社労士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 雇用保険法 問15|適用除外

問題

社労士 | 雇用保険法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

雇用保険法における被保険者の適用除外(雇用保険に加入できない者)に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はオ(誤っている記述)です。

オは「船員保険の被保険者は雇用保険の被保険者になれない」としていますが、これは誤りです。現在の雇用保険法第6条には「船員保険の被保険者」を適用除外とする規定はなく、船員も一定要件を満たせば雇用保険に加入します。船員で適用除外となるのは「漁船に乗り組むため雇用される者(1年を通じて船員として雇用される場合を除く)」(第6条第5号)だけです。

アは正しく、週20時間未満は適用除外。イは正しく、31日未満見込みは適用除外(更新見込みがあれば加入)。ウは正しく、4か月以内の季節労働者は適用除外。エは正しく、学生は原則適用除外です。

雇用保険の適用除外(法第6条)の主要類型:

適用除外事由根拠・例外
週所定労働時間20時間未満20時間未満なら全従業員対象。パート・アルバイトで多い
同一事業主での31日以上雇用見込みなし「見込み」判断。更新されれば遡及加入の場合も
季節的に雇用される者で、4か月以内の期間を定めて雇用される者・週所定労働時間20時間以上で厚生労働大臣の定める時間数未満の者(第3号・第38条第1項各号)農業季節労働者等
学校教育法第1条等の学校の学生・生徒で厚生労働省令で定める者(第4号)定時制・通信制・夜間学生等は被保険者になりうる
船員で、漁船に乗り組むため雇用される者(1年を通じて雇用される場合を除く)(第5号)船員一般が除外されるわけではない
国・都道府県・市町村等の事業に雇用される者のうち、離職時に他の法令・条例等で支給される諸給与が求職者給付・就職促進給付を超えると認められる者(第6号)公務員等

オが誤りである根拠:

現在の雇用保険法第6条には「船員保険の被保険者」という除外事由は存在しません。船員についての除外は第5号(漁船に乗り組むため雇用される者で、1年を通じて雇用される場合を除く)に限られます。

各選択肢の精査:

  • ア(正): 週20時間未満は雇用保険の加入要件を満たさない。
  • イ(正): 31日未満見込みは適用除外。ただし更新・継続の見込みがある場合は被保険者に。
  • ウ(正): 4か月以内の期間を定めて雇用される季節労働者は適用除外(第6条第3号・第38条第1項第1号)。4か月を超えるなら短期雇用特例被保険者の可能性。
  • エ(正): 昼間学生は原則適用除外。定時制・通信制学生は要件充足で被保険者となりうる。
  • オ(誤・正答): 現在の船員保険被保険者は雇用保険の適用除外ではない(旧制度の概念の誤適用)。

【適用除外の設計思想:雇用保険の「常用雇用」への選択的保護】

雇用保険は「常用的な雇用関係(継続的・安定的な就労)」を保護対象とする設計です。週20時間未満・31日未満見込みという数値基準は「一時的・偶発的な就労」と「生計の主たる部分を依存する就労」を峻別するための閾値です。この設計は1974年の制度創設以来基本的に維持されていますが、近年の非正規雇用拡大・ギグエコノミー化に伴い、保護の網の目が粗すぎるという批判が強まっています。

【31日未満の見込みと「遡及加入」の実務】

雇用の継続見込みが「31日未満」として加入しなかった労働者が、実際には31日以上継続雇用された場合、事業主は遡及して被保険者資格取得届を提出する義務があります。この場合、保険料の精算(遡及分の保険料納付)が必要となります。社労士実務では「短期バイト採用時に加入要否の判断ミス→後から継続就労が判明→遡及手続き」という案件が定期的に発生します。

【学生の適用除外の例外:定時制・通信制・夜間学生の扱い】

昼間学生(学業が主たる目的の者)は適用除外ですが、以下のケースは例外として被保険者になりえます:①定時制・通信制学校の生徒(夜間・週末学習が中心)、②休学中の学生(当面学業を離れている状態)、③卒業後の就職を前提とした就労(いわゆる「内定後の卒業まで雇用」は微妙な判断ケース)。ハローワークが事実関係を確認して判断します。

【船員の扱い(オの背景)】

船員も、一般の被保険者資格要件(週20時間以上・31日以上見込み等)を満たせば雇用保険に加入します。適用除外は、漁船に乗り組むため雇用される船員(1年を通じて船員として雇用される場合を除く)に限られます(第6条第5号)。

【適用除外の基準の確認】

令和8年度試験の基準日時点で施行されている第6条第1号の基準は「1週間の所定労働時間が20時間未満」です。社会保険(健康保険・厚生年金)の適用要件とは別の基準である点に注意します。

根拠: 雇用保険法第6条(適用除外)・第38条第1項。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 雇用保険法第6条(適用除外)第1号〜第6号・第38条第1項 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

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