基本情報

基本情報 2022 サンプル問題 問17|テクノロジ系に関する問題

問題

基本情報 | 2022 サンプル問題 | 分野:テクノロジ系

三つの媒体A ~ C に次の条件でファイル領域を割り当てた場合,割り当てた領域 の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。 〔条件〕 (1) ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして,空き領域が最大の 媒体を選択する方式を採用する。 (2) 割当て要求されるファイル領域の大きさは,順に90,30,40,40,70,30 (M バイト)であり,割り当てられたファイル領域は,途中で解放されない。 (3) 各媒体は容量が同一であり,割当て要求に対して十分な大きさをもち,初めは全 て空きの状態である。 (4) 空き領域の大きさが等しい場合には,A,B,C の順に選択する。

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答え合わせ

正解は D
  • A
  • B
  • C
  • D

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

答えは d「C,B,A」 です。

同じ大きさの3つの空き棚 A・B・C があると想像してください。毎回ルールは「一番たくさん空いてる棚に置く」、空きが同じなら A→B→C の順で選びます。

要求は順番に 90, 30, 40, 40, 70, 30。これを順にあてはめていくと…

  • 90 → 全部同じ空きなので A に置く(A=90)
  • 30 → BとCが同じ空き → B(B=30)
  • 40 → 一番空いてるC → C(C=40)
  • 40 → 一番空いてるB → B(B=70)
  • 70 → 一番空いてるC → C(C=110)
  • 30 → 一番空いてるB → B(B=100)

最終:A=90、B=100、C=110。多い順は C, B, A。

👉 覚え方:「空きが最大 = 使用量が最小」に置く、と紙に書いて1ステップずつ計算!

なぜこれが正解か

正解は d。各媒体の容量を十分大きな同一値 L とすると、空き領域 = L − 使用量 なので「使用量が最小の媒体に割り当てる」と同義。同点なら A→B→C 優先。要求 90,30,40,40,70,30 を順に処理:

手順要求使用量(A,B,C)選択
190(0,0,0)A → A=90
230(90,0,0)B → B=30
340(90,30,0)C → C=40
440(90,30,40)B → B=70
570(90,70,40)C → C=110
630(90,70,110)B → B=100

最終 A=90, B=100, C=110。多い順は C, B, A。

各選択肢の解説

  • a/b/c は途中計算ミスを誘う典型ダミー。「空き最大=使用最小」の置き換えと、同点時の A→B→C 規則の両方を守らないと不正解に。

覚え方・ひっかけ注意

表を書いて1ステップずつ更新するのが最短ルート。「最良適合(best-fit)」と混同しないこと(本問は『空き最大』なのでworst-fitに近い)。

理論的背景

本問は記憶管理・ファイル領域割当のアルゴリズム比較に通じる典型問題。動的領域割当の代表方式は次の3つ:

  • First-fit:空き領域リストの先頭から探索し最初に収まる場所に割当。高速だが断片化が進みやすい。
  • Best-fit:要求サイズに最も近い空きを選択。小さな未使用断片が大量発生(外部断片化)。
  • Worst-fit:最大の空きを選択。残りが大きいので再利用しやすいが、大要求が来ると失敗しやすい。

本問の「空き領域が最大の媒体を選択」はWorst-fit に相当する。割当が解放されない前提なので、最終的に使用量が平準化されにくく、特定媒体に偏る挙動が観察できる。

実務での使われ方

ファイルシステム(XFS/ext4/ZFS 等)はブロック割当でこれら戦略の派生を使い分ける。データベースのテーブルスペース管理、メモリプール、JVM ヒープのリージョン割当でも類似アルゴリズムが採用される。クラウドストレージのオブジェクト配置(負荷分散)でも「最も空いているノードに配置」する worst-fit 的方針が一般的。

試験での位置づけ

基本情報・応用情報ともに「メモリ管理」「ファイル管理」分野で出題。外部断片化/内部断片化/コンパクションの用語、断片化対策としてのガベージコレクション・スラブアロケータまで体系で押さえる。本問のような手動シミュレーション問題は計算ミスを防ぐため必ず表を書くこと。

選択肢の発展補足

要求順序を変えると結果も変わるため、割当アルゴリズムの公平性・予測可能性は実システム設計の重要観点。Round-robin 方式、ハッシュベース配置(Consistent Hashing)など、本問の延長で学ぶと分散システム分野(基本情報・PM 試験)でも応用が利く。

この問題の根拠出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題 問17
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題 問17/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。