社労士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 雇用保険法 問26|育児休業給付の支給要件

問題

社労士 | 雇用保険法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

雇用保険法における育児休業給付金(出生後休業支援給付金を除く通常の育児休業給付金)の支給要件・支給額に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエです。

育児休業給付金の支給単位期間において、就業していると認められる日数が10日を超え、かつ就業時間が80時間を超える場合は、当該支給単位期間の給付は行われません(エが正しい。施行規則第101条の22)。10日を超えても80時間以下なら支給対象です。

アは「賃金支払基礎日数11日以上の月」に加え、それで12か月に満たない場合は「賃金支払基礎時間80時間以上の月」も算入されるため、「11日以上ある月のみ」と限定したアは不正確です(雇用保険法第61条の7第3項・第14条第3項)。原則2年間に12か月以上という骨格自体は正しいが、算入要件の限定が誤りです。イは誤りで、180日超になっても50%の支給率で引き続き給付が続きます(「支給されない」が誤り)。ウは誤りで、最長2歳まで延長可能な場合があります。オは誤りで、両親が同時に育休を取得しても双方が給付を受けられます。

育児休業給付金の支給要件・支給率の全体像:

項目内容
受給要件(被保険者期間)育休開始前2年間(特例で4年間)に賃金支払基礎日数11日以上の月が12か月以上
対象となる子原則1歳未満(保育所未入所等で最長2歳まで延長可)
支給率(最初の180日)休業開始前賃金の67%
支給率(181日目以降)休業開始前賃金の50%
支給停止の閾値支給単位期間中の就業日数が10日超かつ就業時間が80時間超(施行規則第101条の22)
出生後休業支援給付金(2025-04新設)両親各14日以上育休取得で28日間、育休給付金67%に上乗せ13%→合計80%

各選択肢の精査:

  • ア(誤): みなし被保険者期間12か月の算定では「賃金支払基礎日数11日以上の月」に加え、それで12か月に満たない場合は「賃金支払基礎時間80時間以上の月」も算入する(雇保法第61条の7第3項・第14条第3項)。「11日以上のみ」と限定したアは不正確(80時間以上要件の欠落)。なお産前産後休業等で2年→最大4年への延長特例もある点も補足。
  • イ(誤): 181日目以降は50%(「支給されない」は誤り)。
  • ウ(誤): 最長2歳まで延長可(「1歳6か月を超えた場合に給付なし」は誤り)。
  • エ(正・正答): 就業日数10日超かつ就業時間80時間超でその支給単位期間は不支給(施行規則第101条の22)。
  • オ(誤): 父母が同時に育休を取得しても、それぞれが給付要件を満たせば両方に給付される(配偶者の休業を理由に支給しない規定はない)。

【育児休業給付の2025年4月改正:出生後休業支援給付金の新設と合計80%の意味】

2025年4月施行の雇用保険法改正で、「出生後休業支援給付金(13%)」が新設されました。父母ともに14日以上の育児休業を取得した場合、最大28日間は育休給付金(67%)に加えて13%が上乗せされ、合計80%となります。さらに健康保険・厚生年金保険料の免除(産後パパ育休期間)と合わせると「実質的な手取りが休業前と同等(約10割相当)」になると政府は試算しており、男性育休取得率の向上(30.1%)を後押しする政策です。

【支給単位期間の「10日超」と「10日以下」の実務的計算】

育休給付金が支給される条件として「支給単位期間中の就業日数が10日以下(10日を超える場合は就業時間が80時間以下)」が必要です(施行規則第101条の22)。就業日数が11日以上でも、就業時間が80時間以下なら支給対象です。実務では、育休中に短時間・短期間の就業復帰(「産後パパ育休」期間中の就業合意)が認められており、就業日数の管理が重要です。10日以下の就業であれば育休給付を受けながら就業できるという「柔軟な育休設計」が可能であり、事業主・労働者双方にとって育休期間中の就業ルール策定が社労士業務の一部となっています。

【最長2歳まで延長できる要件の実務確認】

育休の延長(1歳6か月・さらに2歳)は、「保育所に入所申込みを行ったが入所が認められない場合」等の要件を満たした場合のみ可能です。実務では延長申請時に「保育所入所不承諾通知書」等の書類をハローワークに提出し、延長要件の充足を確認します。社労士が事業主から「育休延長の従業員への対応」を相談された場合、①延長事由の確認、②延長申請書類の収集支援、③給付金延長申請のタイミング確認(期限厳守)という3ステップの支援が必要です。

【育休給付金の課税・社会保険への影響:労働者の手取り試算での活用】

育休給付金(67%または50%)は非課税(所得税・住民税の課税なし)であり、育休期間中の社会保険料(健保・厚年)は免除されます(2022年10月〜月内14日以上または月を跨ぐ育休で当月分免除)。この非課税+社保免除の効果を含めると、実際の手取りベースでは67%支給率でも休業前手取りの8割程度が確保される場合があります。社労士として「育休取得時の手取り試算シミュレーション」を提供することは、従業員が育休を取得する意思決定を後押しする実務的なサポートとして高い価値があります。

根拠: 雇用保険法第61条の7(育休給付)・第61条の10(出生後休業支援給付金・2025年4月施行)、同法施行規則第101条の22。厚生労働省「育児休業給付の内容と支給申請手続」(確認日2026-04-10)。数値: 13%(13%)、80%(80%)、30.1%(30.1%)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 雇用保険法第61条の7(育児休業給付金。第3項=みなし被保険者期間は第14条を適用して計算)、同法施行規則第101条の22(就業日数10日以下、10日を超える場合は就業時間80時間以下の休業に限る)、第61条の10(出生後休業支援給付金・2025年4月新設) 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

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  • 育児休業給付の支給要件(被保険者期間12か月・休業日数月10日・67%/50%
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