宅建士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

宅建士 権利関係 問18|代理権の消滅・復代理

問題

宅建士 | 権利関係 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

宅地建物取引業者Aが代理人として売主Bから不動産売買の代理を受けた場合の代理権に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

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正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

代理権の消滅事由(民法111条)として、本人の死亡・代理人の死亡・代理人の破産または後見開始があります。本人Bが死亡すると代理人Aの代理権は消滅し、Aが行った契約はBの相続人に効力が及ばなくなります。よってアが正答です。

代理権の消滅事由(民法111条)は①本人の死亡、②代理人の死亡、③代理人の破産手続開始決定、④代理人の後見開始の審判、です。委任の場合はさらに①委任の終了(民法111条2項・653条)が加わります。アは本人死亡によるAの代理権消滅を正確に述べており、Aの行為はBの相続人に効力が及ばないとする点も正確です(無権代理として相続人が追認しなければ効力なし)。正答。イについて、復代理人は「その権限の範囲内において」代理人と同一の権利を有し義務を負う(民法106条2項)のであり、Cの代理権はAの代理権の範囲内に限られます(同一ではなく範囲内)。また、2020年施行の改正民法は任意代理人の復代理人に関する責任の特則(旧105条)を削除し、任意代理人は本人との委任契約上の債務不履行の一般原則に従って責任を負うことになりました。「監督責任を負わない」と一律に言うことはできず、イは誤り。ウについて、本人の指名に従って選任した場合に責任を限定していた旧105条2項も削除されており、この場合も債務不履行の一般原則で判断されます。「一切の責任を負わない」とするウは誤り。エについて、任意代理人は本人の許諾を得たとき、又はやむを得ない事由があるときに復代理人を選任できます(民法104条)。「やむを得ない事由がある場合に限り」とするエは許諾の場合を除外しており誤り。

代理制度(民法99条〜118条)は宅建取引において媒介(代理)業者の権限を理解する上で基礎となります。任意代理と法定代理の区別から復代理の選任要件まで整理が必要です。復代理について、法定代理人は自己の責任で復代理人を選任でき、やむを得ない事由があるときは選任及び監督についての責任のみを負います(民法105条)。任意代理人は①本人の許諾がある場合、または②やむを得ない事由がある場合に限り復代理人を選任できます(民法104条)。任意代理人の復代理人に関する責任の特則(旧105条:選任・監督責任、本人指名の場合の責任限定)は2020年施行の改正で削除され、現在は本人との委任契約の債務不履行の一般原則で判断されます。復代理人は、その権限内の行為について本人を代表し(民法106条1項)、本人及び第三者に対してその権限の範囲内で代理人と同一の権利義務を負います(同条2項)。代理権の乱用(民法107条・2020年改正で明文化)は代理人が自己または第三者の利益を図る目的で代理権を行使した場合、相手方が悪意または有過失のときは効果が本人に帰属しないとし、これを明文規定として整備しました。宅建業の実務では、売買の代理(宅建業法2条2号の「代理」)において宅建業者は売主・買主いずれかの代理人として機能し、双方代理(民法108条1項:禁止原則)の問題も生じます。双方代理の例外として債務の履行(決済・引渡し)と本人が許諾した場合があります(民法108条1項ただし書)。代理権消滅後の表見代理(民法112条)は代理権消滅後に相手方が代理権消滅を知らなかった(善意・無過失)場合に本人が責任を負う制度であり、解除や解任後に元代理人が行った取引の処理に重要です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映しています(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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