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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

社労士 労働基準法 問28|過半数代表者の選出要件・不利益取扱いの禁止・必要な配慮の義務

問題

社労士 | 労働基準法 | 令和9年度(2027年度)試験対応・数値確認日 2026-10-01

労働基準法施行規則に規定する過半数代表者に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア. 過半数代表者は、原則として、労働基準法第41条第2号に規定する監督又は管理の地位にある者であってはならない。 イ. 過半数代表者の選出は、協定等をする者を選出することを明らかにした上で、投票・挙手等の方法による手続で行われなければならず、使用者の意向に基づいて選出された者であってはならない。 ウ. 過半数代表者の選出過程については、書面により記録し、3年間保存しなければならない旨が、労働基準法施行規則に明文で定められている。 エ. 使用者は、労働者が過半数代表者であること若しくは過半数代表者になろうとしたこと又は過半数代表者として正当な行為をしたことを理由として、不利益な取扱いをしてはならない。 オ. 使用者は、過半数代表者が労使協定に関する事務を円滑に遂行できるよう必要な配慮を行うことが望ましいとされているにとどまり、法律上の義務ではない。

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいものはア・イ・エの3つです。

過半数代表者は、原則として労基法第41条第2号の管理監督者であってはならず(施行規則第6条の2第1項第1号。管理監督者しかいない事業場の例外は同条第2項)、使用者の意向に基づかず民主的な手続で選出されなければなりません(同項第2号)。また、過半数代表者であることを理由とする不利益取扱いは禁止されています(同条第3項)。

ウは誤りです。過半数代表者の選出過程を書面で記録し3年間保存することを義務付ける規定は、現行の施行規則第6条の2に明文で定められていません。オも誤りです。使用者が過半数代表者の事務遂行に必要な配慮を行うことは、「望ましい」という努力目標ではなく「行わなければならない」という法律上の義務です(同条第4項)。

過半数代表者の要件(労基法施行規則第6条の2):

項内容
第1項第1号労基法第41条第2号に規定する監督又は管理の地位にある者でないこと
第1項第2号協定等をする者を選出することを明らかにして実施される投票、挙手等の方法による手続により選出された者であって、使用者の意向に基づき選出されたものでないこと
第2項第1項第1号に該当する者(管理監督者でない者)がいない事業場では、法第18条第2項・第24条第1項ただし書・第39条第4項・第6項・第9項ただし書・第90条第1項の過半数代表者に限り、第2号に該当する者とする
第3項使用者は、過半数代表者であること・なろうとしたこと・正当な行為をしたことを理由とする不利益取扱いをしないようにしなければならない
第4項使用者は、過半数代表者が協定等に関する事務を円滑に遂行できるよう必要な配慮を行わなければならない

各選択肢の精査:

  • ア(正): 第1項第1号のとおり。第2項の例外があるため「原則として」としており、正しい記述である。
  • イ(正): 第1項第2号のとおり。使用者の指名・意向の介入を排除する。
  • ウ(誤): 選出過程の書面記録・3年間保存を義務付ける規定は、現行の第6条の2の条文に見当たらない。
  • エ(正): 第3項のとおり、不利益取扱いの禁止は明文で定められている。
  • オ(誤): 第4項は「必要な配慮を行わなければならない」と定めており、単なる努力目標・「望ましい」という扱いではなく法律上の義務である。

正しいものはア・イ・エの3つ=選択肢ウ「三つ」が正答。

【過半数代表者制度の民主的正当性の確保(第1項)】

労基法施行規則第6条の2第1項は、過半数代表者の要件として①管理監督者でないこと(第1号)、②使用者の意向に基づかない民主的な選出手続によること(第2号)の2点を定める。第1号は、管理監督者(労基法第41条第2号)が採用・解雇・人事評価等の権限を持ち経営者的立場にあるため、労働者代表として使用者と対峙する立場になじまないという利益相反排除の趣旨である。第2号は「協定等をする者を選出することを明らかにして実施される投票、挙手等の方法による手続」という具体的な選出方法の適法性の要件と、「使用者の意向に基づき選出されたものでないこと」という消極要件を併せて定めており、使用者が特定の者を指名・推薦することを排除する構造になっている。

【第1号非該当者がいない事業場の扱い(第2項)】

第2項は「前項第一号に該当する者がいない事業場にあつては……前項第二号に該当する者とする」と定める。これは、事業場の全労働者が管理監督者に該当するなど、第1号の要件を満たす者(非管理監督者)が存在しない特殊な事業場について、第2号の民主的選出要件のみを満たせば足りるとする救済的な規定である。ただし、この例外が及ぶのは第2項が列挙する規定(法第18条第2項の意見聴取、第24条第1項ただし書の賃金控除協定、第39条第4項・第6項・第9項ただし書の年休関係の協定、第90条第1項の就業規則の意見聴取)に係る過半数代表者に限られ、36協定(法第36条第1項)や変形労働時間制の協定などは含まれていない。

【選出過程の記録・保存義務の不存在】

本条には、選出過程を書面に記録し一定期間保存することを義務付ける規定は置かれていない。過半数代表者制度をめぐっては、選出の民主性が事後的に争われる場面(労使協定の有効性が訴訟で問題となる場合等)があり、実務上は選出過程を記録・保存しておくことが望ましいとされることはあるが、これは実務上の推奨にとどまり、施行規則上の法的義務ではない点を正確に区別する必要がある。存在しない義務を「明文で定められている」とする肢は、条文の丸暗記ではなく実際の条文確認を怠ると誤答しやすい典型的なひっかけである。

【不利益取扱いの禁止(第3項)と必要な配慮の義務(第4項)】

第3項は、過半数代表者であること・なろうとしたこと・正当な行為をしたことを理由とする不利益取扱いを禁止する。これは過半数代表者が使用者から報復的な扱いを受けることを恐れて自由に意見を述べられなくなることを防ぐ趣旨である。第4項は「使用者は、過半数代表者が法に規定する協定等に関する事務を円滑に遂行することができるよう必要な配慮を行わなければならない」と定めており、文言上明確に「行わなければならない」という義務規定である。これを単なる努力目標・「望ましい」扱いに矮小化する理解は誤りであり、たとえば労使協定の締結・変更にあたって必要な会議の時間や資料へのアクセスを確保することなどが、この配慮義務の具体的内容として想定される。

【過半数代表者制度の実務的意義】

過半数代表者は、36協定をはじめとする各種労使協定(変形労働時間制、時間単位年休、計画的付与等)の締結主体として、労基法上の集団的労使関係における重要な役割を担う。社労士が企業の労務管理を支援する際は、選出手続の適法性(第1項・第2項)を確認するとともに、不利益取扱いの禁止(第3項)・必要な配慮の義務(第4項)が実際に遵守されているかを含めた助言が求められる。

根拠: 労働基準法施行規則第6条の2。e-Gov法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40000100023 )で2026-09-30時点の条文を確認。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 労働基準法施行規則第6条の2(過半数代表者の要件・不利益取扱いの禁止・使用者の配慮義務)。e-Gov法令検索で2026-09-30時点の現行条文を確認。 各根拠条文は厚生労働省「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和9年度(2027年度)試験に向けて2026年10月1日時点の現行法令の数値を反映(令和9年4月の法改正で変わる箇所は試験前に更新・数値確認日 2026-10-01)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達は改正されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・全国社会保険労務士会連合会の公式情報をご確認ください。

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  • 過半数代表者の選出要件・不利益取扱いの禁止・必要な配慮の義務(施行規則第6条の2に選出過程の書面記録・保存義務の明文はない
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