基本情報技術者試験の正式名称・略称(FE)と、履歴書の資格欄への書き方を整理。IPAが示す記載例、取得年月に使う合格発表日、略称を使ってよいか、書かない場合の考え方を、IPAとハローワークの資料で確認します。
目次
結論:基本情報技術者試験の正式名称は「基本情報技術者試験」で、略称はFE(英語名はFundamental Information Technology Engineer Examination)です。「基本情報」は通称です。履歴書の免許・資格欄には、「基本情報技術者試験 合格」のように正式名称で書き、年月は、IPAが合格年月日として扱う合格発表日の年月に合わせると迷いません。IPAは名刺等への書き方のルールを定めておらず、本人の判断とされています。履歴書については、ハローワークの資料が「略号を用いたり省略した記載をしない」「資格名は正式な名称で記載」としています。
| 確認すること | 分かっていること |
|---|---|
| 正式名称 | 基本情報技術者試験(略称FE) |
| 資格欄の書き方の基本 | 「○○検定 合格」「○○免許 取得」の形(ハローワーク) |
| 略称・通称 | 略号や省略した記載はしない(ハローワーク)。「基本情報」「FE」ではなく正式名称で |
| 年月 | 合格年月日は合格発表日(IPAのよくある質問) |
| 和暦・西暦 | どちらかに統一。IT企業などは西暦が一般的(ハローワーク) |
| 書き方のルール(IPA) | 名刺等への記載ルールは定めていない。記載は本人の判断 |
出典:IPA 試験に関するよくある質問、IPA 基本情報技術者試験、ハローワーク 応募書類の作成(パンフレット)(いずれも2026-10-03に確認)。
正式名称は「基本情報技術者試験」:略称はFE、「基本情報」は通称
IPAの試験ページは、この試験を「基本情報技術者試験」とし、略号を「FE」、英語名称を「Fundamental Information Technology Engineer Examination」としています。
法令にも同じ名称が出てきます。情報処理の促進に関する法律第26条第1項は、「経済産業大臣は、情報処理に関する業務を行う者の技術の向上に資するため、情報処理に関して必要な知識及び技能について情報処理技術者試験を行う。」と定めています。その試験の区分と科目は、同法施行規則第37条第1項が別表で定めていて、別表の区分の一つが「基本情報技術者試験」です(条文はe-Gov法令検索で確認(2026-10-03時点の現行条文):情報処理の促進に関する法律、同施行規則)。
つまり、正式名称は「基本情報技術者試験」で、「基本情報」は普段の呼び名です。IPAは、この試験を含む情報処理技術者試験について、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験としています(IPA 試験の概要)。IPAの表現は「国家試験」で、「国家資格」とは書いていません。このページでも、IPAの表現に合わせて「国家試験」と書きます。
資格名は「基本情報技術者」?「基本情報技術者試験 合格」?
IPAのよくある質問は、名刺等への書き方として、次の記載例を示しています。
- 基本情報技術者
- 平成29年度春期 情報セキュリティマネジメント試験 合格
- ITパスポート試験 合格
- ITストラテジスト(2017年合格)
そのうえで、IPAは「名刺等への記載ルールは定めておりませんので、記載方法は合格者ご自身に判断していただいております。」と書いています。これは名刺等についての説明で、履歴書の欄の書き方を決めたものではありません。
基本情報技術者試験には、情報処理安全確保支援士のような登録の制度はありません。IPAのよくある質問が「登録」して有効な人だけが名称を使えると説明しているのは、情報処理安全確保支援士です。
履歴書は応募書類として、ハローワークの資料が書き方を示しています。「免許・資格は、「○○免許 取得」、「○○検定 合格」のように記載することが基本です。」とあるので、基本情報技術者試験なら「基本情報技術者試験 合格」の形が、この基本に合います。応募先が書式や書き方を指定している場合は、その指定が優先です。
履歴書の書き方:欄・書式・例
資格は、履歴書の「免許・資格」欄に書きます。ハローワークの資料にある書き方を、基本情報技術者試験に当てはめると次のようになります(当サイトの例です)。
| 項目 | 書き方 | 根拠 |
|---|---|---|
| 資格名 | 基本情報技術者試験 | 資格名などの固有名詞は正式な名称・表示で記載する |
| 結びの言葉 | 合格 | 「○○検定 合格」のように記載する |
| 年月 | 合格発表日の年月 | IPAは合格年月日を合格発表日として公開している |
| 年号 | 和暦か西暦のどちらかに統一 | 和暦か西暦に統一する。IT企業などは西暦が一般的 |
| 順序 | 応募先の職務に関係するものを先に | 多数の資格がある場合は応募先の職務に関係するものを選ぶ |
書き方の例は次のとおりです(年月は後の節で説明します)。
- 2026年9月 基本情報技術者試験 合格
- 令和8年9月 基本情報技術者試験 合格
ハローワークの資料は、年号について「通常は和暦を使いますが、外資系企業やIT企業などに応募する場合は西暦を使うことが一般的です」と書いています。学歴・職歴の欄と、資格の欄で、和暦か西暦のどちらかに統一してください。
取得年月はいつの日付か:合格発表日
資格欄に書く年月の目安は、IPAが「合格年月日」として公開している日付です。IPAのよくある質問は、「合格年月日(合格発表日)は、ホームページで公開しています。」と案内しています。試験を受けた日ではなく、合格発表日が合格年月日として扱われます。
例として、令和8年8月に受験した場合を挙げます。IPAの案内では、令和8年8月受験の合格発表日は9月28日です。この場合、合格年月日は2026年9月28日で、履歴書には「2026年9月」または「令和8年9月」と書けます。受験した月(8月)とは1か月ずれることがあります。
出典:IPA 受験申込み(SG・FE)(最終更新2026年10月1日。令和8年8月受験の合格発表日は9月28日)。
自分の合格年月日が分からないときの確認方法は、次のとおりです。
- ① 令和2年度以降の基本情報技術者試験:IPAの「情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)」のページで、合格発表日を確認する
- ② それでも分からない:IPAの「合格証明書の交付手続き」を行う(合格証明書は有料)
出典:IPA 試験に関するよくある質問。
IPAのよくある質問は、「経済産業大臣が発行する合格証書は再発行できません。IPAによる合格証明書(有料)であれば発行可能です。」とも書いています。合格者には、合格者の受験番号の官報への公示と合格証書の交付が行われます。根拠は、施行規則第39条が、第8条(合格者台帳の記載、受験番号の官報公示、合格証書の交付)と第10条(合格証明書の交付)を、情報処理技術者試験に準用していることです。
略称で書いてよいか:「基本情報」「FE」と書く前に
履歴書に「基本情報」や「FE」と書いてよいかについて、ハローワークの資料は、「略号を用いたり省略した記載をしないようにします。」とし、「学校名・企業名・資格名などの固有名詞は正式な名称・表示で記載します。」としています。例として、「日商簿記2級」は適切でない例、「日本商工会議所主催 簿記検定2級」は適切な例とされています。
この考え方に沿うと、「基本情報」「基本情報技術者」「FE」と略さず、「基本情報技術者試験」と書くのが無難です。ただし、これは履歴書の一般的な作法の話で、IPAが履歴書の書き方を定めているわけではありません。名刺等への記載は、IPAが記載例として「基本情報技術者」などを示しているとおり、本人の判断です。
書かない場合・まだ合格していない場合の考え方
履歴書に書くかどうかは、応募先と目的によります。ハローワークの資料は、多数の資格がある場合について、「応募先の職務に関係するものを選んで記載します。」としています。基本情報技術者試験をほかの資格と並べて、書くかどうかを選ぶときの判断材料は、この「応募先の職務との関係」です。
まだ合格していない場合について、同じ資料は、「既に失効したもの、勉強中のもの、1次試験のみ合格、2次試験待機中などでも、意欲や能力のアピールになりますので、その旨を明示の上で記載しましょう。」と書いています。基本情報技術者試験を勉強中の場合は、合格していないことが分かる書き方にします。たとえば次のような形です(当サイトの例です)。
- 基本情報技術者試験 令和8年10月受験予定(勉強中)
合格していないのに「合格」と書くことはできません。ハローワークの資料が挙げている書き方は、取得したもの、勉強中のもの、1次試験のみ合格など「その旨を明示」できるもので、不合格という結果を書く例は示されていません。落ちた後の再受験の規定は基本情報に落ちた人へにまとめています。
これから受ける人へ:合格証書までの流れ
合格の確認から合格証書までの流れは、申込み窓口とIPAの案内で次のとおりです。
- ① 試験終了後に画面で成績を確認し、受験者マイページでも確認する
- ② 受験月の翌月中旬から下旬に、合格発表。合格者の受験番号がIPAのページに載る
- ③ 後日、合格者の受験番号が官報に公示される
- ④ 経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付される
出典:申込み窓口 基本情報技術者試験(FE)試験概要。合格証書の氏名の漢字と生年月日は、受験申込内容の変更期限(試験日の3日前)までに登録された利用者情報で印字されます。登録事項の変更申請をしても、試験日の3日前を過ぎて承認された変更内容は合格証書に反映されません。申込み時の登録内容は正確に入力してください。
試験の範囲や難易度は、IPAの資料に基づく基本情報技術者試験の難易度と基本情報技術者は意味ない?で確認できます。
まとめ:正式名称で書き、年月は合格発表日に合わせる
- 正式名称は「基本情報技術者試験」(略称FE)。「基本情報」は通称
- 履歴書の資格欄は「基本情報技術者試験 合格」の形が、ハローワークの示す書き方の基本に合う
- IPAは名刺等への記載ルールを定めておらず、記載は本人の判断。履歴書は応募先の指定が優先
- 年月は、IPAが合格年月日として公開する合格発表日の年月に合わせる。和暦か西暦に統一する
- 合格年月日が不明なら、IPAのページか合格証明書(有料)で確認する。合格証書は再発行できない
- 複数の資格は、応募先の職務に関係するものを選んで書く。勉強中は、その旨が分かる書き方にする
よくある質問
Q合格証書をなくしました。履歴書に書く合格年月は、どう確認すればよいですか?
IPAのよくある質問は、合格年月日は合格発表日としてホームページで公開していると案内しています。令和2年度以降の基本情報技術者試験は、IPAの「情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)」のページに合格発表日が載ります。自分の合格年月日が分からないときは、IPAの合格証明書(有料)の交付手続きを行います。経済産業大臣が発行する合格証書は再発行できません。
Q基本情報技術者試験は、登録しないと「基本情報技術者」と名乗れませんか?
登録が必要なのは情報処理安全確保支援士です。IPAのよくある質問は、支援士試験の合格者は登録して有効な人だけが「情報処理安全確保支援士」の名称を使えると説明しています。基本情報技術者試験については、名刺等への記載ルールは定めておらず、記載方法は合格者本人の判断とされています。
Q昔の試験制度で合格した場合も、いまの基本情報技術者試験の合格として書けますか?
IPAのよくある質問は、過去の試験制度時の合格が自動的に新しい試験区分の合格に移行することはなく、試験合格の有効期限もない、と説明しています。合格した当時の試験名と合格年月を、そのまま書きます。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月3日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

