問題
区分所有建物における共用部分の管理費用の負担に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
共用部分の管理費用は、各区分所有者の持分割合に応じて負担するのが原則です(区分所有法19条)。ただし規約で別段の定めをすることも可能です。よってイが正答です。
区分所有法19条は「各共有者は規約に別段の定めがない限り、その持分に応じて共用部分の負担に任じ、共用部分から生ずる利益を収取する」と定めます。管理費用の持分割合負担が原則であり、規約で変更できます。イは正確であり正答。アについて、区分所有法の原則は「持分割合に応じた負担(床面積割合)」であり「均等割(頭割り)」ではありません(区分所有法19条本文)。「均等負担が原則」とするアは誤り。ウについて、共用部分の持分割合は規約に別段の定めがなければ「専有部分の床面積の割合(内法面積比)」によります(区分所有法14条1項)。専有部分の面積が異なれば持分割合も異なります。「常に等しい」とするウは誤り。エについて、エレベーター等の共用設備は「共用部分」(区分所有法4条1項)に属し、全区分所有者が持分割合で管理費用を負担する義務を負います(区分所有法19条)。利用の有無によって拒否することは認められません。「拒否できる」とするエは誤り(全区分所有者が持分に応じて負担する義務)。
区分所有法の管理費用負担(区分所有法19条)と持分割合(区分所有法14条)の関係は実務上重要です。持分割合の原則(区分所有法14条1項):「各共有者の持分は、その有する専有部分の床面積の割合による」(床面積は壁その他の区画の内側線で囲まれた部分の水平投影面積=内法面積:同条3項)。規約による変更(区分所有法14条4項):床面積以外の基準に変更することも可能(規約の設定・変更は、区分所有者及び議決権の各過半数が出席した集会で出席者の各4分の3以上の特別決議:31条1項)。管理費・修繕積立金の計算方法は一般に専有部分の床面積(内法面積)に比例した「m2単価×専有面積」方式が採用されることが多いです(国土交通省マンション標準管理規約25条参照)。エレベーター等の設備の管理費用について、「1階の区分所有者はエレベーター使用しないから負担拒否できる」との主張は認められません(区分所有法19条:規約に別段の定めがない限り持分に応じて負担)。ただし規約で「共用部分の一部を特定の区分所有者のみが使用する場合(専用使用)」のコスト負担の特則を定めることは可能(例:ルーフバルコニー専用使用権者の追加負担規定)です。宅建業者の重要事項説明では、管理費・修繕積立金の月額・計算方式(m2単価等)・将来の値上げ予定・修繕積立金の積立状況(修繕積立金合計残高)の開示が必要です。
- 建物の区分所有等に関する法律第19条・第14条・第4条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映しています(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

