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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 厚生年金保険法 問54|厚年の保険料免除

問題

社労士 | 厚生年金保険法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

厚生年金保険の保険料免除に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはいくつあるか。 - ア. 産前産後休業期間中の厚生年金保険料の免除は、被保険者本人の保険料負担分のみが免除され、事業主の負担分については免除されない。 - イ. 育児休業等期間中の厚生年金保険料の免除は、被保険者本人の負担分と事業主の負担分がともに免除される。 - ウ. 産前産後休業期間中の保険料が免除された期間は、老齢厚生年金の計算において標準報酬月額がゼロとして扱われ、免除期間は年金額の計算に含まれない。 - エ. 月の途中から育児休業を開始した場合でも、その月の末日において育児休業中であれば、育児休業を開始した月の保険料から免除される。 - オ. 厚生年金保険の育児休業等期間中の保険料免除は、育児介護休業法第2条第1号に規定する育児休業に限られ、同法の措置に基づく3歳未満の子を養育するための休業は、免除の対象とならない。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

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解説

正答はイ(2個・イとエ)です。

イは正しい。 育児休業等期間中は、事業主の申出により、その被保険者に係る保険料の徴収が行われません(第81条の2)。保険料は被保険者と事業主が半額ずつ負担するもの(第82条)なので、両方の負担分が免除されます。

エは正しい。 免除の期間は「育児休業等を開始した日の属する月から、終了する日の翌日が属する月の前月まで」です(第81条の2)。月の途中に始めても、月末に休業中なら開始月から免除されます。

アは誤り。 産前産後休業期間中も、その被保険者に係る保険料が徴収されません(第81条の2の2)。事業主負担分も免除されます。

ウは誤り。 免除期間も被保険者期間で、その月の標準報酬月額で年金額が計算されます。

オは誤り。 育児休業等には、育児介護休業法の措置による3歳未満の子の休業も含まれます(第23条の2第1項)。

産前産後休業・育児休業の保険料免除の比較整理:

項目産前産後休業中育児休業等期間中
根拠厚年法第81条の2の2厚年法第81条の2
申出事業主が実施機関に申出事業主が実施機関に申出
免除される保険料その被保険者に係る保険料(被保険者分・事業主分とも。アが誤りの理由)同左
免除の期間開始月〜終了日の翌日が属する月の前月同左(同じ月に開始・終了する場合は14日以上等の要件)
年金額への影響被保険者期間として、その月の標準報酬月額で計算(ウが誤りの理由)同左

アの誤り(産前産後も事業主分も免除):

第81条の2の2は、産前産後休業をしている被保険者が使用される事業所の事業主が申出をしたときは、その被保険者に係る保険料の徴収を行わないと定めています。事業主は被保険者分と自己負担分をあわせて納付する義務を負う(第82条)ので、両方が徴収されません。

ウの誤り(年金額に反映される):

第81条の2・第81条の2の2は保険料を「徴収しない」と定める規定で、標準報酬月額をゼロにする規定ではありません。免除の月も被保険者期間であり、老齢厚生年金はその月の標準報酬月額(再評価後)で計算されます(第43条第1項)。

エ(正)の免除の始期:

例:4月15日から育児休業を開始し、5月以降も続く場合

  • 開始月(4月)から免除。4月末に休業中なので4月分から徴収されない

オの誤り(「育児休業等」の範囲):

第23条の2第1項は「育児休業等」に、育児介護休業法第2条第1号の育児休業のほか、同法第23条第2項・第24条第1項(第2号)の措置による休業(3歳に満たない子を養育するためのもの)なども含めています。

【産前産後・育児休業の保険料免除制度の条文構造と令和4年改正後の要件】

産前産後休業と育児休業等の保険料免除は、いずれも「保険料の徴収の特例」として規定されています。保険料を払わなくても被保険者期間は途切れず、年金額はその月の標準報酬月額で計算されるため、休業による年金額の目減りを防ぐ仕組みです。

免除の構造(第81条の2・第81条の2の2):

要素内容
申出被保険者が使用される事業所の事業主が、主務省令で定めるところにより実施機関に申出
効果その被保険者に係る保険料の徴収を行わない(被保険者分・事業主分とも)
期間休業を開始した日の属する月から、休業が終了する日の翌日が属する月の前月まで

育児休業等の免除の要件(第81条の2第1項):

育児休業等については、次のいずれかに当たる月が免除の対象です。

1. 育児休業等を開始した日の属する月から、終了する日の翌日が属する月の前月までの月(月末に休業中である月)

2. 育児休業等を開始した日の属する月と終了する日の翌日が属する月が同じで、その月の育児休業等の日数として省令で計算した日数が14日以上である月

また、その育児休業等の期間が1月以下である者については、免除は標準報酬月額に係る保険料に限られます(第81条の2第1項ただし書)。つまり、賞与(標準賞与額)に係る保険料が免除されるのは、育児休業等の期間が1月を超える場合です。月の途中の短い休業で賞与の保険料だけを免除する、という取扱いにはなりません。

「育児休業等」の範囲(オの誤りの詳細):

第23条の2第1項は、「育児休業等」に次のものを含めています。

  • 育児介護休業法第2条第1号の育児休業
  • 同法第23条第2項の育児休業に関する制度に準ずる措置による休業
  • 同法第24条第1項(第2号に係る部分)の措置による休業
  • 国会職員・国家公務員・地方公務員・裁判官の育児休業に関する法律による育児休業

いずれも3歳に満たない子を養育するための休業です。会社の制度による休業でも、育児介護休業法のこれらの措置に当たれば免除の対象になります。オの「法の育児休業に限られ、措置による休業は対象外」は条文と逆です。

免除期間の年金額計算(ウの誤りの詳細):

産前産後休業・育児休業等の免除期間は:

  • 被保険者期間に算入(受給資格期間にも算入)
  • 標準報酬月額はその月のもの(ゼロ扱いではない)
  • 老齢厚生年金の計算に通常どおり算入(第43条第1項の平均標準報酬額の計算に含まれる)

具体例(老齢厚生年金の報酬比例部分):

  • 育児休業(12か月)中の標準報酬月額が40万円のままであれば、その12か月は40万円で年金額の計算に入る

社労士実務での適用判断:

保険料免除の申出は事業主が行います。社労士は、休業の開始・終了の日付と月末の在籍状況、同じ月に開始・終了する短い休業の日数(14日以上か)、休業期間が1月を超えるか(賞与の保険料)を確認し、申出の漏れがないようにします。会社独自の育児休業制度を設ける場合は、それが育児介護休業法のどの措置に当たるかを確認しておくと、保険料免除の可否を説明しやすくなります。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生年金保険法第81条の2(育児休業等期間中の保険料の徴収の特例)・第81条の2の2(産前産後休業期間中の保険料の徴収の特例)・第23条の2第1項(「育児休業等」の定義)・第82条(保険料の負担及び納付義務)・第43条第1項(年金額の計算)(https://laws.e-gov.go.jp/law/329AC0000000115) 確認日: 2026-09-30 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

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  • 厚年の保険料免除(産前産後休業・育児休業中の事業主負担も免除
  • 頻出度A

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