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基本情報技術者試験 参考書の比較シラバスVer対応を確認

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

基本情報技術者試験の参考書7冊を、IPAの現行シラバス(Ver.9.2)を基準に、SBクリエイティブ・技術評論社・アイテックの公式商品ページだけで比較。発売日・ページ数・シラバス対応の表記・科目Bの扱いを表にし、Ver.9.2との差の補い方と科目B対策書の選び方を整理しました。

目次
  1. まず確認したいこと:IPA公式の現行シラバスはVer.9.2
  2. 参考書を選ぶときに公式ページで確認する4つの項目
  3. SBクリエイティブ「いちばんやさしい 基本情報技術者」令和8年度版
  4. 技術評論社「キタミ式」「かやのき先生の基本情報技術者教室」「合格教本」令和08年版
  5. アイテック「基本情報技術者 科目A試験対策書」「科目Bの重点対策」2025-2026
  6. 科目Bの参考書を選ぶ:1冊の中の章で足りるか、専用の本を足すか
  7. 参考書で学んだ範囲を令和7年度の問題で確かめる
  8. 3社7冊を並べて分かること:シラバスの表記と科目Bの扱い
  9. まとめ
結論:基本情報技術者試験の参考書は、IPA公式の現行シラバス(Ver.9.2、2026年1月8日掲載)を基準に、出版社の公式商品ページの記載で比べると違いが見えます。SBクリエイティブ・技術評論社・アイテックの7冊は、商品ページに「Ver.9.2」と書いている本はなく、令和08年度版の4冊はいずれも2025年11〜12月の発売で、シラバスの表記は「9.x」「9.1」または記載なしでした。Ver.9.2の変更点はIPAの注釈によれば「下請法」の削除と「中小受託取引適正化法」の追加なので、9.1対応の本ならこの法務の1点をIPAのシラバスで確認すれば版の差を補えます。本ごとの違いが大きいのは科目Bの扱いで、1冊の中の1章で扱う本と、科目Bだけを扱う本に分かれます。
書名出版社発売日シラバス対応の表記(商品ページ)判型・ページ数科目Bの扱い
【令和8年度】いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集SBクリエイティブ2025年11月28日「最新の『シラバス 9.x』にも完全対応」A5判・800ページ第22章「[科目B]完全対策」
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和08年技術評論社2025年12月3日記載なしA5判・888ページChapter22「科目B試験対策」(令和08年版から追加)
令和08年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室技術評論社2025年11月27日「最新シラバス9.1に対応」A5判・592ページ第12章「科目B対策」
令和08年 基本情報技術者 合格教本技術評論社2025年11月25日「最新のシラバスVer.9.1(2025年4月17日発表)」A5判・608ページ第1章の中で「アルゴリズムと擬似言語」などを扱う。読者特典のWebアプリに科目B問題44問(2025年11月現在)
かやのき先生の基本情報技術者 科目B アルゴリズム教室技術評論社2026年4月24日記載なしA5判・232ページ科目Bのアルゴリズム専用
2025-2026 基本情報技術者 科目A試験対策書アイテック記載なし「シラバスに基づいた解説」(版番号の記載なし)A5判・657頁科目Aのみ(科目Bは別冊)
2025-2026 基本情報技術者 科目Bの重点対策アイテック記載なし記載なしA5判・631頁科目B専用。Chapter 2〜6に演習問題47問

出典は各出版社の商品ページ本文です。SBクリエイティブ・技術評論社(キタミ式・かやのき先生の教室・合格教本・科目B アルゴリズム教室)・アイテック(科目A)・アイテック(科目B)(いずれも確認日2026-10-02)。価格は変わるため本記事には載せていません。

まず確認したいこと:IPA公式の現行シラバスはVer.9.2

参考書の対応状況を見る前に、基準となるIPA公式のシラバスを確認します。IPA 試験要綱・シラバスについて(確認日2026-10-02)には、「「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス(Ver.9.2)(PDF:1.3 MB)」「(2026年1月8日掲載)」「(注釈)Ver.9.2は、「下請法」を削除し、「中小受託取引適正化法」を追加」と明記されています。

基本情報技術者試験のシラバス:Ver.9.2(2026年1月8日掲載)。最終確認日:2026-10-02。出典:IPA 試験要綱・シラバスについて。

IPAの注釈のとおり、Ver.9.2で変わったのは「下請法」の削除と「中小受託取引適正化法」の追加です。Ver.9.2の掲載(2026年1月8日)より前に発売された本は、この変更を本文に反映していない可能性があるため、法務分野の該当箇所はIPAのシラバスで確認します。シラバスの版ごとの変更点は基本情報技術者 シラバス9.0の変更点で扱っています。本記事ではその一般論ではなく、実在する書籍の商品ページの表記を比較します。

参考書を選ぶときに公式ページで確認する4つの項目

書名やランキングより先に、商品ページの記載事項を確認します。

  • ① シラバス対応の表記:どの版のシラバスに対応しているかを書いているか(「9.x」のように版番号の一部だけの表記や、版番号を書かない表記もあります)
  • ② 発売日・版:直近のシラバス改訂(2026年1月8日掲載のVer.9.2)より前に発行された本だと、その後の改訂点を反映していない可能性があります
  • ③ 科目A・科目Bの構成:1冊で両方をカバーするか、科目Bの章がどのくらいあるか、科目ごとに本が分かれているか
  • ④ 収録問題数の記載:演習量の目安になります(商品ページに記載がない場合は「記載なし」として扱います)

SBクリエイティブ「いちばんやさしい 基本情報技術者」令和8年度版

商品ページ(著者:高橋京介、出版社:SBクリエイティブ、確認日2026-10-02)によると、発売日2025年11月28日、A5判800ページ、ISBN 978-4-8156-3821-4です。商品ページは「最新の『シラバス 9.x』にも完全対応。2026年度の最新傾向も反映!」と説明しています。版番号は「9.x」という表記で、発売日(2025年11月28日)はIPAのVer.9.2の掲載(2026年1月8日)より前です。

目次には「第22章 [科目B]完全対策」という章があり、科目Aと科目Bを1冊でカバーする構成です。商品ページには「繰り返し何度も出題されている頻出の過去問(386問)を掲載」という記載があります。

技術評論社「キタミ式」「かやのき先生の基本情報技術者教室」「合格教本」令和08年版

技術評論社の令和08年版3冊は、どれも目次が試験範囲の分野ごとの章立てで、2025年11月25日〜12月3日に発売されています(いずれもA5判)。

  • キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和08年(著者:きたみりゅうじ、2025年12月3日発売、888ページ、ISBN 978-4-297-15301-4):商品ページは「令和08年版から、科目B対策の項目も追加され」と説明し、目次には「Chapter22 科目B試験対策」があります。シラバスの版番号の記載はありません
  • 令和08年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室(著者:栢木厚、2025年11月27日発売、592ページ、ISBN 978-4-297-15245-1):商品ページに「令和08年版は、最新シラバス9.1に対応」とあり、目次には「第12章 科目B対策」があります
  • 令和08年 基本情報技術者 合格教本(著者:イエローテールコンピュータ、2025年11月25日発売、608ページ、ISBN 978-4-297-15263-5):商品ページに「最新のシラバスVer.9.1(2025年4月17日発表)を圧倒的に網羅した内容」とあります。目次は「第1章 基礎理論」から「第9章 企業と法務」までの分野別で、アルゴリズムと擬似言語は第1章の中で扱います。読者特典のWebアプリには「科目A問題3600問と科目B問題44問を収録し(2025年11月現在)」と書かれています

2冊が「9.1」と書いているのに対し、IPAの試験要綱・シラバスのページに現在掲載されている基本情報技術者試験のシラバスはVer.9.2です。9.1対応の本で学ぶ場合は、Ver.9.2の注釈にある法務の1点(「下請法」の削除と「中小受託取引適正化法」の追加)をIPAのシラバスで確認しておきます。

アイテック「基本情報技術者 科目A試験対策書」「科目Bの重点対策」2025-2026

科目A試験対策書の商品ページ(著者:アイテックIT人材教育研究部、確認日2026-10-02)はA5判657頁、ISBN 978-4-86575-326-4、科目Bの重点対策の商品ページ(著者:富田良治、確認日2026-10-02)はA5判631頁、ISBN 978-4-86575-327-1です。いずれも出版社:アイテック。

どちらの商品ページにも、発行日とシラバスの版番号の記載はありませんでした。科目A試験対策書の商品ページには「基本情報技術者試験のシラバスに基づいた解説によって試験対策ができるように構成されています」とあります。アイテックは科目Aと科目Bを別冊に分ける構成で、科目Bの重点対策はアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティを扱い、「Chapter 2〜6には、全47問の演習問題を含みます」と記載されています。

科目Bの参考書を選ぶ:1冊の中の章で足りるか、専用の本を足すか

科目Bは100分・20問で、アルゴリズムとプログラミング分野16問・情報セキュリティ分野4問が出ます(IPA 試験要綱 Ver.5.6)。今回の7冊を科目Bの扱いで分けると次のとおりです。

科目Bの扱い該当する本(商品ページ・目次による)
1冊の中に科目Bの章があるSBクリエイティブ(第22章)・キタミ式(Chapter22)・かやのき先生の教室(第12章)
分野別の章の中で扱い、演習は特典のWebアプリ合格教本(第1章の中・Webアプリに科目B問題44問)
科目Bだけを扱うかやのき先生の科目B アルゴリズム教室(232ページ)・アイテック 科目Bの重点対策(631頁・演習問題47問)
科目Bを扱わないアイテック 科目A試験対策書

選ぶ順番の例として、まず1冊型の本の科目Bの章を読み、IPAが公開している科目Bのサンプル問題(20問)を100分で解いてみる方法があります。手が止まる問題が多ければ、科目B専用の本を足す判断がしやすくなります。科目Bの問題を1問ずつ追う解き方は基本情報技術者試験 科目Bの対策で、IPAの公開問題を使って説明しています。

参考書で学んだ範囲を令和7年度の問題で確かめる

参考書の章を読み終えたら、IPAが公開している令和7年度の科目Aの問題で、同じ分野の出題を確認できます。

合格ナビの基本情報技術者の過去問は520問です(平成21年度〜令和元年度の旧午前400問・科目Aの公開問題60問・科目Aのサンプル問題60問、2026-10-31時点の集計)。IPA公式の過去問を出典明記のうえ掲載しています。

3社7冊を並べて分かること:シラバスの表記と科目Bの扱い

本記事で比べた3社7冊では、シラバスの版番号を「Ver.9.2」と書いているものはありませんでした。令和08年度版の4冊(SBクリエイティブ・キタミ式・かやのき先生の教室・合格教本)はすべて2025年11月25日〜12月3日の発売で、Ver.9.2の掲載(2026年1月8日)より前です。表記は「9.x」が1冊、「9.1」が2冊、記載なしが1冊でした。Ver.9.2の掲載より後に発売された「科目B アルゴリズム教室」(2026年4月24日)は、商品ページにシラバスの版の記載がありません。アイテックの2冊は発行日と版番号の記載がなく、科目A試験対策書が「シラバスに基づいた解説」と書いているのみでした。

どの本を選ぶ場合も、Ver.9.2で変わった法務分野(「下請法」の削除と「中小受託取引適正化法」の追加)はIPAのシラバスで確認しておくと確実です。構成の違いは、1冊で科目A・科目Bをまとめる本(SBクリエイティブ・キタミ式・かやのき先生の教室)と、科目ごとに本を分ける本(アイテック)、科目Bを補う専用の本(かやのき先生の科目B アルゴリズム教室)に分かれます。

本記事で比較したのは、出版社の公式商品ページで発売日や判型・ページ数などを確認できた7冊です。使ったことのない本の感想や、売上・人気のランキングは本記事には書いていません。

まとめ

  • IPA公式の基本情報技術者試験シラバスの現行版はVer.9.2(2026年1月8日掲載)。変更点は「下請法」の削除と「中小受託取引適正化法」の追加
  • 3社7冊のうち、商品ページに「Ver.9.2」と書いた本はなし。令和08年度版の4冊は2025年11〜12月発売で、表記は「9.x」「9.1」または記載なし
  • 9.1対応の本なら、Ver.9.2の法務の1点をIPAのシラバスで確認すれば版の差を補える
  • 科目Bは、1冊型の本の章(SBクリエイティブ第22章・キタミ式Chapter22・かやのき先生の教室第12章)で始め、足りなければ専用の本(科目B アルゴリズム教室・アイテック 科目Bの重点対策)を足す選び方ができる
  • 当サイトの基本情報技術者の過去問520問(登録不要)は、IPA公式の過去問を出典明記で掲載している

よくある質問

Q基本情報技術者試験のシラバスは今どのバージョンですか?

IPAの公式ページによると、「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバスの現行版はVer.9.2で、2026年1月8日に掲載されています。Ver.9.2は「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加した改訂です。参考書の発売日がVer.9.2の掲載日より前の場合、この変更が本文に反映されていない可能性があるため、該当する法務の範囲はIPAのシラバスで確認します。

Q参考書は科目Aと科目Bで別の本を買う必要がありますか?

出版社や本によって構成が違います。本記事で比べた7冊では、SBクリエイティブ「いちばんやさしい 基本情報技術者」と技術評論社の「キタミ式」「かやのき先生の基本情報技術者教室」は、1冊の中に科目Bの章があります。科目Bだけを扱う本としては、技術評論社「かやのき先生の基本情報技術者 科目B アルゴリズム教室」とアイテック「科目Bの重点対策」がありました。まず1冊型で科目Bの章を読み、IPAのサンプル問題で手が止まるようなら専用の本を足す、という順番でも選べます。

Q「シラバス9.1対応」と書かれた本で、Ver.9.2の試験に対応できますか?

IPAの注釈では、Ver.9.2の変更は「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加した点です。9.1対応の本で学ぶ場合は、この法務の部分だけをIPAが公開しているVer.9.2のシラバスで確認すれば、シラバスの版の差を補えます。版番号を書いていない本は、どの版との差があるかを商品ページから判断できません。

Q参考書を使わずに、IPAの無料の素材だけで対策できますか?

IPAは、科目A・科目Bの公開問題(令和5年度〜令和8年度、実際の試験の一部の問題)と科目Bのサンプル問題、シラバスを無料で公開しています。IPAの公開問題のページは、公表している試験問題の使用に「法令に特別の定めがある場合を除き許諾や使用料は必要ありません」としています。ただし、用語や仕組みを順を追って説明する教材はIPAの素材にはないので、問題の解説で理解が追いつかない分野だけ参考書で補う、という使い方もできます。

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