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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 国民年金法 問33|年金生活者支援給付金の老齢・障害・遺族3区分の支給要件

問題

社労士 | 国民年金法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

年金生活者支援給付金(老齢・障害・遺族の3区分)に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はオです。

老齢年金生活者支援給付金の所得基準は、法2条1項により「国民年金法第27条本文に規定する老齢基礎年金の額を勘案して政令で定める額」(=所得基準額)とされており、老齢基礎年金の満額そのものが基準額になるわけではありません。満額を踏まえて別途政令で定めた額が基準になるため、「満額に相当する額そのもの」とするオは誤りです。

ア〜エはいずれも法2条1項・15条2項・16条・20条2項・21条2項の条文どおりの正しい記述です。

年金生活者支援給付金3区分の共通構造:

区分支給要件の柱書額の特徴根拠
老齢年金生活者支援給付金老齢基礎年金の受給権者かつ裁定請求済み・前年所得額が所得基準額以下等保険料納付済期間・免除期間の月数に応じて算定2条1項・3条
障害年金生活者支援給付金障害基礎年金の受給権者かつ裁定請求済み・所得が政令で定める額以下障害等級1級は給付基準額の100分の12515条1項・16条
遺族年金生活者支援給付金遺族基礎年金の受給権者かつ裁定請求済み・所得が政令で定める額以下原則は給付基準額。39条の2により子のみに支給される場合は子の数で按分20条1項・21条

支給しない場合(共通):

3区分いずれも、①日本国内に住所を有しないとき、②当該基礎年金の全額につき支給が停止されているとき等は支給されない(2条2項・15条2項・20条2項各1号・2号)。

各選択肢の解説:

  • ア(正): 2条1項の柱書のとおり。
  • イ(正): 16条は「障害の程度が国民年金法第三十条第二項に規定する障害等級の一級に該当する者として障害基礎年金の額が計算されるものにあつては、給付基準額の百分の百二十五に相当する額」と定める。
  • ウ(正): 21条2項は「遺族基礎年金であつて国民年金法第三十九条の二の規定によりその額が計算されているものを受給している子に支給する遺族年金生活者支援給付金は…給付基準額をその子の数で除して得た額」と定める。
  • エ(正): 2条2項1号2号・15条2項1号2号・20条2項1号2号の共通の不支給事由のとおり。
  • オ(誤・正答): 2条1項は「国民年金法第二十七条本文に規定する老齢基礎年金の額を勘案して政令で定める額」を所得基準額とすると定めており、老齢基礎年金の満額そのものを基準額とする規定ではない。

【2条1項「勘案して政令で定める額」という書き方の意味】

2条1項は、老齢年金生活者支援給付金の所得基準額を「国民年金法第二十七条本文に規定する老齢基礎年金の額を勘案して政令で定める額」と定義している。この書き方は、老齢基礎年金の満額をそのまま所得基準として使うのではなく、満額を「勘案」した上で、政令によって具体的な金額を定めるという委任の構造である。これを受けた施行令1条は、2026年4月1日時点で、所得基準額を昭和31年4月1日以前に生まれた者について80万6,700円、同月2日以後に生まれた者について80万9,000円と定めており、政令に書かれた定額である。

また2条1項は、所得基準額以下であることに加えて「その者及びその者と同一の世帯に属する者の所得の状況を勘案して政令で定める要件」を求めており、施行令2条は、本人と同一世帯の者の全員が市町村民税を課されていないことを要件としている。選択肢アの「等の要件」はこの要件を指している。

【16条が障害等級1級に割増を設けている理由】

16条は、障害年金生活者支援給付金の月額を給付基準額(5,000円を基礎とする額)とした上で、障害の程度が1級に該当する者として障害基礎年金の額が計算される場合には、給付基準額の100分の125に相当する額とすると定めている。これは、障害基礎年金自体も33条2項により1級の額が2級の額の100分の125に相当する額とされていることと平仄を合わせたものであり、障害の程度がより重い1級の受給者に対して、基礎年金本体と同様に生活支援給付金でも上乗せを行うという設計である。

【21条2項が子に支給する遺族給付金を按分する理由】

21条1項は、遺族年金生活者支援給付金の月額を原則として給付基準額とする。しかし21条2項は、遺族基礎年金であって39条の2の規定によりその額が計算されているもの(配偶者ではなく子に対して遺族基礎年金が支給される場合で、複数の子が受給権を有する場合の按分規定)を受給している子に支給する遺族年金生活者支援給付金については、給付基準額をその子の数で除して得た額とする、と特則を定めている。これは、遺族基礎年金自体が複数の子で按分される場合に、生活者支援給付金についても同様に子の数に応じて按分することで、給付金の総額が受給者の数によって不合理に膨らむことを防ぐ趣旨である。逆にいえば、配偶者が受給権者である場合や、子が1人のみの場合には、この按分規定は適用されず、通常どおり給付基準額(一律の額)が支給される。

【共通の不支給事由(2条2項・15条2項・20条2項)の位置づけ】

3区分いずれも、日本国内に住所を有しないとき、基礎年金の全額が支給停止されているとき、刑事施設等に拘禁されているときなどは支給しないと定められている(障害・遺族給付金にはさらに少年院等に収容されているときの号もある)。これらは、公的年金給付そのものが現に本人の生活に用いられていない状況では、生活支援を目的とする上乗せ給付を行う必要がないという考え方に基づく共通の政策判断である。

【出題の狙い】

老齢給付金の所得基準額が老齢基礎年金の満額そのものではなく政令委任事項であること、障害1級の割増、遺族給付金の子への按分、共通の不支給事由という、年金生活者支援給付金の支給に関する法律の各条の細部を正確に読み取れているかを問う問題である。

この問題の根拠
  • 国民年金法第39条の2・第27条・第三十条・第三十九条の二・第二十七条e-Govで原文を読む
条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 年金生活者支援給付金の支給に関する法律2条1項(老齢年金生活者支援給付金の支給要件・所得基準額の定義)・2条2項(支給しない場合の各号)・15条2項(障害給付金の支給しない場合)・16条(障害給付金の額・1級の割増)・20条2項(遺族給付金の支給しない場合)・21条2項(子に支給する遺族給付金の按分)/同法施行令1条(所得基準額)・2条(世帯の市町村民税非課税要件) e-Gov 法令API v2(law_id=424AC0000000102・430CO0000000364、2026-04-01時点)2026-09-30 全文照合 参照した数値: 障害年金生活者支援給付金 1級 月額(令和8年4月改定):7,025円/月(障害等級1級の月額)・障害年金生活者支援給付金 2級 月額(令和8年4月改定):5,620円/月(障害等級2級の月額) 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

この問題の関連トピック

  • 年金生活者支援給付金の老齢・障害・遺族3区分の支給要件(年金生活者支援給付金の支給に関する法律2条・16条・20条・21条
  • 頻出度A

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