ITパスポート

IPアドレスとは?テクノロジ系 ・ ネットワーク

読み方: あいぴーあどれす

1行定義
インターネット上でコンピュータを一意に識別するための数値アドレス。IPv4とIPv6がある

詳細解説

IPアドレス(Internet Protocol Address)は、ネットワーク上でコンピュータやスマートフォンなどのデバイスを一意に識別するための数値アドレスです。現在主流のIPv4は32ビット構成で「192.168.1.1」のようにドット区切り4つの数値(各0〜255)で表され、約43億個のアドレスを提供します。しかしインターネット普及によりIPv4アドレスが枯渇したため、128ビットのIPv6が普及拡大中で、理論上は340澗(かん)個という事実上無限のアドレスを提供します。IPアドレスの種類としてはグローバルIPアドレス(インターネット上で一意)とプライベートIPアドレス(社内LAN等の閉域ネットワーク用、192.168.x.xなど)があります。IPアドレスの割り当てには、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)による自動付与や、サーバー等に手動で設定する固定IPがあります。サブネットマスクはネットワーク部とホスト部を区別し、CIDRは「192.168.1.0/24」のようにアドレス範囲をコンパクトに表現します。ITパスポートでは、IPv6のアドレス長(令和4年度 公開問題 問73)やサブネットマスクの役割(令和5年度 公開問題 問97)のように、アドレスの仕組みを知識として問う問題が出ています。

IPアドレスの計算の基本:ネットワーク部とホスト部

結論:IPv4アドレスは32ビットで、先頭側の「ネットワーク部」(どのネットワークか)と後ろ側の「ホスト部」(そのネットワークのどの機器か)に分かれます。ホスト部がnビットなら、機器に割り当てられるアドレスは「2のn乗 − 2」個です。2を引くのは、ホスト部が全部0の「ネットワークアドレス」と全部1の「ブロードキャストアドレス」を機器に使わないためです。

合格ナビに収録しているITパスポートの公開問題600問(令和3〜8年度・各100問)には、IPアドレスを計算させる問題はありません(IPv6のアドレス長やサブネットマスクの役割を問う知識問題はあります)。基本情報技術者試験の収録問題520問では、サブネットの計算問題が3問あります(2026-10-02 集計)。

10進数のアドレスを2進数で見る

「192.168.10.0」のような表記は、32ビットを8ビットずつ4つに区切り、それぞれを10進数で書いたものです。計算するときは、区切りごとに2進数に直します。

10進数192168100
2進数11000000101010000000101000000000

このアドレスを「/26」(先頭26ビットがネットワーク部)で使う場合、ホスト部は 32 − 26 = 6ビットで、4つ目の区切りの下位6ビットにあたります。どこまでがネットワーク部かを示す値(255.255.255.192 のような書き方と「/26」の変換)は、サブネットマスクのページで解説しています。

この論点の過去問を解く(アドレスの仕組み):

ホスト数の計算(2のn乗 − 2)

ホスト部が2ビット以上ある通常のネットワークでは、次の手順で機器に割り当てられるアドレスの数を求めます。

  • ① ホスト部のビット数を出す:n = 32 −(ネットワーク部のビット数)
  • ② アドレスの総数を出す:2のn乗
  • ③ ネットワークアドレス(ホスト部が全部0)とブロードキャストアドレス(ホスト部が全部1)の2つを引く
ネットワーク部ホスト部アドレスの総数機器に割り当てられる数
/248ビット256254
/266ビット6462
/284ビット1614
/302ビット42

自作の例:192.168.10.0/26

  • ホスト部は6ビットなので、アドレスは2の6乗=64個(192.168.10.0〜192.168.10.63)
  • 先頭の 192.168.10.0 がネットワークアドレス、末尾の 192.168.10.63(下位6ビットが全部1)がブロードキャストアドレス
  • 機器に割り当てられるのは 192.168.10.1〜192.168.10.62 の 62個
  • 検算:範囲の端から数えると 62 − 1 + 1 = 62個で、64 − 2 = 62 と一致します。

この論点の過去問を解く(ホスト部とアドレスの範囲):

例題:割り当ててはいけないIPアドレス(IPA 過去問)

次のネットワークアドレスとサブネットマスクをもつネットワークがある。このネットワークを利用する場合,PC に割り振ってはいけない IP アドレスはどれか。
ネットワークアドレス:200.170.70.16 サブネットマスク:255.255.255.240
ア 200.170.70.17 イ 200.170.70.20 ウ 200.170.70.30 エ 200.170.70.31

出典:平成26年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問34(独立行政法人情報処理推進機構)(問題PDF・解答例PDF)

  • サブネットマスクの4つ目の区切り 240 は2進数で 11110000。0の部分が4ビットなので、ホスト部は4ビットで、アドレスは2の4乗=16個です
  • ネットワークアドレスが .16 なので、このネットワークのアドレスは 200.170.70.16〜200.170.70.31
  • 末尾の .31(31=00011111、ホスト部の4ビットが全部1)はブロードキャストアドレスなので、PCに割り振れません → エ
  • 検算:PCに割り振れるのは .17〜.30 で、30 − 17 + 1 = 14個。これは 2の4乗 − 2 = 14 と一致し、ア・イ・ウはすべてこの範囲に入っています。

この論点の過去問を解く(サブネットの計算):

ITパスポートでの出題ポイント

  1. IPv4は32ビット(約43億個)、IPv6は128ビット(事実上無限)
  2. グローバルIPはインターネット上で一意、プライベートIPはLAN内用
  3. DHCPはIPアドレスを自動割り当てするプロトコル
  4. NATはプライベートIPとグローバルIPを相互変換する仕組み

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シラバス 6.5 準拠 / 最終更新: 2026-10-02