宅建士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

宅建士 宅建業法 問94|広告の開始時期の制限

問題

宅建士 | 宅建業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

宅地建物取引業者Aが、建築工事の完了前の建物で、建築基準法6条1項の確認(以下「建築確認」という。)をまだ受けていないものについて業務を行う場合に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、当該工事に関し必要な許可等の処分は建築確認のみとする。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

工事完了前の建物は、建築確認などの処分があった後でなければ、売買・貸借を問わず広告ができません(33条)。一方、契約の締結や媒介を禁じる36条は「売買又は交換」だけが対象で、貸借は含まれません。そのため、貸借の広告はできないが、貸借の契約の媒介は36条では禁止されていない、というアが正答です。確認の申請だけでは広告できず(イ誤り)、36条は業者間の取引にも適用され(ウ誤り)、売買の媒介・代理も禁止されます(エ誤り)。

33条は、工事の完了前は、都市計画法29条1項・2項の許可、建築基準法6条1項の確認その他政令で定める許可等の処分が「あつた後でなければ」、その宅地・建物の「売買その他の業務に関する広告をしてはならない」と定めます。36条は、同じ処分があった後でなければ、「自ら当事者として、若しくは当事者を代理してその売買若しくは交換の契約を締結し、又はその売買若しくは交換の媒介をしてはならない」と定めます。ア:広告は「売買その他の業務」なので貸借の広告も33条で禁止される。これに対し36条の対象は売買・交換だけで貸借を含まないので、貸借の媒介は36条では禁止されていない→正答。イ:条文は処分が「あつた後」を求めており、申請しただけでは足りない→誤り。ウ:78条2項が業者間取引で適用しないとするのは33条の2と37条の2から43条までで、36条は含まれない→誤り。エ:36条は代理による契約締結と売買・交換の媒介も明示している→誤り。

33条(広告の開始時期の制限)と36条(契約締結等の時期の制限)は、どちらも「宅地の造成又は建物の建築に関する工事の完了前」に、「当該工事に関し必要とされる」許可等の処分があるまで業者の行為を止める規定で、要件の前半はほぼ同じ文言です。対象となる処分は、条文に挙がる都市計画法29条1項・2項の許可と建築基準法6条1項の確認のほか、施行令2条の5が列挙する処分(都市計画法の53条1項の許可、建築基準法の各種許可・認定など)です。違いは後半の「何を止めるか」にあります。33条は「売買その他の業務に関する広告」なので、売買・交換・貸借のいずれの広告も、自ら当事者となる場合・代理・媒介のいずれの立場の広告も対象です。これに対し36条は、自ら当事者として又は当事者を代理して「売買若しくは交換の契約を締結」すること、及び「売買若しくは交換の媒介」をすることに限られ、貸借は条文に出てきません。したがって、建築確認前の賃貸マンションについて、入居者募集の広告は33条で禁止されますが、貸借の契約の締結や媒介は36条の対象外です。本問のアはこの差をそのまま問うものです。次に、業者間の取引との関係です。78条2項が宅地建物取引業者相互間の取引に適用しないとするのは33条の2と37条の2から43条まで(いわゆる8種制限など)であり、33条・36条はどちらも列挙されていません。相手方が宅建業者でも、処分前の広告や売買契約の締結はできません(ウは誤り)。監督処分の面では、65条2項2号の業務停止事由の列挙には36条が含まれていますが、33条は含まれていません。33条違反は、65条1項の「この法律の規定…に違反した場合」として指示処分の対象になります。条文の列挙に何が入り何が入らないかを、広告と契約で分けて整理しておきましょう。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映しています(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

この問題の関連トピック

  • 広告の開始時期の制限(33条

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