問題
第4類危険物(引火性液体)の定義と共通性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
誤っているのはエです。「すべての第4類危険物は水より軽い」は誤りです。二硫化炭素(液比重1.26)や酢酸(液比重1.05)など水より重い第4類危険物が存在します。
- ア(正): 第4類は引火性の液体(固体・気体は含まれない)。
- イ(正): 蒸気は一般に空気より重く、低所に滞留する。
- ウ(正): 電気不良導体で静電気が発生しやすい。
- エ(誤): 二硫化炭素・酢酸等の例外がある。「すべて水より軽い」は誤り。
- オ(正): 一般に水に溶けにくいが、水溶性のもの(アセトン・アルコール類)も存在する。
「第4類の例外:二硫化炭素・酢酸は水より重い(液比重>1)」を押さえます。
第4類危険物の共通性質と例外(消防法別表第一):
- ア(正): 第4類危険物は「引火性の液体」と定義される(消防法別表第一 備考第十号)。常温(20℃)で液体のものであり、固体(第2類等)や気体(消防法の危険物には含まれない)は第4類に該当しない。
- イ(正): 第4類危険物の蒸気は分子量が大きいため、一般に蒸気比重が1を超え(空気より重い)、低所(床面付近)に滞留する。この性質のため、低位置での換気が重要。検算: 蒸気比重=分子量÷29(空気の分子量)で確認できる(例: 二硫化炭素 76÷29≒2.6)。
- ウ(正): 第4類危険物(石油類)は電気の不良導体(絶縁体に近い)であり、液体の流動・ろ過・注入等の操作で静電気が蓄積しやすい。放電火花が引火源となる火災事故のリスクがある(接地・流速制限が対策)。
- エ(誤): 「すべて水より軽い」は誤り。代表的な例外:
- 二硫化炭素: 液比重1.26〜1.3(水より重い特殊引火物)。
- 酢酸(氷酢酸): 液比重1.05(水より重い第二石油類・水溶性)。
一般的な第4類危険物(ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコール類等)の液比重は1未満(水より軽い)だが、「すべて」という表現は例外(二硫化炭素・酢酸)があるため誤り。
- オ(正): 第4類危険物は一般に水に溶けにくい(非水溶性)が、アセトン(第一石油類・水溶性)・アルコール類(メタノール・エタノール)・グリセリン・エチレングリコール(第三石油類・水溶性)等の水溶性品目も存在する。
引っかけパターント: 「すべて水より軽い(二硫化炭素・酢酸を忘れる)」(エ)が最頻出誤り。
【理論的背景】
第4類危険物は「引火性液体」として第4類に分類されますが、その物性(液比重・水溶性等)には品名ごとに多様性があります。試験で問われるのは「第4類の共通性質」と「各品目の特徴的な例外」の両方です。「引火性液体」であることは定義そのもので、「蒸気は空気より重い」「電気の不良導体」「水より軽い」は多くの品目にあてはまる一般的な性質です。「すべて」と言い切ると例外で誤りになります。
【実務・条文構造】
第4類危険物の性質:
定義と一般的な性質:
- 引火性液体: 定義(消防法別表第一 備考第十号)。
- 蒸気: 一般に空気より重く、低所に滞留する。
- 電気不良導体: 石油類は電気を通しにくく静電気が蓄積しやすい。
- 水より軽い(液比重<1): 一般的傾向(例外あり)。
例外(重要):
| 物質 | 液比重 | 備考 |
|---|---|---|
| 二硫化炭素 | 1.26〜1.3(水より重い) | 特殊引火物。水中保存推奨(蒸気発生抑制) |
| 酢酸(氷酢酸) | 1.05(水より重い) | 第二石油類・水溶性 |
「すべて水より軽い」と言い切れない根拠は、この2物質(特に二硫化炭素)の存在です。
水溶性の有無:
- 一般に水に溶けにくい(非水溶性が多い)が、水溶性品目も多数存在する(アセトン・アルコール類・グリセリン・酢酸等)。
- 水溶性の危険物は、一般の泡消火剤では泡が溶けるため耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要。
【試験での位置づけ】
第4類の共通性質と例外は法令・性質両科目で頻出です。(1)第4類は引火性液体(常温で液体)、(2)蒸気は一般に空気より重い(低所滞留)、(3)電気不良導体(静電気)、(4)液比重の例外(二硫化炭素1.26・酢酸1.05は水より重い)、(5)一般に水に溶けにくいが水溶性品目もある、が核心です。引っかけは「すべて水より軽い」(エ・二硫化炭素・酢酸が例外)、「蒸気は低所に滞留しない」(イ)です。「二硫化炭素は水より重い(液比重1.26)・水中保存」と「酢酸は水より重い(液比重1.05)」を例外として固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 第4類は引火性の液体(消防法別表第一)。常温で固体・気体は含まれない。
- イ(正): 蒸気は一般に空気より重く、低所に滞留する。
- ウ(正): 一般に電気の不良導体で、静電気が蓄積しやすく火花放電の危険がある。
- エ(誤): 「すべて水より軽い」は誤り。二硫化炭素(液比重1.26〜1.3)・酢酸(液比重1.05)は水より重い。
- オ(正): 一般に水に溶けにくいが水溶性品目(アセトン・アルコール類・グリセリン・酢酸等)も存在する。
【根拠法令】消防法 別表第一(第4類危険物の分類・引火性液体の定義)。
【補足】第4類の共通性質:引火性液体・蒸気は一般に空気より重い(低所滞留)・電気不良導体(静電気)。例外:二硫化炭素(液比重1.26・水より重い)・酢酸(液比重1.05・水より重い)は「すべて水より軽い」を否定する。
- 消防法e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 消防法別表第一 備考第十号(引火性液体の定義)。第4類危険物の多くは水より軽いが、二硫化炭素(液比重1.26〜1.3・水より重い)・酢酸(液比重1.05・水より重い水溶性液体)等の例外がある。「すべて水より軽い」は誤り。第4類は引火性液体(消防法別表第一 備考第十号)であり、蒸気の多くは空気より重く低所に滞留する。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。
