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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 健康保険法 問44|介護休業中の保険料免除なし——健保料は免除対象外・厚生年金との違い

問題

社労士 | 健康保険法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

健康保険の保険料免除に関する次のA〜Dの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 A. 育児休業期間中(産後パパ育休を含む)は、被保険者負担分・事業主負担分ともに健康保険料が免除される。 B. 産前産後休業期間中は、被保険者負担分・事業主負担分ともに健康保険料が免除される。 C. 介護休業期間中は、被保険者負担分・事業主負担分ともに健康保険料が免除される。これは育児休業中の免除と同様の仕組みが介護休業にも適用されるためである。 D. 産前産後休業中の保険料免除は、被保険者が申し出た場合にのみ適用されるものであり、事業主からの申出では適用されない。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はイ(AとB)です。

健康保険では育児休業期間中(産後パパ育休含む)と産前産後休業期間中はともに被保険者・事業主の両方の保険料が免除されます(A・Bともに正しい)。

C(介護休業中の免除)は誤りです。 介護休業中は健康保険料の免除制度がありません。育児休業・産前産後休業とは異なり、介護休業中は被保険者・事業主ともに通常どおり保険料を負担します。

D(被保険者の申出のみ有効)も誤りです。 産前産後休業の保険料免除の申出は事業主が行います(被保険者ではなく事業主からの申出が要件)。

AとBが正しい組合せであるイが正答です。

健康保険の保険料免除制度の比較(育休・産休・介護休業):

休業の種類健保料免除申出の主体根拠条文免除対象
育児休業(産後パパ育休含む)あり事業主が申出健保法第159条被保険者・事業主の双方
産前産後休業あり事業主が申出健保法第159条の3被保険者・事業主の双方
介護休業なし—規定なし—

各記述の解説:

  • A(正): 育児休業中(産後パパ育休含む)の健保料は被保険者・事業主の双方が免除されます(健保法第159条)。免除期間は育児休業等を開始した日の属する月から、終了する日の翌日が属する月の前月まで(同一月内に開始・終了し、その月の育児休業等の日数が14日以上の場合はその月)。育児休業等の期間が1月以下の者は、標準報酬月額に係る保険料に限られます(賞与分は免除されない)。産後パパ育休(出生時育児休業)も「育児休業等」に含まれます。
  • B(正): 産前産後休業中の健保料も、事業主の申出により「当該被保険者に関する保険料」が徴収されないため、被保険者・事業主の双方の負担分が免除されます(健保法第159条の3)。産前産後休業は、出産の日(予定日後の出産は予定日)以前42日(多胎98日)から出産の日後56日までの間で、妊娠・出産を理由に労務に服さないことです(第43条の3第1項)。申出は事業主が行う点がポイントです。
  • C(誤): 介護休業中には健保料の免除規定が存在しません。「育児休業と同様の仕組みが適用される」という記述が誤りです。健康保険法にも厚生年金保険法にも介護休業中の保険料免除規定はありません。
  • D(誤): 産前産後休業の保険料免除の申出は事業主が行います(「被保険者が申し出た場合のみ有効」は誤り)。育児休業の免除申出も同様に事業主が行います。

【育休・産休・介護休業の保険料免除制度の全体像・条文の要件・厚生年金との対比・2022年10月改正】

健保の保険料免除制度の条文:

制度根拠条文上の要件
育児休業中の健保料免除第159条育児休業等をしている被保険者の事業主が申出(第159条の3の適用を受けている者を除く)
産前産後休業中の健保料免除第159条の3産前産後休業をしている被保険者の事業主が申出
介護休業中の健保料免除規定なし現行法には規定なし

育児休業と産前産後休業が重なる場合:

第159条は「第159条の3の規定の適用を受けている被保険者を除く」と定めています。産前産後休業の免除を受けている間は第159条(育児休業)ではなく第159条の3が適用され、両方が重ねて適用されることはありません。

介護休業中に保険料免除がないことの確かめ方:

保険料の徴収の特例は、第159条(育児休業等)と第159条の3(産前産後休業)の2つであり、介護休業を対象とする条文はありません。免除がない理由は法令に書かれておらず、制度の沿革・政策判断の問題です。試験では「規定があるかどうか」を条文で押さえることが大切です。

厚生年金との比較(健保と完全に同様):

休業の種類健保料免除厚年料免除根拠条文(厚年)
育児休業ありあり厚年法第81条の2
産前産後休業ありあり厚年法第81条の2の2
介護休業なしなし規定なし(健保と同様)

健保と厚年は「育休・産休は免除あり、介護休業は免除なし」の点で一致しています。ただし厚年では、第2号・第3号厚生年金被保険者(公務員等)の産前産後休業の免除は「被保険者」が申出をします(厚年法第81条の2の2第2項の読替え)。「厚年は介護休業も免除」「健保のみ介護休業は免除なし」という誤った記述に注意が必要です。

産前産後休業免除(健保法第159条の3)の申出手続詳細:

項目内容
申出主体事業主(「被保険者が申し出る」は誤り・Dが誤りである理由)
申出先保険者等(協会管掌は年金事務所、組合管掌は健保組合)
対象期間産前産後休業を開始した日の属する月から、終了する日の翌日が属する月の前月まで(産前産後休業=出産の日〔予定日後の出産は予定日〕以前42日〔多胎98日〕〜出産の日後56日のうち、妊娠・出産を理由に労務に服さない期間=第43条の3第1項)
免除対象「当該被保険者に関する保険料」=被保険者負担分・事業主負担分の双方
免除の効果免除期間は保険料を徴収しない(標準報酬月額はそのまま)

育児休業の免除申出(健保法第159条)も同様に事業主が年金事務所・健保組合に申出を行います。被保険者本人が直接申出する仕組みではありません。これが試験で「被保険者が申し出る」という誤りの選択肢として出題されるパターンです。

育児休業免除(健保法第159条)の2022年10月改正:

e-Gov の改正前版(2022年6月17日施行版)の第159条は「育児休業等を開始した日の属する月からその育児休業等が終了する日の翌日が属する月の前月までの期間」だけを定めていました。2022年10月1日施行の改正で号が分かれ、同一月内の短期の育休と賞与の扱いが加わりました:

育休の取得状況免除の取扱い
開始月と終了日の翌日の属する月が異なる育休開始日の属する月から、終了日の翌日が属する月の前月まで免除(第159条第1項第1号)
同一月内に開始・終了し、その月の育休日数が14日以上その月の保険料も免除(同項第2号)
賞与(標準賞与額)に係る保険料育児休業等の期間が1月以下の者は、標準報酬月額に係る保険料に限る=賞与分は免除されない(同項括弧書き)
連続する2以上の育休全部を一の育児休業等とみなす(同条第2項)

社労士試験での頻出パターン(まとめ):

よくある誤答パターン正しい答え
「介護休業中も育休と同様に健保料免除あり」介護休業中は免除なし
「産前産後免除は被保険者が申し出る」事業主が申し出る
「産前産後は被保険者負担のみ免除・事業主は負担」被保険者・事業主ともに免除
「厚年は介護休業も免除・健保のみ免除なし」健保・厚年ともに介護休業は免除なし
「産後パパ育休(出生時育休)は免除対象外」産後パパ育休も健保料免除の対象
この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 健康保険法第159条(育児休業中の保険料免除)・第159条の3(産前産後休業中の保険料免除)・介護休業中の保険料免除規定なし 確認日: 2026-06-08(条文は 2026-09-30 e-Gov で再確認) 出典: e-Gov 健康保険法第43条の3・第159条・第159条の3 https://laws.e-gov.go.jp/law/211AC0000000070 e-Gov 厚生年金保険法第81条の2・第81条の2の2 https://laws.e-gov.go.jp/law/329AC0000000115 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

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  • 頻出度A

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