存義務は定められていません(行政指導上は記録の作成・保存が推奨されているが法令上の義務ではない)。オは「雇入れ時教育・作業転換時教育も第38条により3年保存義務がある」と拡張している点で誤りです。

アは正しく、就業制限業務の定義(免許または技能講習修了者のみ就業可)が正確です(安衛法第61条)。イは正しく、技能講習修了証に有効期限はありません(免許と同様)。ウは正しく、特別教育の記録3年保存義務があります(安衛則第38条)。エは正しく、免許証は終身有効(更新制度なし)で、取消し・効力の停止の処分は別途規定があります(安衛法第74条)。

就業制限・特別教育・雇入時教育の三区分比較(安衛法第59条・第61条):

区分根拠資格要件実施主体記録保存
就業制限業務(免許)第61条・施行令第20条都道府県労働局長の免許が必要免許試験は都道府県労働局長(指定試験機関が行うことができる)免許証(有効期限の定めなし・取消あり)
就業制限業務(技能講習)第61条・施行令第20条技能講習修了が必要都道府県労働局長登録機関が実施修了証(有効期限なし)
特別教育対象業務第59条第3項・施行規則第36条事業者による特別教育の受講事業者自ら実施(外部委託可)3年保存(安衛規則第38条)
雇入れ時・転換時教育第59条第1・2項・施行規則第35条受講義務(全労働者)事業者自ら実施義務規定なし(推奨)

就業制限業務の代表例(免許 vs 技能講習):

業務免許(より高度)技能講習(下位)
移動式クレーン運転つり上げ荷重5トン以上→移動式クレーン運転士免許つり上げ荷重1トン以上5トン未満→小型移動式クレーン運転技能講習
ボイラー取扱一定規模以上→ボイラー技士(特・1・2級)免許小規模ボイラー→ボイラー取扱技能講習
フォークリフト規定なし(技能講習のみ)最大荷重1トン以上→フォークリフト運転技能講習

特別教育:つり上げ荷重1トン未満の移動式クレーン(安衛則第36条第16号)・最大荷重1トン未満のフォークリフト(同条第5号)・作業床の高さ10メートル未満の高所作業車(同条第10号の5)など、技能講習より小規模の機械・業務が対象。

各選択肢の解説:

  • ア(正): 就業制限の定義(免許者・技能講習修了者その他厚生労働省令で定める資格を有する者のみ。第61条第1項、資格の区分は安衛則第41条・別表第三)が正確。
  • イ(正): 技能講習修了証に有効期限なし(スキルアップ講習の追加受講は任意)。
  • ウ(正): 特別教育の記録保存3年間(安衛規則第38条)・事業者自ら実施が正確。
  • エ(正): 免許証は終身有効(更新制度なし)。都道府県労働局長による免許の取消し・効力の停止(第74条)は別途あり。
  • オ(誤・正答): 安衛則第38条の3年保存義務の対象は「特別教育」(安衛法第59条第3項)のみ。雇入れ時教育・作業内容変更時教育(同条第1・2項、安衛則第35条)には法令上の記録保存義務はない(行政指導上は推奨)。「特別教育と同様に第38条で3年保存義務」と拡張するオの記述は誤り。

【就業制限制度の設計ロジック:三段階の能力保証体系】

労安衛法の就業制限体系は「免許→技能講習→特別教育」という三段階のピラミッド構造です:

1. 免許(最上位): 免許試験(都道府県労働局長が行い、指定試験機関に行わせることができる)に合格する等して、都道府県労働局長が免許証を交付。最も危険度が高い機械・業務に適用。

2. 技能講習(中位): 都道府県労働局長登録機関が実施・修了証交付。免許より危険度が低い機械・業務に適用。

3. 特別教育(下位): 事業者自ら(または外部委託)実施。さらに危険度が低い機械・軽微な危険業務に適用。

この三段階は、「危険の程度」×「機械・設備の規模・能力」で決まっています。同じ「移動式クレーン」でも5トン以上(免許)→1〜5トン未満(技能講習)→1トン未満(特別教育)という切り分けが典型例です。社労士試験では「どの規模・業務がどの区分に該当するか」という問いが頻出です。

【技能講習修了証に有効期限がない理由と実務上の注意点】

技能講習修了証には有効期限がありません(免許証と同様)。しかし、この「終身有効」設計には実務上の問題があります:

  • 修了後10〜20年が経過すると法令改正・機械の技術進歩により修了時の知識が陳腐化するリスク
  • 危険又は有害な業務に現に就いている者への安全衛生教育は、事業者の努力義務にとどまる(安衛法第60条の2)
  • 労働災害が発生した際に「技能講習修了者であること」だけで安全管理義務の免責にはならない(民事賠償責任は別途発生)

社労士として顧問先の建設会社・製造業に対し「免許・技能講習修了者の台帳管理+定期的なスキルアップ講習の受講促進」を提案することが安全衛生コンサルティングの付加価値です。

【特別教育の実施と記録管理の実務(3年保存の意味)】

特別教育の記録保存義務(安衛規則第38条・3年保存)の実務的意義:

1. 労働災害発生時の記録証明: 災害発生後に「特別教育を実施していたこと」を証明するための記録が3年間必要

2. 監督署の臨検対応: 労働基準監督官の臨検で特別教育実施記録の提示を求められた際に3年分の実施記録を提示できること

3. 不法就業の防止証明: 就業制限業務・特別教育対象業務に従事した者全員の資格・受講記録が整備されていることで、無資格者の不法就業がなかった証明になる

記録すべき事項:第38条は「受講者、科目等」の記録と定めています(実施日・講師等の記載は実務上の工夫)。

【雇入れ時教育と特別教育の記録の違い】

雇入れ時教育(安衛則第35条)には記録保存の規定がなく、特別教育(安衛則第36条)には受講者・科目等の記録の3年間保存義務(第38条)があります。この違いが選択肢オの論点です。

根拠: 労働安全衛生法第59条(安全衛生教育・特別教育)・第61条(就業制限)・第72条(免許)・第74条(免許の取消等)、労働安全衛生規則第35条(雇入れ時教育)・第36条(特別教育科目)・第38条(特別教育記録3年保存)・第41条(就業制限についての資格・別表第三)、安衛令第20条(就業制限業務の列挙)。確認日2026-06-08。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 労働安全衛生法第59条(安全衛生教育)・第61条(就業制限)・第72条(免許)、労働安全衛生規則第35条(雇入れ時教育)・第36条(特別教育)・第38条(特別教育記録3年保存)・第41条(就業制限業務) 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

この問題の関連トピック

  • 危険有害業務の就業制限と免許・技能講習・特別教育の区分
  • 頻出度B

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