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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 厚生年金保険法 問33|社会保険審査会への不服申立て

問題

社労士 | 厚生年金保険法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

厚生労働大臣による厚生年金保険の処分に対する不服申立てのうち、社会保険審査会が審理するものに関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエ(誤っている記述)です。

厚生労働大臣による保険料その他の徴収金の賦課・徴収の処分に不服がある者は、社会保険審査会に対して審査請求をすることができます(厚年法第91条第1項)。社会保険審査官を経由する二段階の仕組み(審査請求→再審査請求)は、被保険者の資格・標準報酬・保険給付に関する処分(第90条第1項)のものです。保険料の処分にも二段階を当てはめたエは誤りです。

ア(再審査請求は決定書謄本の送付の翌日から2月)・イ(保険料等の審査請求は知った日の翌日から3月)・ウ(救済規定の準用)・オ(相手方は原処分をした保険者)はいずれも条文どおりです。

厚生労働大臣の処分の種類と不服申立て先:

処分不服申立て期間(社審法)
被保険者の資格・標準報酬・保険給付(厚年法第90条第1項)①社会保険審査官へ審査請求 → ②その決定に不服なら社会保険審査会へ再審査請求①知った日の翌日から3月(第4条第1項)②決定書謄本の送付日の翌日から2月(第32条第1項)
保険料その他の徴収金の賦課・徴収、第86条(督促・滞納処分)(厚年法第91条第1項)社会保険審査会へ審査請求(一段階)知った日の翌日から3月(第32条第2項)

エの誤りの核心:

第91条第1項は「厚生労働大臣による保険料その他この法律の規定による徴収金の賦課若しくは徴収の処分又は第八十六条の規定による処分に不服がある者は、社会保険審査会に対して審査請求をすることができる」と定めています。社会保険審査官は登場しません。エはこの処分に第90条第1項の二段階の仕組みを当てはめており、誤りです。

ウ・オの確認:

社審法第32条第3項は、第4条第1項ただし書(正当な事由の疎明)と第3項(郵便・信書便の送付日数の不算入)を、第32条第1項(再審査請求)・第2項(審査会への審査請求)の期間に準用しています。第32条第5項は、これらの請求で原処分をした保険者を相手方とすると定めています。

【社会保険審査会が「再審査」と「審査」の2つの顔を持つことを条文で整理する】

社会保険審査会は、厚生年金保険の不服申立てで2つの役割を担います。どちらの役割かによって、期間の起算点と長さが変わります。

① 再審査請求の審理(厚年法第90条第1項後段)

第90条第1項は「厚生労働大臣による被保険者の資格、標準報酬又は保険給付に関する処分に不服がある者は、社会保険審査官に対して審査請求をし、その決定に不服がある者は、社会保険審査会に対して再審査請求をすることができる」と定めています。この再審査請求の期間は、社審法第32条第1項により「審査官の決定書の謄本が送付された日の翌日から起算して二月」です。起算点は原処分を知った日ではなく、決定書の謄本が送付された日です(アのとおり)。

② 審査請求の審理(厚年法第91条第1項)

保険料その他の徴収金の賦課・徴収の処分と、第86条の規定による処分(督促・国税滞納処分の例による処分等)については、第91条第1項により社会保険審査会に対して直接、審査請求をします。期間は社審法第32条第2項により「当該処分があつたことを知つた日の翌日から起算して三月」です(イのとおり)。社会保険審査官は関与しないため、エは誤りです。

③ 共通のルール(社審法第32条第3項・第5項)

  • 第32条第3項:第4条第1項ただし書(正当な事由により期間内にできなかったことを疎明したときは期間経過後もできる)と第4条第3項(郵便・信書便で提出したときは送付に要した日数を算入しない)を、①②の期間に準用します(ウのとおり)。
  • 第32条第5項:①の再審査請求と②の審査請求では、原処分をした保険者(第86条第5項等の規定による請求を受けて処分をした者を含む)を相手方とします(オのとおり)。

訴訟との関係(参考):

厚年法第91条の3は、「第九十条第一項に規定する処分の取消しの訴え」について、社会保険審査官の決定を経た後でなければ提起できないと定めています。この規定が対象とするのは第90条第1項の処分(資格・標準報酬・保険給付)であり、第91条第1項の保険料等の処分は書かれていません。条文の対象となる処分を区別して読むことが、この分野の正誤判断の要です。

ひっかけの型:

本問のエのように、「審査官→審査会」の二段階をすべての処分に広げる肢、あるいは逆に資格・保険給付の処分について「審査会に直接」とする肢が典型です。第90条(資格・標準報酬・保険給付=二段階)と第91条(保険料等=審査会への一段階)を、条文番号とセットで押さえておきましょう。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生年金保険法第90条第1項・第91条第1項(https://laws.e-gov.go.jp/law/329AC0000000115#Mp-At_91)・社会保険審査官及び社会保険審査会法第4条第1項ただし書・第3項・第32条第1項〜第3項・第5項(https://laws.e-gov.go.jp/law/328AC0000000206#Mp-At_32) 確認日: 2026-09-30 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

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  • 社会保険審査会への不服申立て(保険料等の処分は審査会への審査請求・再審査請求の期間
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