危険物乙四

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問27|各物質に適応する消火剤の選択

問題

危険物乙四 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

第4類危険物の火災に対する消火剤の選択に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはアです。ガソリンなど非水溶性の第4類火災は、泡・粉末・二酸化炭素で窒息消火します。棒状の水をかけると液面が広がって延焼が広がるため不適です。

  • ア(正): 非水溶性は窒息消火が有効・棒状注水は不適。
  • イ(誤): 水溶性のアルコール類には耐アルコール泡が必要(一般のたん白泡は溶けて消える)。
  • ウ(誤): 第4類に棒状注水は不適(延焼拡大)。
  • エ(誤): 二酸化炭素は酸素を遮断して窒息消火する(供給ではない)。
  • オ(誤): 粉末消火剤は第4類に有効。

「第4類=窒息消火/非水溶性は棒状注水不適/水溶性は耐アルコール泡」を押さえます。

第4類火災の消火剤選択:

第4類危険物(引火性液体)の火災は、可燃性蒸気が燃えるため、窒息消火(酸素を断つ)が基本です。

  • 窒息消火に有効: 泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物(ア=正)。
    • 二酸化炭素: 燃焼面を不燃性ガスで覆い酸素を遮断(エ=誤:酸素供給は誤り)。
    • 粉末消火剤: 抑制(負触媒)+窒息で消火。第4類に有効(オ=誤:効果なしは誤り)。
  • 注水(棒状)は不適: 水より軽い非水溶性の油に棒状注水すると、油が水に浮いて広がり、液面が拡大して延焼する(ウ=誤)。
  • 水溶性危険物(アルコール類・アセトン・酢酸等): 一般の泡(たん白泡・界面活性剤泡)は水溶性液体に溶けて消えてしまうため、耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を使う(イ=誤)。

引っかけパターン:

  • 水溶性に一般泡が有効とする誤り(イ。耐アルコール泡が必要)
  • 第4類に棒状注水が有効とする誤り(ウ)
  • 二酸化炭素が酸素供給とする誤り(エ)
  • 粉末が無効とする誤り(オ)

「窒息消火(泡・粉末・CO₂)/非水溶性は棒状注水不適/水溶性は耐アルコール泡」を固定します。

【理論的背景】

火災を消すには、燃焼の三要素(可燃物・酸素供給源・点火源)または連鎖反応のいずれかを断ちます。第4類危険物(引火性液体)の火災では、可燃物(液体)を取り除くのは難しく、すでに着火しているため、現実的には酸素を断つ窒息消火と連鎖反応を断つ抑制消火が中心になります。冷却消火(可燃物の温度を引火点・燃焼点未満に下げる)も併用されますが、第4類への注水は方法を誤ると逆効果になるため注意が必要です。

【消火剤ごとの作用】

  • 泡消火剤: 燃焼液面を泡の層で覆い、酸素を遮断(窒息)+冷却。第4類火災の主力。
    • 非水溶性(ガソリン・灯油等): 一般の泡(たん白泡・水成膜泡等)が有効。
    • 水溶性(アルコール類・アセトン・酢酸等): 一般の泡は溶けて消えるため、耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必須。
  • 粉末消火剤: 燃焼の連鎖反応を断つ抑制(負触媒)作用+窒息。速消性が高く第4類に有効。
  • 二酸化炭素消火剤: 不燃性ガスで燃焼面を覆い酸素を遮断(窒息)。電気火災にも使える。酸素を供給するのではなく断つ。
  • ハロゲン化物消火剤: 抑制(負触媒)作用。
  • 水:
    • 棒状注水は、水より軽い非水溶性の油を浮かせて広げ、液面拡大・延焼拡大を招くため不適。
    • 霧状(噴霧)の水は、冷却・希釈の補助として、引火点の高い第三・第四石油類や水溶性液体に有効な場合がある。ただし引火点の低い第一石油類(ガソリン等)には霧状でも不適。

【物質別の整理】

  • 非水溶性(ガソリン・灯油・軽油・ベンゼン・トルエン・重油等): 一般泡・粉末・二酸化炭素で窒息消火。棒状注水不適。
  • 水溶性(メタノール・エタノール・アセトン・酢酸・グリセリン・エチレングリコール等): 耐アルコール泡・粉末・二酸化炭素。
  • 二硫化炭素: 水より重く水に溶けないため、水で覆って窒息させる方法も有効。

【試験での位置づけ】

消火剤の選択は、(1)第4類は窒息消火(泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物)、(2)非水溶性への棒状注水は不適(液面拡大)、(3)水溶性は耐アルコール泡、(4)二酸化炭素は酸素を遮断、の各点が頻出です。誤答は「水溶性に一般泡が有効」「棒状注水が有効」「二酸化炭素が酸素供給」「粉末が無効」のように作られます。「第4類は燃える蒸気を窒息で消す/水より軽い油に棒状の水は禁物/水に溶けるものには耐アルコール泡」という3本柱を押さえれば確実です。物理化学の「消火の理論(窒息・抑制)」と一体で理解します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 非水溶性のガソリン火災は窒息消火が有効・棒状注水は液面拡大で不適。
  • イ(誤): 水溶性のアルコール類には耐アルコール泡が必要。一般のたん白泡は溶けて消える。
  • ウ(誤): 第4類に棒状注水は不適。延焼を拡大させる。
  • エ(誤): 二酸化炭素は酸素を遮断して窒息消火する。供給は誤り。
  • オ(誤): 粉末消火剤は抑制・窒息で第4類火災に有効。

【根拠】第4類火災の消火(確立した消火則・確定表)。

【補足】第4類=窒息消火(泡・粉末・CO₂・ハロゲン)。非水溶性は棒状注水不適(液面拡大)・水溶性は耐アルコール泡。CO₂は酸素遮断。

この問題の根拠根拠: 第4類火災の消火(確立した消火則・確定表)。第4類(引火性液体)火災は**窒息消火**(泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物)が基本。非水溶性(ガソリン等)への棒状注水は液面拡大・延焼で不適。水溶性(アルコール類・アセトン等)は通常泡が溶けて消えるため**耐アルコール泡**が必要。二酸化炭素は酸素を遮断して窒息消火する。粉末消火剤は抑制(負触媒)・窒息で第4類に有効。
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出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 第4類火災の消火(確立した消火則・確定表)。第4類(引火性液体)火災は**窒息消火**(泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物)が基本。非水溶性(ガソリン等)への棒状注水は液面拡大・延焼で不適。水溶性(アルコール類・アセトン等)は通常泡が溶けて消えるため**耐アルコール泡**が必要。二酸化炭素は酸素を遮断して窒息消火する。粉末消火剤は抑制(負触媒)・窒息で第4類に有効。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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