問題
健康保険の任意継続被保険者の標準報酬月額及び保険料の前納に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はイです。
任意継続被保険者の保険料の前納は、4月〜9月・10月〜翌年3月の6月間、又は4月〜翌年3月の12月間を単位として行います(施行令第48条)。
アは「いずれか少ない額」が正しい(第47条第1項)。ウは期間の途中で資格を取得した者は取得した月の翌月以降の分を前納できます。エは健康保険組合なら規約で定めることができます(同条第2項)。オは各月の初日が来るごとにその月の分が納付されたものとみなされます(第165条第3項)。
任意継続被保険者の標準報酬月額と前納の整理:
| 項目 | 条文の定め | 根拠 |
|---|---|---|
| 標準報酬月額 | ①資格喪失時の標準報酬月額と②全被保険者の平均による標準報酬月額のいずれか少ない額 | 第47条第1項 |
| 健康保険組合の特例 | ①が②を超える者について、規約で①(又は②超①未満で規約が定めた額)とできる | 第47条第2項 |
| 前納の単位 | 4月〜9月・10月〜翌年3月の6月間、又は4月〜翌年3月の12月間 | 施行令第48条本文 |
| 途中で資格を得喪する者 | 取得月の翌月以降/喪失月の前月までの期間について前納できる | 施行令第48条ただし書 |
| 納付の時期 | 各月の初日が到来したときにその月の保険料を納付したものとみなす | 第165条第3項 |
各選択肢の解説:
- ア(誤): 第47条第1項は「いずれか少ない額」としています。
- イ(正): 施行令第48条本文のとおりです。
- ウ(誤): 施行令第48条ただし書により、資格を取得した日の属する月の翌月以降の期間の保険料について前納を行うことができます。
- エ(誤): 第47条第2項は健康保険組合にこの取扱いを認めています。
- オ(誤): 第165条第3項は、前納に係る期間の各月の初日が到来したときに、それぞれその月の保険料が納付されたものとみなすと定めています。
【標準報酬月額の決め方(ア・エ)】
第47条第1項は、第41条から第44条まで(定時決定・随時改定等)の規定にかかわらず、任意継続被保険者の標準報酬月額を次の2つのうち「いずれか少ない額」とします。第1号は資格を喪失したときの標準報酬月額、第2号は前年(1月から3月までの標準報酬月額については前々年)の9月30日における、その者の属する保険者が管掌する全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額を報酬月額とみなしたときの標準報酬月額です。第2号の平均した額については、健康保険組合がその範囲内で規約で定めた額があるときはその額によります。第2項は健康保険組合に限り、第1号の額が第2号の額を超える者について、規約で定めるところにより第1号の額(第2号超・第1号未満の範囲で規約が定めた額があるときはその額を報酬月額とみなしたときの標準報酬月額)とすることを認めています。協会には、この第2項の特例はありません。
【前納の単位と途中の得喪(イ・ウ)】
第165条第1項は任意継続被保険者が将来の一定期間の保険料を前納できるとし、その手続は政令に委ねられています(同条第4項)。施行令第48条本文は単位を「四月から九月まで若しくは十月から翌年三月までの六月間又は四月から翌年三月までの十二月間」と定め、ただし書で、その期間の途中で資格を取得した者は取得した日の属する月の翌月以降の期間、資格を喪失することが明らかな者は喪失する日の属する月の前月までの期間の保険料について前納できるとしています。
【前納額と納付の擬制(オ)】
前納すべき額は、その期間の各月の保険料の額から政令で定める額を控除した額です(第165条第2項)。施行令第49条は、この控除額を年4分の利率による複利現価法で割り引いて計算すると定めています。前納された保険料は、期間の各月の初日が到来したときに、それぞれその月の保険料が納付されたものとみなされます(第165条第3項)。前納した時点や期間の最初の月に全期間分が納付済みになるわけではありません。期間の途中で保険料額が引き上げられたときは、前納された保険料のうち引上げ後の期間に係るものを、各月の保険料に先に到来する月の分から順次充当します(施行令第50条)。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 健康保険法第47条第1項・第2項(任意継続被保険者の標準報酬月額)・第165条第1項・第3項(保険料の前納)/健康保険法施行令第48条(前納期間) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 健康保険法(法令ID 211AC0000000070) https://laws.e-gov.go.jp/law/211AC0000000070 / 健康保険法施行令(法令ID 215IO0000000243) https://laws.e-gov.go.jp/law/215IO0000000243 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

