問題
区分所有建物の管理組合法人(区分所有法47条以下)に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
管理組合法人の設立には集会の特別決議(区分所有者及び議決権の各過半数が出席し、出席者の各4分の3以上)と主たる事務所の所在地での登記が必要です(区分所有法47条1項)。登記によって法人格を取得します。よってイが正答です。
区分所有法47条1項は、3条の団体は、集会において、区分所有者及び議決権の各過半数が出席し、出席した区分所有者及びその議決権の各4分の3以上の多数による決議で法人となる旨並びにその名称及び事務所を定め、かつ、その主たる事務所の所在地において登記をすることによって法人となると定めます(2026年4月1日施行の改正で出席者を基準とする決議に変更)。同条2項はこの法人を「管理組合法人」と称すると定めます。イは正確であり正答。アについて、管理組合法人の設立には上記の集会決議と登記が必要です(区分所有法47条1項)。「登記不要で法人格取得」とするアは誤り(登記が成立要件)。ウについて、管理組合法人設立後も、共用部分の保存行為は各共有者(区分所有者)がすることができます(区分所有法18条1項ただし書)。「一切できなくなる」とするウは誤り。エについて、区分所有法47条8項は「管理組合法人は、規約又は集会の決議により、その事務に関し、区分所有者のために、原告又は被告となることができる」と定めます。「訴訟当事者になれない」とするエは誤り。
管理組合法人(区分所有法47条〜56条)は、権利能力なき社団である通常の管理組合(区分所有法3条の団体)に法人格を付与する制度です。法人化のメリットは①管理組合名義での不動産登記・銀行口座開設・契約締結が可能となる、②理事が法人の代表として法的責任主体となる(管理者個人の責任を限定できる)、③区分所有者が変わっても組合の法的地位が継続するなどがあります。管理組合法人の機関構成は①理事(区分所有法49条:各区分所有者の互選または集会決議で選任)、②監事(区分所有法50条)です。理事は法人を代表し(区分所有法49条)、管理組合法人は規約又は集会の決議により区分所有者のために原告又は被告となることができます(区分所有法47条8項)。管理組合法人の財産で債務を完済できないときは、各区分所有者は共用部分の持分割合(14条の割合。規約で別段の負担割合を定めた場合はその割合)で弁済の責任を負います(区分所有法53条1項:連帯責任ではなく分割責任)。解散事由(区分所有法55条)は建物の全部滅失・専有部分がなくなったこと・集会の決議などです。宅建業者が区分所有建物(法人管理)を仲介する場合、管理組合法人の理事会議事録・総会議事録・貸借対照表(管理費特別会計を含む)の確認が重要事項説明の前提作業となります。
- 建物の区分所有等に関する法律第47条・第18条・第3条・第49条・第50条・第53条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映しています(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

