問題
労働者災害補償保険法施行規則第46条の16に規定する中小事業主等の規模要件に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はオ(誤っている記述)です。
第46条の16は、中小事業主の規模要件を業種ごとに①金融業・保険業・不動産業・小売業=常時50人以下、②卸売業・サービス業=常時100人以下、③その他の業種=常時300人以下、の3区分で定めています。建設業は①②のいずれにも該当しない「その他の業種」にあたり、規模要件は300人以下です。「金融業と同じ50人以下」とするオは誤りです。
ア・イ・ウ・エは条文どおりで正しい記述です。
中小事業主の規模要件(施行規則第46条の16):
| 業種区分 | 労働者数の上限 |
|---|---|
| 金融業、保険業、不動産業又は小売業 | 常時50人以下 |
| 卸売業又はサービス業 | 常時100人以下 |
| その他の業種(建設業・製造業等) | 常時300人以下 |
各選択肢の解説:
- ア(正): 小売業は「金融業、保険業、不動産業又は小売業」の区分で常時50人以下、卸売業は「卸売業又はサービス業」の区分で常時100人以下。小売業のほうが少ない。
- イ(正): 業種によって基準人数が異なることは条文の構造そのもの。
- ウ(正): 金融業は50人以下の区分に該当。
- エ(正): 卸売業は100人以下の区分に該当。
- オ(誤・正答): 建設業は「金融業、保険業、不動産業又は小売業」にも「卸売業又はサービス業」にも該当せず、その他の業種として300人以下の区分が適用される。「金融業と同じ50人以下」は誤り。
【条文の書き方:原則と括弧書きの例外】
第46条の16は「常時三百人(金融業若しくは保険業、不動産業又は小売業を主たる事業とする事業主については五十人、卸売業又はサービス業を主たる事業とする事業主については百人)以下の労働者を使用する事業主とする。」という1文で書かれています。原則が常時300人以下で、括弧書きで2つの業種グループだけが例外として少ない人数(50人・100人)になっている、という構造です。したがって、括弧書きに挙がっていない業種(建設業・製造業・運輸業など)は、すべて原則の300人以下に当たります。判定の基準は「主たる事業」の業種と「常時」使用する労働者数です。
【第33条第1号「厚生労働省令で定める数」の具体化としての第46条の16】
労災法第33条第1号は「厚生労働省令で定める数以下の労働者を使用する事業(厚生労働省令で定める事業を除く。)の事業主」を第一種特別加入の対象とすると定めるのみで、具体的な人数は条文上明らかにされていません。この「厚生労働省令で定める数」を具体化しているのが施行規則第46条の16であり、業種を「金融業、保険業、不動産業又は小売業」「卸売業又はサービス業」「その他」の3つに区分して、それぞれ50人・100人・300人という上限を定めています。試験対策上は、法律(33条1号)が「厚生労働省令に委任している」という構造と、施行規則(46条の16)が「具体的な人数を定めている」という役割分担を意識することが重要です。
【建設業が「その他の業種」に区分される点】
建設業は、労災保険率表(徴収法施行規則別表第1)では「建設事業」として独自の区分を持つ業種ですが、第46条の16の括弧書きには挙げられていません。「金融業、保険業、不動産業又は小売業」にも「卸売業又はサービス業」にも当たらないため、原則どおり300人以下の基準が適用されます。建設業にも何らかの特例があるはずだと思い込んで50人・100人を当てはめてしまうのが、この論点の典型的な誤りです。
根拠: 労働者災害補償保険法施行規則第46条の16(e-Gov 法令API v2・2026-09-30時点の現行条文で全文確認)。
- 労働者災害補償保険法施行規則第46条の16e-Govで原文を読む
- 労働者災害補償保険法第33条e-Govで原文を読む
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 労働者災害補償保険法第33条第1号、同法施行規則第46条の16 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

