問題
極数6 の三相かご形誘導電動機を周波数60 Hz で使用するとき,最も近い回転速度[min-1]は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
誘導電動機の回転磁界の速さ(同期速度)は、「120×周波数÷極数」で求めます。極数6、周波数60 Hz なら、120×60÷6=1200 min⁻¹ です。実際の回転速度は、この同期速度より少しだけ遅くなりますが、選択肢の中で最も近いのは1 200 です。600 は極数12、1 800 は極数4、3 600 は極数2 のときの同期速度なので、いずれも違います。正答は(イ)。
同期速度は N=120f/p[min⁻¹](f:周波数[Hz]、p:極数)で求めます。
f=60 Hz、p=6 のとき、N=120×60÷6=1 200 min⁻¹。
誘導電動機の実際の回転速度は、すべり s の分だけ同期速度より遅く、N'=N(1-s) です。すべりは数%程度なので、実際の回転速度は 1 200 より少し小さい値(たとえば s=0.04 なら 1 152 min⁻¹)になります。問題の「最も近い回転速度」とは、この近似を許す表現で、選択肢のうち1 200 が最も近いと判断します。
他の選択肢は、60 Hz の別の極数に対応する同期速度です。ア 600(極数12)、ウ 1 800(極数4)、エ 3 600(極数2)。極数と周波数の組合せで覚えておきましょう。
本問は、同期速度の式と、「最も近い回転速度」という表現の意味を確かめる問題です。
【計算】N=120f/p=120×60÷6=1 200 min⁻¹。実際の定格回転速度は、すべり(一般に数%)を考慮して 1 200 より少し小さくなります。選択肢のうち最も近いのは 1 200 です。
【極数と同期速度の対応表(暗記推奨)】
| 極数 | 50 Hz | 60 Hz |
|---|---|---|
| 2 | 3 000 | 3 600 |
| 4 | 1 500 | 1 800 |
| 6 | 1 000 | 1 200 |
| 8 | 750 | 900 |
本問の誤答選択肢は、すべてこの表の60 Hz の列にある別の極数の値です。式 N=120f/p を使えば、表を暗記していなくても確かめられます。
【式の意味】極数は磁極の数で、2極なら磁極(N極とS極)が1対です。回転磁界は、電源の1周期で1対の磁極ぶんだけ回転します。したがって、2極のときの回転数は1秒あたり f 回転、1分あたり 60f 回転で、p 極なら 2/p 倍、すなわち 120f/p となります。極数が多いほど回転速度は遅くなります。
【周波数が変わった場合】同じ電動機を50 Hz の地域で使うと、同期速度は 1 200 から 1 000 min⁻¹ に下がります。電圧が同じで周波数が低いと、鉄心の磁束が増えて、鉄損や発熱が増える傾向があります。そのため、電動機は使用する周波数に合ったものを選ぶか、インバータで電圧と周波数を合わせて運転します。
【すべり】誘導電動機は、回転子が回転磁界に追いつかない(同期速度と同じになると回転子の導体に誘導電流が流れず、トルクが出ない)ため、必ず同期速度より少し遅く回ります。すべり s=(N-N')/N で表され、定格出力付近では数%程度です。正答は(イ)です。
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和6年度下期 第二種電気工事士 学科試験 問14(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。

