権利関係92不動産登記法

宅建士 権利関係 問92:不動産登記法

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

不動産登記における表示の登記と権利の登記に関する次の記述のうち、不動産登記法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

  • 建物の新築完成後、建物の表示の登記(表題登記)を申請する義務を負うのは所有者であり、申請は建物完成後6か月以内に行わなければならない。
  • 権利の登記(所有権保存登記・抵当権設定登記等)は、申請しなくても登記官が職権で登記を行う。
  • 表示の登記(表題部)は土地家屋調査士が申請代理人となることができ、権利の登記(権利部)は司法書士が申請代理人となることができる。正答
  • 一つの不動産について同一人が複数の権利(所有権・抵当権等)を持つ場合、これらは一つの登記記録(登記事項証明書)にまとめて記録される。
正答:表示の登記(表題部)は土地家屋調査士が申請代理人となることができ、権利の登記(権利部)は司法書士が申請代理人となることができる。

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・国土交通省ガイドライン・RETIO通達も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

不動産登記には①建物の物理的状況を示す「表示の登記」(表題部:土地家屋調査士が代理可能)と②所有権・抵当権等の権利を示す「権利の登記」(権利部:司法書士が代理可能)があります。よってウが正答です。

標準試験対策の基準レベル

不動産登記法上、表示の登記の代理申請は「土地家屋調査士法に基づく土地家屋調査士が行うことができる」(土地家屋調査士法3条1項1号)とされ、権利の登記の代理申請は「司法書士法に基づく司法書士が行うことができる」(司法書士法3条1項1号)とされています。ウは正確であり正答。アについて、建物の表示の登記(表題登記)は「所有権取得の日から1か月以内」に申請する義務があります(不動産登記法37条1項)。「6か月以内」とするアは誤り(正しくは1か月以内)。イについて、権利の登記は原則として申請主義(当事者の申請による)であり(不動産登記法16条)、職権で登記されることは原則ありません(例外:地籍調査に基づく表示の登記等は職権あり)。「職権で登記される」とするイは誤り(権利の登記は申請主義)。エについて、一つの不動産について複数の権利(所有権・抵当権等)が存在する場合、所有権は登記記録の権利部「甲区」に記録され、所有権以外の権利(抵当権・地上権・賃借権等)は権利部「乙区」に記録されます(不動産登記法12条)。同一人が所有権と抵当権を持つ場合でも甲区(所有権)と乙区(抵当権)に分かれて記録されます。「まとめて記録」とするエは誤り(甲区・乙区の区分が原則)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

不動産登記記録の構造(不動産登記法12条)を整理します。①表題部(表示の登記):土地については「所在・地番・地目・地積」、建物については「所在・家屋番号・種類・構造・床面積」等の物理的状況を記録。表示の登記の申請義務(不動産登記法36条:土地の分筆・合筆、37条:建物の新築・滅失後1か月以内・申請義務あり)。②権利部甲区(所有権に関する事項):所有権の保存・移転・仮登記・差押え・仮処分等。③権利部乙区(所有権以外の権利に関する事項):抵当権・根抵当権・地上権・賃借権・地役権・先取特権・質権等。表示の登記と権利の登記の業法区分:土地家屋調査士(土地家屋調査士法)が表示の登記の代理申請・測量・図面作成等を担い、司法書士(司法書士法)が権利の登記の代理申請・登記申請書類作成等を担います。不動産登記の「申請書添付書類」として売買の場合:①登記識別情報(または登記済証:旧法下)、②印鑑証明書(売主)、③固定資産評価証明書(登録免許税計算用)、④住民票(買主住所証明)、⑤委任状(司法書士への委任)等が必要です。宅建業者は売買決済のコーディネートにおいて、司法書士と連携して登記申請の準備を整える実務上の責任があります。令和5年(2023年)不動産登記法改正(相続登記の義務化・2024年4月施行)では、相続取得後3年以内の登記義務が課されるとともに、住所変更登記の義務化(2026年4月施行予定)も予定されており、司法書士・行政書士試験では表題部登記義務(1か月以内)・相続登記義務(3年以内)・住所変更登記義務の期限の差異が重要な出題素材となっています。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

関連論点

表示の登記と権利の登記頻出度A

権利関係の他の問題

1
民法総則
2
民法総則
3
民法総則
4
民法総則
5
民法物権
6
民法物権
権利関係の一覧

科目別に解いて、宅建士に合格

4科目のオリジナル問題。各問に根拠条文・国土交通省ガイドライン・RETIO通達とAI解説(3レベル)付き・閲覧無料。