危険物乙四
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問67|酸化・還元の定義と第4類危険物の酸化

問題

危険物乙四 | 基礎的な物理学及び基礎的な化学

酸化と還元に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

正しいのはウです。燃焼は可燃物が酸素と急激に反応する酸化反応で、熱と光を発生します。

  • ア(誤): 酸化は酸素を「得る」または水素を「失う」。逆。
  • イ(誤): 還元は酸素を「失う」または水素を「得る」。逆。
  • ウ(正): 燃焼は急激な酸化反応で熱と光を発生。
  • エ(誤): 鉄のさびは酸化(還元ではない)。
  • オ(誤): 緩やかな酸化でも酸化熱が発生する(自然発火の原因)。

「酸化=酸素を得る・燃焼は急激な酸化反応」を押さえます。

酸化と還元の定義:

種類酸素との関係水素との関係電子との関係
酸化酸素を得る水素を失う電子を失う
還元酸素を失う水素を得る電子を得る

各選択肢の検討:

  • ア(誤): 酸化は酸素を「得る」・水素を「失う」(記述が逆)。
  • イ(誤): 還元は酸素を「失う」・水素を「得る」(記述が逆)。
  • ウ(正): 燃焼は可燃物が酸素と急激に反応する酸化反応で、熱と光を発生する。正しい定義。
  • エ(誤): 鉄が酸化鉄(Fe₂O₃等)になるのは、鉄が酸素を得る酸化反応(還元ではない)。鉄が電子を失い酸素と結合する点は正しいが、「還元に分類」は誤り(電子を失う=酸化)。
  • オ(誤): 緩やかな酸化でも酸化熱が発生する。この酸化熱が蓄積すると自然発火につながる(動植物油の乾性油が代表例)。

引っかけパターント: 酸化と還元の定義(酸素を得る/失う)を逆にする(ア・イ)、鉄のさびを「還元」とする(エ)。「酸化=酸素を得る・燃焼は急激な酸化反応」を固定します。

【理論的背景】

酸化還元反応は電子の授受によって定義されます。酸化とは「電子を失うこと」(同時に酸素を得る・水素を失うことに対応)、還元とは「電子を得ること」(同時に酸素を失う・水素を得ることに対応)です。酸化と還元は必ず同時に起こります(一方が酸化されると、もう一方は還元される)。危険物の取扱いでは特に「燃焼(急激な酸化)」「緩やかな酸化(酸化熱蓄積)」「腐食(金属の酸化)」が重要です。

【酸化・還元の3つの定義の整理】

定義方法酸化還元
酸素との関係酸素を得る酸素を失う
水素との関係水素を失う水素を得る
電子との関係電子を失う(電子を放出)電子を得る(電子を受取)

3つの定義は互いに矛盾なく一致します。例:

  • メタン(CH4)の燃焼: CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O
    • メタン(CH4)は酸素を得てCO2になる→酸化された(燃料が酸化剤の酸素と反応)
  • 鉄のさび: 4Fe + 3O2 → 2Fe2O3(酸化鉄)
    • 鉄(Fe)が酸素を得る→酸化(腐食)

【燃焼と酸化の関係】

燃焼は酸化反応の中でも特に急激で、熱と光を発生するものです。

  • 急激な酸化(燃焼): 熱と光を伴う(炎・赤熱)。第4類危険物の蒸気が燃える(蒸発燃焼)もこれ。
  • 緩やかな酸化(緩燃・徐酸化): 熱を発生するが光(炎)は伴わない。酸化熱の蓄積が自然発火の原因。
    • 動植物油類の乾性油(アマニ油・桐油等)が布や繊維に染み込んだ状態で酸化が進む→酸化熱が蓄積→自然発火。
    • これが乾性油(ヨウ素価130以上)の自然発火危険性である。

【危険物との接続】

酸化の概念は第4類危険物の性質・消火と多方面でつながります。

  • 燃焼(酸化): 第4類の蒸発燃焼は急激な酸化反応。酸素供給を断つ(窒息消火)で酸化を止める。
  • 動植物油類の自然発火: 乾性油(ヨウ素価130以上)が空気中で緩やかに酸化→酸化熱が逃げない環境(布のくずに染み込んだ状態)で蓄積→発火点以上に達する→自然発火。
  • 金属の腐食(酸化): タンク・配管の鉄が水・酸素で酸化→腐食・漏えい。防食(塗装・電気防食)が必要。
  • 還元剤: 第4類危険物自体は可燃物として酸化されるが、強い還元剤は酸化剤(過酸化物等)と組み合わさると危険(混合危険)。

【試験での位置づけ】

酸化還元は頻出(頻出度B)です。核心は、(1)酸化=酸素を得る・水素を失う・電子を失う、(2)還元=酸素を失う・水素を得る・電子を得る、(3)燃焼は急激な酸化反応で熱と光を発生、(4)緩やかな酸化でも酸化熱が発生(自然発火の原因)、です。引っかけは酸化と還元の定義を逆にする(ア・イ)、鉄のさびを「還元」とする(エ)です。「酸化=酸素を得る・燃焼は急激な酸化反応」を固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 酸化は酸素を「得る」・水素を「失う」(記述が逆)。
  • イ(誤): 還元は酸素を「失う」・水素を「得る」(記述が逆)。
  • ウ(正): 燃焼は急激な酸化反応で熱と光を発生。
  • エ(誤): 鉄のさびは酸化(酸素を得る)であり還元ではない。
  • オ(誤): 緩やかな酸化でも酸化熱が発生する(自然発火の原因)。

【根拠】確立した化学(酸化還元の定義)。酸化=酸素を得る・水素を失う・電子を失う。燃焼=急激な酸化反応(熱と光を発生)。

【補足】酸化=酸素を得る/水素を失う/電子を失う。還元=酸素を失う/水素を得る/電子を得る。燃焼は急激な酸化。緩やかな酸化でも酸化熱が発生(自然発火の原因)。

この問題の根拠根拠: 確立した化学(酸化還元の定義)。酸化は酸素を得る・水素を失う・電子を失う反応。還元は酸素を失う・水素を得る・電子を得る反応。燃焼は急激な酸化反応で熱と光を発生する(確立した化学)。鉄のさびは酸化(還元ではない)。緩やかな酸化でも酸化熱が発生する。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(酸化還元の定義)。酸化は酸素を得る・水素を失う・電子を失う反応。還元は酸素を失う・水素を得る・電子を得る反応。燃焼は急激な酸化反応で熱と光を発生する(確立した化学)。鉄のさびは酸化(還元ではない)。緩やかな酸化でも酸化熱が発生する。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • 酸化・還元の定義と第4類危険物の酸化
  • 頻出度B

この論点をくわしく読む

関連する問題

ページの先頭へ