ITパスポート

サブネットマスクとは?テクノロジ系 ・ ネットワーク

読み方: さぶねっとますく

1行定義
IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区別するための32ビット値。ネットワークをサブネットに分割する際に使用する

詳細解説

サブネットマスク(Subnet Mask)は、IPアドレス(32ビット)のどこまでがネットワーク部でどこからがホスト部かを示す32ビットの値です。ネットワーク部に対応するビットを1、ホスト部に対応するビットを0で表します。例えばサブネットマスク「255.255.255.0」(/24)は上位24ビットがネットワーク部、下位8ビットがホスト部であることを示し、同一サブネット内に最大254台(2^8-2台)のホストを収容できます。IPアドレスとサブネットマスクのAND演算でネットワークアドレスが求められます。CIDR(Classless Inter-Domain Routing)表記では「192.168.1.0/24」のようにスラッシュ後の数字でネットワーク部のビット数を示します。サブネット分割により、大きなネットワークを複数の小さなサブネットに分けてブロードキャストドメインを縮小し、セキュリティと管理効率を高められます。

サブネットマスクとCIDR表記(/n)の変換

結論:サブネットマスクは、IPアドレスのうちネットワーク部を1、ホスト部を0で表した32ビットの値です。CIDR表記の「/n」は、先頭から並ぶ1の個数です。IPアドレスとサブネットマスクのビットごとのAND(論理積)をとると、ネットワークアドレスが求まります。

合格ナビに収録している基本情報技術者試験の問題520問のうち、サブネットマスクを使って計算する問題は3問、ITパスポートの公開問題600問(令和3〜8年度)では、サブネットマスクの役割を問う知識問題が1問です(2026-10-02 集計)。

1つの区切り(8ビット)の値の早見表

サブネットマスクは1が先頭から連続して並ぶので、1つの区切りに入る値は次の9通りだけです。

先頭から並ぶ1の数2進数10進数
0000000000
110000000128
211000000192
311100000224
411110000240
511111000248
611111100252
711111110254
811111111255

検算:1がk個並ぶ区切りの値は「256 − 2の(8 − k)乗」です(例:k=4なら 256 − 16 = 240)。

変換の手順

  • マスク → /n:区切りごとに1の数を数えて足します。255.255.240.0 なら 8+8+4+0 = /20
  • /n → マスク:8ビットずつ255で埋め、残りを早見表で引きます。/26 なら 8+8+8 で24ビット、残り2ビットは192なので 255.255.255.192
  • 検算:/26 のホスト部は 32 − 26 = 6ビット。最後の区切りは 256 − 2の6乗 = 256 − 64 = 192 で一致します。

機器に割り当てられるアドレスの数(2のn乗 − 2)の求め方は、IPアドレスのページで解説しています。

AND演算でネットワークアドレスを求める(例題)

次の IP アドレスとサブネットマスクをもつ PC がある。この PC のネットワークアドレスとして,適切なものはどれか。
IP アドレス:10.170.70.19 サブネットマスク:255.255.255.240
ア 10.170.70.0 イ 10.170.70.16 ウ 10.170.70.31 エ 10.170.70.255

出典:平成29年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問35(独立行政法人情報処理推進機構)(問題PDF・解答例PDF)

前の3つの区切りはマスクが255(全部1)なので、IPアドレスの値(10.170.70)がそのまま残ります。4つ目の区切りだけ2進数でANDをとります。

項目10進数2進数
IPアドレスの4つ目1900010011
マスクの4つ目24011110000
AND の結果1600010000
  • ネットワークアドレスは 10.170.70.16(イ)
  • 検算:マスク240の区切りでは、ネットワークは 256 − 240 = 16 個ずつのまとまりになります。19 を16で割った商(切り捨て)は1なので、1 × 16 = 16 から始まるまとまりに入り、結果が一致します。
  • ウの .31 はこのネットワークのブロードキャストアドレス、アの .0 とエの .255 はマスクを255.255.255.0(/24)と取り違えたときの値です。

この論点の過去問を解く(ネットワークアドレス):

所属するサブネットを判定する(例題)

IP アドレス 10.1.2.146,サブネットマスク 255.255.255.240 のホストが属するサブネットワークはどれか。
ア 10.1.2.132/26 イ 10.1.2.132/28 ウ 10.1.2.144/26 エ 10.1.2.144/28

出典:平成21年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問39(独立行政法人情報処理推進機構)(問題PDF・解答例PDF)

  • ① マスクをCIDR表記に直す:255.255.255.240 は 8+8+8+4 = /28。この時点で /26 のアとウは外れます
  • ② 4つ目の区切りでANDをとる:146(10010010)AND 240(11110000)= 10010000 = 144
  • ③ ネットワークは 10.1.2.144/28 → エ
  • 検算:/28 のまとまりは16個ずつなので、10.1.2.144〜10.1.2.159 の範囲になり、146 はこの中に入ります。イの .132 は16で割り切れない(132 ÷ 16 の余りは4)ので、/28 のネットワークアドレスにはなりません。

自作の例:172.16.5.77/20

  • /20 → 8+8+4 なので、マスクは 255.255.240.0
  • 3つ目の区切りでANDをとる:5(00000101)AND 240(11110000)= 0。4つ目はマスクが0なので0
  • ネットワークアドレスは 172.16.0.0、ブロードキャストアドレスは 172.16.15.255
  • 検算:/20 のホスト部は12ビットで、3つ目の区切りは 256 − 240 = 16 ずつ区切られます。5 は 0〜15 のまとまりに入るので、3つ目が 0〜15 の範囲(172.16.0.0〜172.16.15.255)と一致します。

この論点の過去問を解く(サブネットの判定):

ITパスポートでの出題ポイント

  1. サブネットマスクによるネットワーク部とホスト部の識別
  2. CIDR表記(/24など)とサブネットマスクの対応
  3. IPアドレスとサブネットマスクのAND演算でネットワークアドレスを求める

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シラバス 6.5 準拠 / 最終更新: 2026-10-02