権利関係51借地借家法

宅建士 権利関係 問51:借地借家法

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

宅地建物取引業者Aが媒介する土地の賃貸借(借地権)に関する次の記述のうち、借地借家法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

  • 借地権の存続期間は、当事者が定めた期間に関係なく、借地借家法上の最短期間である20年を下回ることはできず、20年未満の定めは20年とみなされる。
  • 借地権の存続期間(30年)が満了した後に更新する場合、最初の更新は20年、2回目以降の更新は10年とされており、当事者の合意によっても短縮することはできない。
  • 建物の所有を目的としない土地の賃貸借(駐車場・資材置き場)には、借地借家法は適用されず、民法の賃貸借規定のみが適用される。正答
  • 借地権の存続期間中に建物が滅失した場合、借地権は当然に消滅する。
正答:建物の所有を目的としない土地の賃貸借(駐車場・資材置き場)には、借地借家法は適用されず、民法の賃貸借規定のみが適用される。

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・国土交通省ガイドライン・RETIO通達も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

借地借家法は「建物の所有を目的とした土地の賃借権(借地権)」にのみ適用されます(借地借家法1条・2条1号)。駐車場・資材置き場のように建物を建てる目的でない場合は民法の賃貸借規定のみが適用されます。よってウが正答です。

標準試験対策の基準レベル

借地借家法2条1号は借地権を「建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権をいう」と定め、建物所有目的が適用要件です。ウは建物所有目的なしの土地賃貸借への借地借家法不適用を正確に述べており正答。アについて、借地借家法3条は借地権の存続期間を「30年」と定め、当事者がこれより長い期間を定めた場合はその期間(民法が適用)、短い期間は30年とみなされます。「20年」とするアは誤り(正しくは30年)。イについて、更新の期間は最初の更新は20年、2回目以降の更新は10年ですが(借地借家法4条・5条)、「当事者の合意によっても短縮できない」の部分は借地権者の利益保護の観点から短縮は無効になりますが(借地借家法9条:借地権者に不利な特約は無効)、長期に定めることはできます。「短縮も長縮もできない」とするイは誤り。エについて、借地権の存続期間中に建物が滅失しても、借地権自体は消滅しません(借地借家法8条:滅失後の建物再建の取扱い・借地権は継続)。ただし存続期間満了前に建物が再建された場合の期間延長(借地借家法7条)規定があります。「借地権が当然消滅する」とするエは誤り。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

借地借家法(1991年制定)は旧借地法・建物保護法・旧借家法を統合改正したものです。借地権の基本規定として①存続期間(最短30年:借地借家法3条)、②更新(最初20年・2回目以降10年:借地借家法4条)、③更新拒絶の正当事由(借地借家法6条)があります。建物所有目的(借地借家法2条1号)の解釈については、①テント・プレハブ小屋でも「建物」に当たる場合あり(工事現場の仮設事務所等は判例で判断)、②建物建設後に解体した場合でも借地権の性質は変わらない、③同一土地で建物と非建物の両方の目的がある場合は主たる目的で判断(建物が主であれば借地借家法適用)。定期借地権(借地借家法22条〜24条)として①一般定期借地権(50年以上・公正証書等書面必要)、②事業用定期借地権(10年以上50年未満・公正証書必要)、③建物譲渡特約付き借地権(30年以上・特約書面必要)の3類型があります。宅建実務では、借地権付き建物の売買(底地と借地権の分離取引・等価交換等)において借地権の種類(普通借地権か定期借地権か)・残存期間・地代・更新条件の確認が重要事項説明の核心です。令和5年(2023年)借地借家法改正の議論(定期借地権の更新制度見直し・特定都市再生緊急整備地域での活用)は、今後の不動産投資市場に影響を与える動向であり、FP・不動産証券化マスター試験では定期借地権の活用事例が問われます。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

関連論点

借地権の存続期間・最短期間頻出度A

権利関係の他の問題

1
民法総則
2
民法総則
3
民法総則
4
民法総則
5
民法物権
6
民法物権
権利関係の一覧

科目別に解いて、宅建士に合格

4科目のオリジナル問題。各問に根拠条文・国土交通省ガイドライン・RETIO通達とAI解説(3レベル)付き・閲覧無料。