宅建士 税その他 問56:統計(5問免除対象)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
地価公示(国土交通省発表)の動向に関する概念的な理解として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、本問は概念・構造を問うものであり、特定年度の数値は最新公示情報を確認のこと。
- ア地価公示において、商業地の地価変動率は住宅地に比べて常に低く安定している傾向がある。
- イ地価公示は都市圏(三大都市圏)と地方圏に分けて公表されており、三大都市圏の地価変動が先行し、その後地方圏に波及する傾向が歴史的に見られる。正答
- ウ地価公示では全国の標準地の価格が一括して公示されるが、工業地域の地価は住宅地・商業地と比べて変動幅が大きい傾向がある。
- エ地価公示は毎年1月1日を基準日とし、3月下旬に公示されるが、この価格は前年の市場動向を1年以上遅れて反映するため、現在の地価指標としての精度が低い。
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・国土交通省ガイドライン・RETIO通達も明記。
地価の動向として、三大都市圏が先行して変動し、その後地方圏に波及するパターンが歴史的に見られます(イ正答)。商業地は住宅地より変動が大きい傾向があります(ア誤り)。地価公示は1月1日基準で3月下旬に公示されるため、約3ヶ月の遅れはあっても1年以上遅れているわけではありません(エ誤り)。
地価公示の動向の概念的理解:①都市圏vs地方圏の関係(イ正答):東京・大阪・名古屋の三大都市圏が経済動向・不動産投資の先行指標となり、地価変動が先に現れ、後に地方圏へ波及するパターンが歴史的なバブル期(1980年代後半)・アベノミクス期等で観察されています。②商業地vs住宅地(ア誤り):商業地は景気変動・テナント需要の影響を受けやすく、住宅地に比べて変動幅が大きい傾向があります。③工業地の特性(ウ):工業地は製造業の立地動向・物流拠点需要に左右されますが、住宅地・商業地に比べて急激な変動が少ない傾向があります。④公示の鮮度(エ誤り):1月1日→3月公示という約3ヶ月のラグは軽微であり、現在地価の有効な指標です。
地価公示の動向を理解する上で重要な視点:①用途地域別の特性:住宅地(安定・緩やか)vs 商業地(景気感応度高・変動大)vs 工業地(物流・製造業動向連動)。②三大都市圏と地方圏の格差:1990年代のバブル崩壊後、都市圏地価が大幅下落する一方で地方圏の下落は小幅・遅延。2010年代のアベノミクス以降、東京圏での地価回復が先行し、その後大阪・名古屋・地方中核都市へ波及する「ウェーブ効果」が見られました。③コロナ禍の影響:2020〜2021年は商業地(特に繁華街・オフィス集積地)が下落し、住宅地(郊外・自然環境良好地)が底堅い動きを示すという需要シフトが生じました。これは「テレワーク普及→都市集中の緩和→郊外需要増加」という構造変化の反映です。④2023〜2025年の動向:全国的な上昇基調(訪日外客増・インバウンド需要・円安による不動産投資増等)が見られましたが、金利上昇局面への転換(日銀の金融政策変更)が今後の地価動向に影響します。宅建試験では試験年度直前の公示価格の変動率(上昇・下落・横ばいの傾向)を把握しておくことが重要です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。