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基本情報 平成29年度 春期 問69|ストラテジ系に関する問題

問題

基本情報 | 平成29年度 春期 | 分野:ストラテジ系

アンゾフが提唱した成長マトリクスにおいて,既存市場に対して既存製品で事業拡大する場合の戦略はどれか。

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答え合わせ

正解は B
  • A
  • B
  • C
  • D

自信の3択

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解説

答えは b「市場浸透」 です。

アンゾフの成長マトリクスは、「市場(既存か新規か)」と「製品(既存か新規か)」の2つの軸で、成長の方向を4つに分けたものです。

  • 既存市場 × 既存製品 → 市場浸透(今の客に今の商品をもっと売る)
  • 新規市場 × 既存製品 → 市場開発
  • 既存市場 × 新規製品 → 製品開発
  • 新規市場 × 新規製品 → 多角化

👉 覚え方:既存×既存=浸透、新×新=多角化。

ほかの選択肢:a 市場開発=新しい市場へ/c 製品開発=新しい製品を/d 多角化=新しい市場に新しい製品を。

なぜこれが正解か

正解は b。アンゾフ(H. I. Ansoff)の成長マトリクスは,製品と市場をそれぞれ「既存」「新規」に分けた4つの成長戦略を示す。既存市場に対して既存製品で事業を拡大するのは市場浸透戦略で,広告や販売促進,価格施策などで購入頻度や購入量を増やし,市場シェアを高める。

各選択肢の解説

  • a 誤り:市場開発は,既存製品を新しい市場(新しい地域や顧客層)に投入する戦略。
  • b 正しい:市場浸透は,既存市場で既存製品の売上を伸ばす戦略。
  • c 誤り:製品開発は,既存市場に新しい製品を投入する戦略。
  • d 誤り:多角化は,新しい市場に新しい製品で進出する戦略。

覚え方・ひっかけ注意

2×2で「市場」「製品」のどちらが新しいかを見る。名前に入っている言葉が新しくする対象を表す(市場開発=市場を新しく,製品開発=製品を新しく)。両方既存なら市場浸透,両方新規なら多角化。

理論的背景

アンゾフは1957年に,企業の成長の方向性を製品と市場の組合せで整理する製品・市場マトリクス(成長マトリクス)を示した。リスクは一般に,市場浸透が最も低く,市場開発・製品開発がそれに続き,多角化が最も高い。多角化はさらに,既存事業との関連の有無により,関連多角化(技術や販売チャネルを共有できる)と非関連多角化(コングロマリット型)に分けられ,関連性が高いほど相乗効果(シナジー)を得やすいとされる。

実務での使われ方

中期経営計画で成長戦略の選択肢を洗い出す際に使われる。たとえば,既存顧客の利用頻度を上げる施策(市場浸透),海外や新しい年代層への展開(市場開発),既存顧客向けの新サービス投入(製品開発),新事業への参入(多角化)と整理し,自社の強みやリスク許容度に応じて優先度を決める。SWOT分析やPPMと組み合わせ,どの方向にどれだけ資源を投じるかを検討するのが一般的である。

試験での位置づけ

基本情報・ITパスポートでは4つの戦略の名称と組合せの対応が頻出。応用情報・ITストラテジストでは,PPM,コトラーの競争地位別戦略,ポーターの競争戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)などとの区別や組合せが問われる。

選択肢の発展補足

a の市場開発は「既存製品×新市場」,c の製品開発は「新製品×既存市場」,d の多角化は「新製品×新市場」。名称に含まれる語が何を新しくするかを示している点を押さえれば,組合せを取り違えることはない。似た名前のフレームワークとして,市場成長率と市場シェアで事業を評価するPPMがあるが,こちらは成長の方向ではなく既存事業の位置付けと資源配分を扱う。

この問題の根拠出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成29年度 春期 問69
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出典と作り方

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成29年度 春期 問69/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。