宅建士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

宅建士 税その他 問46|公示価格の効力と一般の取引への影響

問題

宅建士 | 税その他 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

地価公示法における公示価格の効力および土地取引への影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

土地取引の当事者は公示価格を「指標として取引を行うよう努める」努力義務があります(イ正答)。「義務」ではなく「努力義務」です(ア誤り:禁止規定は存在しない)。一方、収用の補償金の算定では公示価格を規準として算定した価格を考慮しなければならないとされており、単なる参考ではありません(ウ誤り)。担保評価の唯一基準というルールはありません(エ誤り)。

地価公示法1条の2は「都市及びその周辺の地域等において、土地の取引を行なう者は、取引の対象土地に類似する利用価値を有すると認められる標準地について公示された価格を指標として取引を行なうよう努めなければならない」と規定しています(イ正答。条文の言葉は「規準」ではなく「指標」)。これは「努力義務」であり、公示価格と異なる価格での取引を禁止する法的義務ではありません(ア誤り)。土地収用法等で補償金の額を算定するときは、公示価格を規準として算定した価格を考慮しなければなりません(地価公示法10条)(ウ誤り:単なる参考ではない)。金融機関の担保評価については法律上の規制はなく(エ誤り)、実務では公示価格・路線価・固定資産税評価額・鑑定評価額等を総合的に参照します。

地価公示法1条の2の「努力義務」という設計は、取引の自由(私的自治)と適正価格形成政策の均衡を図るものです。公示価格を「義務」にすれば私的取引への過度な干渉になる一方、単なる参考値では価格形成への影響が薄れるため、「努力義務」という中間的な法的位置付けとなっています。公示価格が法律上の基準として使われる場面:①不動産鑑定士が公示区域内の土地の正常な価格を求めるとき(地価公示法8条):公示価格を規準としなければなりません。②土地を収用できる事業を行う者が公示区域内の土地を取得するとき(9条):取得価格は公示価格を規準としなければなりません。③収用の補償金の額を算定するとき(10条):公示価格を規準として算定した価格を考慮しなければなりません。「規準とする」とは、標準地と対象土地の位置・地積・環境等を比較して均衡を保たせることをいいます(11条)。公示価格の利用者側の整理:一般の取引当事者(指標とする努力義務)、不動産鑑定士・公共事業の施行者(規準とする義務)という構造です。相続税路線価(国税庁)は公示価格の80%水準・固定資産税評価額は70%水準という「地価の多重体系」の頂点に公示価格があります。宅建試験では「一般取引は努力義務・収用は法的基準」という区別が重要です。

この問題の根拠出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映しています(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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