衛生管理者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

衛生管理者 労働衛生(有害業務) 問52|作業環境測定の頻度・指定作業場の種類別・法令根拠

問題

衛生管理者 | 労働衛生(有害業務) | 第一種

作業環境測定の実施頻度に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

誤りはアです。ずい道等の建設の作業を行う坑内作業場の粉じん濃度の測定は、粉じん則第6条の3で半月以内ごとに1回と定められています。「3か月以内ごと」ではありません。

エ(有機溶剤=6か月以内ごと)・イ(特化則第1類・第2類=6か月以内ごと)・ウ(管理区域の線量当量率等=原則1か月以内ごと)・オ(騒音=6か月以内ごと)はすべて正しい内容です。暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場(半月以内ごと)とあわせて、「6か月」より短いものを押さえておきましょう。

主要な作業環境測定の頻度一覧:

対象業務(指定作業場)根拠法規則測定頻度
有機溶剤業務(屋内作業場)有機則第28条6か月以内ごとに1回
特化則第1類・第2類物質特化則第36条6か月以内ごとに1回
常時特定粉じん作業が行われる屋内作業場粉じん則第25条・第26条6か月以内ごとに1回
ずい道等の建設の作業を行う坑内作業場粉じん則第6条の3半月以内ごとに1回
鉛業務(屋内)鉛則第52条1年以内ごとに1回
石綿等を取り扱う屋内作業場(令第21条第7号)石綿則第36条第1項6か月以内ごとに1回
放射線業務を行う作業場のうち管理区域電離則第54条1か月以内ごとに1回(一定の場合6か月以内)
著しい騒音を発する屋内作業場(安衛則第588条)安衛則第590条6か月以内ごとに1回
暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場安衛則第607条半月以内ごとに1回

各選択肢の正誤と根拠:

  • エ(正): 有機則第28条第2項は、同条第1項の業務を行う屋内作業場について「六月以内ごとに一回、定期に、当該有機溶剤の濃度を測定しなければならない」と定めています。
  • イ(正): 特化則第36条第1項は、第一類物質又は第二類物質の空気中における濃度を6月以内ごとに1回、定期に測定するよう定めています。測定の記録は原則3年保存ですが、特別管理物質等に係る記録は30年保存です(同条第2項・第3項)。
  • ウ(正): 電離則第54条は、管理区域について1月以内(放射線装置を固定して使用し使用の方法及び遮蔽物の位置が一定しているとき等は6月以内)ごとに1回、外部放射線による線量当量率又は線量当量を放射線測定器を用いて測定するよう定めています。
  • ア(誤): 粉じん則第6条の3は、ずい道等の建設の作業を行う坑内作業場について「半月以内ごとに一回」切羽に近接する場所の粉じんの濃度を測定するよう定めています。3か月以内ごとではありません。
  • オ(正): 安衛則第590条は、第588条に規定する著しい騒音を発する屋内作業場について、6月以内ごとに1回、定期に等価騒音レベルを測定するよう定めています。

【理論的背景】

作業環境測定の頻度は、規則ごとに対象の作業場と結びつけて定められています。有機溶剤(有機則第28条)・特定化学物質(特化則第36条)・常時特定粉じん作業が行われる屋内作業場(粉じん則第26条)・著しい騒音を発する屋内作業場(安衛則第590条)は「6月以内ごとに1回」です。これより短いものとして、管理区域の線量当量率等(電離則第54条・原則1月以内ごと)、暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場の気温・湿度等(安衛則第607条・半月以内ごと)、ずい道等の建設の作業を行う坑内作業場の粉じん濃度(粉じん則第6条の3・半月以内ごと)があり、長いものとして鉛業務の屋内作業場(鉛則第52条・1年以内ごと)があります。

ずい道等の坑内作業場の測定(粉じん則第6条の2〜第6条の4):

第6条の2は、ずい道等の内部においてずい道等の建設の作業を行う坑内作業場について、換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を求めています。第6条の3はこの坑内作業場について、半月以内ごとに1回、定期に、厚生労働大臣の定めるところにより、切羽に近接する場所の空気中の粉じんの濃度を測定するよう定めています。第6条の4は、測定結果に応じて換気装置の風量の増加その他必要な措置を講じ、その効果を確認するための測定を行い、測定の記録を7年間保存するよう定めています。

電離則第54条の例外:

管理区域の測定は1月以内ごとが原則ですが、「放射線装置を固定して使用する場合において使用の方法及び遮蔽物の位置が一定しているとき、又は三・七ギガベクレル以下の放射性物質を装備している機器を使用するとき」は6月以内ごとです。

【実務・条文構造】

測定記録の保存期間:

測定頻度記録保存期間根拠
管理区域の線量当量率等原則1か月以内ごと5年間電離則第54条
有機溶剤の濃度6か月以内ごと3年間有機則第28条第3項
特定化学物質の濃度6か月以内ごと3年間(特別管理物質等は30年間)特化則第36条第2項・第3項
粉じんの濃度(屋内作業場)6か月以内ごと7年間粉じん則第26条
粉じんの濃度(ずい道等の坑内作業場)半月以内ごと7年間粉じん則第6条の4第3項
等価騒音レベル6か月以内ごと3年間安衛則第590条第2項
石綿の濃度6か月以内ごと40年間石綿則第36条

測定結果の評価と管理区分:

常時特定粉じん作業が行われる屋内作業場では、測定のつど作業環境評価基準に従って第一管理区分〜第三管理区分に区分して評価します(粉じん則第26条の2)。第三管理区分に区分された場所では、直ちに点検を行って作業環境を改善するため必要な措置を講じ、その効果を確認するため粉じんの濃度を測定し、その結果の評価を行わなければなりません(粉じん則第26条の3)。

【試験での位置づけ】

測定頻度の問題では「多くは6か月以内ごと」「管理区域の線量当量率等は原則1か月以内ごと」「暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場は半月以内ごと」「ずい道等の建設の作業を行う坑内作業場の粉じん濃度は半月以内ごと」「鉛は1年以内ごと」の区別が問われます。アのように別の期間(3か月)に置き換えた記述に注意します。

【各選択肢の発展補足】

  • エ: 有機則第28条第1項は、測定対象の業務を「令別表第六の二第一号から第四十七号までに掲げる有機溶剤に係る有機溶剤業務のうち、第三条第一項の場合における同項の業務以外の業務」としています。
  • イ: 特化則第36条の測定記録のうち、特別管理物質等に係るものは30年間保存です(同条第3項)。
  • ウ: 電離則第53条は作業環境測定を行うべき作業場(管理区域に該当する部分・放射性物質取扱作業室など)を定める条文で、測定の頻度は第54条にあります。
  • オ: 等価騒音レベルの測定記録は3年間保存です(安衛則第590条第2項)。

【根拠】有機則第28条・特化則第36条・電離則第53条・第54条・粉じん則第6条の2〜第6条の4・第25条・第26条〜第26条の3・鉛則第52条・安衛則第590条・第607条。

【補足】ア(誤): ずい道等の建設の作業を行う坑内作業場の粉じん濃度の測定は半月以内ごとに1回(「3か月以内ごと」は誤り)。エ・イ・オ(正): 6か月以内ごと。ウ(正): 管理区域の線量当量率等は原則1か月以内ごと。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 粉じん障害防止規則(粉じん則)第6条の2・第6条の3。ずい道等の内部においてずい道等の建設の作業を行う坑内作業場では、「半月以内ごとに一回、定期に…当該坑内作業場の切羽に近接する場所の空気中の粉じんの濃度を測定」する(3か月以内ごとではない)。有機則第28条・特化則第36条・安衛則第590条は6月以内ごと、電離則第54条は1月以内ごと(一定の場合6月以内ごと)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • 作業環境測定の頻度・指定作業場の種類別・法令根拠
  • 頻出度A

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