衛生管理者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

衛生管理者 労働衛生(有害業務) 問49|粉じん則の対象作業・除じん装置・呼吸用保護具義務

問題

衛生管理者 | 労働衛生(有害業務) | 第一種

粉じん障害防止規則(粉じん則)に基づく粉じん作業の管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

誤りはウです。粉じん則第27条が使用させるよう求めているのは「有効な呼吸用保護具」で、防じんマスクに限られません。しかも、屋外で研磨材を吹き付けて研磨するなどの作業(別表第三第五号)では、送気マスク又は空気呼吸器に限るとされています。送気マスク・空気呼吸器が「認められていない」という記述は条文と逆です。

ア(特定粉じん作業の定義)・イ(除じん装置の設置)・エ(測定は6か月以内ごと・記録7年)・オ(袋詰め作業も粉じん作業)はすべて正しい内容です。

粉じん則の主要規定の概要:

規制内容対象内容・根拠
粉じん作業の定義別表第一に掲げる作業第2条第1項第1号
特定粉じん作業の定義粉じん発生源が特定粉じん発生源(別表第二)である粉じん作業第2条第1項第2号・第3号
特定粉じん発生源の措置特定粉じん発生源第4条の表の措置又はこれと同等以上の措置
除じん装置第4条により設ける局所排気装置のうち別表第二の一定の号の発生源に係るもの除じん装置を設置(第10条)
粉じん濃度の測定常時特定粉じん作業が行われる屋内作業場(第25条)6か月以内ごとに1回、記録は7年間保存(第26条)
呼吸用保護具別表第三に掲げる作業有効な呼吸用保護具。別表第三第五号の作業は送気マスク又は空気呼吸器に限る(第27条)

各選択肢の正誤と根拠:

  • ア(正): 粉じん則第2条第1項第3号は特定粉じん作業を「粉じん作業のうち、その粉じん発生源が特定粉じん発生源であるもの」と定義し、第4条は特定粉じん発生源について粉じんの発散を防止する措置を講じるよう定めています。
  • イ(正): 第10条は、第4条により設ける局所排気装置のうち、別表第二第六号から第九号まで・第十四号・第十五号に掲げる特定粉じん発生源(第七号は1事業場当たり10以上の場合)に係るものに、除じん装置を設けるよう定めています。
  • ウ(誤): 第27条は「有効な呼吸用保護具(別表第三第五号に掲げる作業を行う場合にあつては、送気マスク又は空気呼吸器に限る。…)」と定めています。送気マスク・空気呼吸器が「認められていない」は誤りです。
  • エ(正): 第26条は常時特定粉じん作業が行われる屋内作業場について、6月以内ごとに1回、定期に粉じんの濃度を測定し、記録を7年間保存するよう定めています。
  • オ(正): 別表第一第1号は鉱物等を掘削する場所における作業を、第9号は「セメント、フライアツシユ又は粉状の鉱石、炭素原料若しくは炭素製品を乾燥し、袋詰めし、積み込み、又は積み卸す場所における作業」を掲げています。

【理論的背景】

粉じん障害防止規則(粉じん則)第1条は、事業者に対し「設備、作業工程又は作業方法の改善、作業環境の整備等必要な措置を講ずるよう努めなければならない」と定めています。規則の対象となる「粉じん作業」は別表第一に掲げる作業で(第2条第1項第1号)、そのうち粉じん発生源が別表第二に掲げる箇所(特定粉じん発生源)であるものが「特定粉じん作業」です(同項第2号・第3号)。特定粉じん作業かどうかは、粉じんの成分の割合ではなく、発生源の箇所で決まります。

特定粉じん発生源の措置(第4条・第10条):

第4条は、特定粉じん発生源ごとに表の下欄に掲げるいずれかの措置又はこれと同等以上の措置を講じるよう定めています。第4条により設ける局所排気装置のうち、別表第二第六号から第九号まで・第十四号・第十五号に掲げる特定粉じん発生源に係るもの(第七号は1事業場当たり10以上の特定粉じん発生源を有する場合に限る)には、除じん装置を設けなければなりません(第10条第1項)。特定粉じん作業以外の粉じん作業を行う屋内作業場には、全体換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置が求められます(第5条)。

呼吸用保護具(第27条):

第27条第1項は、別表第三に掲げる作業に従事する労働者に「有効な呼吸用保護具(別表第三第五号に掲げる作業を行う場合にあつては、送気マスク又は空気呼吸器に限る。…)」を使用させるよう定めています。別表第三第五号は「別表第一第六号又は第七号に掲げる作業のうち、屋外の、研磨材の吹き付けにより、研磨し、又は岩石若しくは鉱物を彫る場所における作業」です。このように、送気マスク・空気呼吸器は認められているどころか、作業によってはそれに限られます。なお、粉じんの発生源を密閉する設備、局所排気装置又はプッシュプル型換気装置の設置、湿潤な状態に保つための設備の設置等の有効な措置を講じたときは、第1項の適用はありません(同項ただし書)。

【実務・条文構造】

粉じん作業の例(別表第一):

  • 第1号: 鉱物等(湿潤な土石を除く)を掘削する場所における作業(坑外の湿式試錐、屋外で動力又は発破によらない掘削などを除く)
  • 第1号の2: ずい道等の内部の、ずい道等の建設の作業のうち、鉱物等を掘削する場所における作業
  • 第9号: セメント、フライアッシュ又は粉状の鉱石、炭素原料若しくは炭素製品を乾燥し、袋詰めし、積み込み、又は積み卸す場所における作業
  • 第10号: 粉状のアルミニウム又は酸化チタンを袋詰めする場所における作業

粉じん濃度の測定と評価(第25条〜第26条の2):

  • 対象: 常時特定粉じん作業が行われる屋内作業場(第25条)
  • 頻度: 6月以内ごとに1回、定期に空気中の粉じんの濃度を測定(第26条第1項)
  • 遊離けい酸: 土石・岩石・鉱物に係る特定粉じん作業を行う屋内作業場では、測定の際に粉じん中の遊離けい酸の含有率も測定(同条第2項。含有率が明らかな場合を除く)
  • 記録: 測定日時・方法・箇所・条件・結果・実施者氏名などを記録し7年間保存(同条第8項)
  • 評価: 作業環境評価基準に従い第一〜第三管理区分に区分し、評価の記録も7年間保存(第26条の2)

【試験での位置づけ】

粉じん則では「特定粉じん作業=粉じん発生源が特定粉じん発生源(別表第二)である粉じん作業」「測定は6か月以内ごとに1回・記録7年」「呼吸用保護具は『有効な呼吸用保護具』で、別表第三第五号の作業は送気マスク又は空気呼吸器に限る」がよく問われます。ウのように保護具を防じんマスクに限定する記述は誤りです。

【各選択肢の発展補足】

  • ア: 遊離けい酸の含有率は、特定粉じん作業の定義ではなく、粉じん濃度の測定の際に測定する項目として出てきます(第26条第2項)。
  • イ: 除じん装置が必要なのは、第4条により設ける局所排気装置のうち第10条第1項が掲げる特定粉じん発生源に係るものです。プッシュプル型換気装置についても同条第2項に同様の規定があります。
  • エ: 測定の記録(第26条第8項)と評価の記録(第26条の2第2項)は、いずれも7年間保存です。
  • オ: 袋詰めのほか、別表第一には粉状のアルミニウム又は酸化チタンを袋詰めする場所における作業(第10号)も掲げられています。

【根拠】粉じん障害防止規則(粉じん則)第1条・第2条(定義)・第4条・第5条・第10条(除じん装置)・第25条・第26条(測定・記録7年)・第26条の2(評価・記録7年)・第27条(呼吸用保護具)・別表第一〜第三。

【補足】ウ(誤): 第27条は「有効な呼吸用保護具」を求め、別表第三第五号の作業では送気マスク又は空気呼吸器に限る(「認められていない」は誤り)。ア(正): 特定粉じん作業=粉じん発生源が特定粉じん発生源である粉じん作業。イ(正): 一定の局所排気装置に除じん装置。エ(正): 測定6か月以内ごと・記録7年。オ(正): セメント等の袋詰めは粉じん作業。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 粉じん障害防止規則(粉じん則)第2条・第4条・第10条・第25条・第26条・第27条・別表第一〜第三。第27条は別表第三の作業に「有効な呼吸用保護具(別表第三第五号に掲げる作業を行う場合にあつては、送気マスク又は空気呼吸器に限る。…)」を使用させることを定めており、送気マスク・空気呼吸器の使用が「認められていない」という記述が誤り。粉じん濃度の測定は6月以内ごとに1回、記録は7年間保存(第26条)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • 粉じん則の対象作業・除じん装置・呼吸用保護具義務
  • 頻出度B

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