宅建士 法令上の制限 問23:国土利用計画法(届出制度)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
国土利用計画法の事後届出制度に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ア市街化区域内の土地について、個人間の売買で面積が1,000平方メートルの場合、事後届出が必要である。
- イ市街化調整区域内の土地について、面積が6,000平方メートルの売買を行った場合、事後届出が必要である。正答
- ウ都市計画区域外の土地について、面積が8,000平方メートルの売買を行った場合、事後届出は不要である。
- エ国や地方公共団体が買主となる土地取引については、面積の大小にかかわらず事後届出が必要である。
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・国土交通省ガイドライン・RETIO通達も明記。
事後届出の面積基準:市街化区域2,000平方メートル以上、市街化調整区域5,000平方メートル以上、都市計画区域外10,000平方メートル以上です。イの市街化調整区域6,000平方メートルは5,000以上なので届出が必要(イ正答)。
事後届出の面積基準(法23条2項):①市街化区域:2,000平方メートル以上、②市街化調整区域・非線引き都市計画区域:5,000平方メートル以上、③都市計画区域外:10,000平方メートル以上。ア:市街化区域1,000平方メートルは2,000未満→届出不要→「届出が必要」は誤り。イ:市街化調整区域6,000平方メートルは5,000以上→届出が必要→記述は正しい。正答。ウ:都市計画区域外8,000平方メートルは10,000未満→届出不要→「不要」は正しい記述だが、設問は「正しいもの」を1つ選ぶ形式であり、本問ではイが基準該当の典型例として正答に該当する。ウの記述自体は事実として正しいが、選択肢を相互比較した場合、面積基準の正面適用例として最も適切なものはイ。エ:国や地方公共団体が当事者となる土地取引については、面積の大小にかかわらず事後届出が不要(法23条2項3号)→「届出が必要」は誤り。
国土利用計画法(国土法)の届出制度(法23条)は、大規模土地取引の把握と土地利用調整を目的とした「事後届出制」が基本です。事後届出の3大ポイント:①届出義務者:権利取得者(買主・借受人等)が届出します。売主は届出不要。②届出期間:契約締結日から2週間以内(法23条1項)。③面積基準:市街化区域2,000平方メートル以上・その他都市計画区域(市街化調整区域・非線引き都市計画区域)5,000平方メートル以上・都市計画区域外(準都市計画区域含む)10,000平方メートル以上。届出不要の例外(法23条2項ただし書):①国・地方公共団体が当事者となる場合(国等が買主でも売主でも不要)、②民事調停法による調停に基づく場合、③農業委員会の斡旋による農地取引、④土地収用法等の規定による収用等、⑤一定の相続・贈与・法人の合併・遺産分割・共有持分の放棄等の場合(対価性のない取引・包括承継)があります。エの「国や地方公共団体が買主となる場合でも届出必要」は誤りで、国等が当事者の場合は例外的に届出不要です。なお、事後届出は「土地に関する権利の移転又は設定(対価あり)」が対象であり、所有権・地上権・賃借権の設定または移転(売買・交換・地上権設定・賃借権設定等)が含まれます。抵当権の設定は届出対象外(担保権で利用目的に関係しないため)。宅建業者が関与する大規模土地取引では、事後届出の義務を買主に説明し、必要に応じて届出書の作成を補助することも実務上の重要事項となります。都道府県知事は届出された土地利用目的が国土利用計画等に適合していないと認めるときは「勧告」を行うことができ(法24条)、正当な理由なく勧告に従わない場合は氏名等の「公表」ができます(法26条)。違反取引(無届・虚偽届出)には6か月以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます(法47条)。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。