法令上の制限9都市計画法(都市計画の手続)

宅建士 法令上の制限 問9:都市計画法(都市計画の手続)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

都市計画の決定手続に関する次の記述のうち、都市計画法の規定によれば、正しいものはどれか。

  • 市町村は、都市計画を決定しようとする場合、公聴会の開催等住民の意見を反映させるために必要な措置を講じることに努めるものとされているが、これは努力義務に過ぎず、必ずしも実施しなくてよい。
  • 都市計画の決定に際して縦覧に供された都市計画の案に対して、利害関係を有する者が意見書を提出した場合、都市計画決定権者はその内容を審議して必ず採用しなければならない。
  • 市町村が定める都市計画は、原則として都道府県が定める都市計画に適合しなければならず、適合しない都市計画を定めることができない。正答
  • 都市計画の変更は、当初の都市計画決定と同様の手続(公告・縦覧・意見書の処理・議会への付議等)が不要であり、都道府県知事または市町村長の単独判断で行うことができる。
正答:市町村が定める都市計画は、原則として都道府県が定める都市計画に適合しなければならず、適合しない都市計画を定めることができない。

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都市計画は国・都道府県・市町村の階層構造で整合性が求められます。市町村が定める都市計画は都道府県の都市計画に適合しなければならず、適合しない計画は定めることができません(法15条の2)。ウがこの内容を正しく述べており正答です。

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ア:「公聴会の開催等住民意見反映のために必要な措置を講じるよう努めなければならない」(法16条1項)は努力義務ですが、都市計画の案の縦覧(法17条)は義務です。本選択肢の「必ずしも実施しなくてよい」という部分が実務上の運用と齟齬があり誤りとも言えますが、公聴会は「努力義務」のみです。しかし本問はウが最も明確な正答。ウ:法15条の2第1項「市町村の定める都市計画は、議会の議決を経て定められた市町村の建設に関する基本構想に即し、かつ、都道府県が定めた都市計画に適合するものでなければならない」と明確に規定されており正答。イは「意見書を必ず採用しなければならない」は誤りで、都市計画決定権者は提出された意見書を考慮した上で独自に判断できます。エは都市計画の変更も決定と同様の手続きが必要(法21条)なので誤り。

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都市計画の決定手続は法17条〜20条に詳細が規定されています。①案の作成・公告(法17条1項):都市計画の案を作成し、公告して2週間縦覧に供する。②意見書の提出(法17条2項):利害関係者・地元住民は縦覧期間内に意見書を提出できる。③意見書の処理(法18条1項):決定権者は提出された意見書を審議するが、採用義務はなく不採用の理由を付して回答する必要があります(採用義務なしが重要)。④都道府県への議案送付(法18条2項):市町村は都市計画の決定前に都道府県知事に協議し、同意を得る(用途地域等一定のものについて)。⑤決定・告示(法20条):都市計画決定・告示によって効力が発生します。都市計画の階層性(国→都道府県→市町村)は法15条の2で担保されており、市町村が都道府県の都市計画に反する計画を定めることを防ぐ「適合義務」として機能します。これは実務上、市町村が独自の開発優先政策を推進しようとする際でも、都道府県の広域計画との整合性確保が義務付けられることを意味します。変更手続(法21条)についても「第17条及び第18条の規定を準用する」と定められており、変更も決定と同様の手続きが原則必要です(軽微な変更等は省略可能な場合もある)。宅建業者にとっては、物件調査において都市計画図を閲覧し用途地域・地区計画・都市施設計画等を確認する実務が不可欠であり、告示後の都市計画の内容を正確に把握する必要があります。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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