社会福祉士国家試験の過去の試験問題は、社会福祉振興・試験センターが科目別PDFと音声読み上げ用ページで公表しています。掲載されている回、合格基準・正答一覧の読み方、利用にあたっての留意事項、第36回と第37回以降の違いを、センターの公表ページだけで整理します。
目次
結論:社会福祉士国家試験の過去の試験問題は、試験を実施する公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(以下「センター」)が、ホームページの「過去の試験問題」のページで公表しています。2026-10-07時点の掲載は第36回・第37回・第38回の3回分で、各回とも、科目別の問題PDF、午前・午後の音声読み上げ用ページ、「合格発表について」、「合格基準・正答一覧」がそろっています。
この記事では、センターが公表している問題の入手先、掲載されている回、正答一覧の読み方、センターが示している利用上の留意事項を整理します。問題文や選択肢は転載しません。実際の問題は、センターのPDFか、当サイトの問題ページで確認してください。
社会福祉士の過去問題は、センターの「過去の試験問題」のページにある
社会福祉士の過去の試験問題は、センターのページ(社会福祉士国家試験 過去の試験問題)に、回ごとにまとめて載っています。センターは「過去問題」という言い方をしており、民間の問題集や解説サイトではなく、試験を実施した本人が公表している資料です。
社会福祉士 センターが掲載している過去の試験問題の回:第36回・第37回・第38回の3回分。各回に、科目別の試験問題PDF 19本、音声読み上げ用の午前・午後のページ、「合格発表について」のPDF、「合格基準・正答一覧」のPDFが掲載されている。最終確認日:2026-10-07。出典:社会福祉振興・試験センター 過去の試験問題。
掲載されている3回の概要は、次のとおりです。
| 回 | 実施日 | 出題数(配点) | 科目の編成 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 第36回 | 令和6年2月4日(日) | 150問(150点満点) | 18科目群 | 各回の合格発表について・合格基準・正答一覧 |
| 第37回 | 令和7年2月2日(日) | 129問(129点満点) | 6科目群 | 同上 |
| 第38回 | 令和8年2月1日(日) | 129問(129点満点) | 6科目群 | 同上 |
3回分を合わせると408問です(150問+129問+129問=408問。別の式でも、129問×3回=387問に、第36回が129問より多い21問を足して408問です)。各回の資料は、次のPDFで確認できます。
第39回(令和9年2月7日実施)の問題は、まだ試験が行われていないため掲載されていません。試験後にいつ公表されるかは、2026-10-07時点のセンターのページには書かれていません。公表の有無と時期は、センターのページで確かめてください。
第36回と第37回以降は、科目の編成が違う
掲載されている3回は、すべて同じ形ではありません。センターの合格基準・正答一覧では、次のように編成が分かれています。
| 項目 | 第36回 | 第37回・第38回 |
|---|---|---|
| 出題数 | 150問 | 129問 |
| 科目群 | 18科目群(①人体の構造と機能及び疾病 〜 ⑱就労支援サービス、更生保護制度) | 6科目群(①医学概論・心理学と心理的支援・社会学と社会システム 〜 ⑥ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)・ソーシャルワークの理論と方法(専門)・福祉サービスの組織と経営) |
| 専門科目の始まり | 問84 | 問85 |
社会福祉士 第36回と第37回以降の編成の違い:第36回は150問・18科目群で、専門科目は問84から。第37回・第38回は129問・6科目群で、専門科目は問85から。最終確認日:2026-10-07。出典:第36回 合格基準・正答一覧、第37回 合格基準・正答一覧、第38回 合格基準・正答一覧。
科目の名前も、第36回と第37回以降では違います。たとえば、第36回の正答一覧には「人体の構造と機能及び疾病」、第37回以降の正答一覧には「医学概論」が、それぞれ最初の科目として載っています。第39回の試験科目は、第37回以降と同じ19科目です(第39回試験のご案内)。いまの試験の形に合わせて練習したいときは、第37回以降の回を中心にして、第36回は出題された論点の確認用に使う、と整理しておくと混乱しません。
正答一覧(合格基準・正答一覧)の読み方
各回の「合格基準・正答一覧」は、2ページ構成のPDFです。書かれている順番は、次のとおりです。
1. 合格基準:合格者とする条件(総得点の基準点と、すべての科目群で得点があること)が、冒頭に書かれています。一部の科目の免除を受けた人の基準点も、同じ箇所にあります。
2. 正答:科目ごとに、「問題番号」の行と「正答」の行が表になって並びます。最初が【社会福祉士・精神保健福祉士共通科目】、続いて【専門科目】です。
正答の欄には、番号が1つの問のほかに、番号が2つ並ぶ問があります。正答が2つある形式の問題です。自分で採点するときは、正答欄に番号がいくつ書かれているかを先に確認します。なお、当サイトの問題ページでは、正答が2つの問は、2つとも選んだ場合だけを正解として採点しています。
合格基準点そのものの読み方や、回ごとの数字の比べ方は、別の記事で整理しています。この記事では、点数は扱いません。
センターが示している利用上の留意事項
センターは、過去問題を問題集・テキスト・アプリなどに使う場合の留意事項を、別のページ(過去問題利用にあたっての留意事項等)に示しています。ページは「過去問題利用にあたっての留意事項等」というタイトルで、社会福祉士のほか、介護福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員の試験問題も対象になっています。主な内容は、次のとおりです。
- センターは著作権を放棄していません。
- 教育目的など、試験制度の意義に反しない範囲であれば、問題集・テキスト・アプリなどに使うときに、許諾の申し出と使用料の支払いは必要ありません。
- 「過去問題の文言等について、変更は一切行わないようにしてください。」と書かれています。
- 解説を独自につけるときは、「解説等を独自につける場合は、当該解説等が当センターと関係がないことがわかるようにしてください。」とされています。
- 「過去問題にはその後の法改正等により現時点では問題として成立していないものが含まれることに留意してください。」とされています。
- 「当センターのHPに現在掲載していない過去問題の問題冊子、電子データ及び音声データについては、提供していません。」とされています。
- ホームページに掲載しているPDFと音声データは、複製またはダウンロードして使って構いません。問題冊子は提供していません。
受験者として押さえておきたいのは、解説はセンターが作ったものではない点と、法改正で成り立たなくなった問題が混じっている点です。権利擁護を支える法制度や社会保障のような、法律や制度が変わる科目では、過去の問題を解いたあと、その論点の現在の制度をテキストや条文で確かめる習慣をつけると安心です。
社会福祉士 センターの過去問題の利用上の留意事項:教育目的など、試験制度の意義に反しない範囲であれば、問題集・テキスト・アプリなどに使う際の許諾の申し出と使用料の支払いは不要。文言の変更は不可。解説をつける場合はセンターと関係がないことが分かるようにする。最終確認日:2026-10-07。出典:社会福祉振興・試験センター 過去問題利用にあたっての留意事項等。
過去問題の使い方:回ごとに目的を分ける
勉強時間の組み立てや、1周目・2周目の進め方そのものは、別の記事(社会福祉士の勉強時間の決め方)で説明しています。ここでは、センターの公表資料の性質から導ける、3回分の使い分けの例を示します。これは当サイトの考え方で、センターの推奨ではありません。
- 第38回(最新の回):129問・6科目群の、いまの形です。時間を測って通しで解き、科目群ごとに得点を数えます。
- 第37回:同じ形なので、第38回のあとにもう1回通しで解いて、科目群ごとの得点の動きを見ます。
- 第36回:150問・18科目群で、編成が違います。通しで解くのではなく、出題された論点を、いまの科目に当てはめて確認する使い方が向いています。
どの回も、答え合わせは各回の「合格基準・正答一覧」のPDFで行います。センターは問題の内容について個別の照会に応じないため、分からない点は、テキストや条文で調べる前提で進めます。
当サイトでの掲載と、解説について
合格ナビは、センターが公表した第36回〜第38回の問題(408問)を、出典を示して掲載しています。解説は、合格ナビが作った3段階(初級・標準・上級)のもので、センターが作ったものではありません。センターの留意事項にそって、センターとは関係がないことを、各ページに明記しています。
回ごとの問題一覧は、次のページで開けます。
当サイトの問題ページは、センターのPDFそのものではありません。試験の正式な問題と正答は、必ずセンターのPDFで確認してください。
まとめ
- 社会福祉士の過去の試験問題は、センターの「過去の試験問題」のページで公表されています。2026-10-07時点の掲載は第36回〜第38回の3回分です。
- 各回に、科目別の問題PDF、音声読み上げ用ページ、「合格発表について」、「合格基準・正答一覧」がそろっています。
- 第36回は150問・18科目群、第37回・第38回は129問・6科目群で、編成が違います。いまの形に合わせるなら、第37回以降が中心です。
- 正答は「合格基準・正答一覧」で確認します。センターは問題の内容に関する個別の照会には応じません。
- 解説はセンターが作ったものではありません。法改正で成り立たなくなった問題が混じる点にも注意し、現在の制度はテキストや条文で確かめます。
本サイトは公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは関係ありません。掲載している問題はセンターが公表した過去の試験問題で、解説は合格ナビが作成したものです。日程・手続・公表の状況は、必ずセンターの発表で確認してください。
よくある質問
Q第35回以前の社会福祉士の過去問題も、センターのページで見られますか。
2026-10-07時点で、センターの「過去の試験問題」のページに掲載されていたのは、第36回・第37回・第38回の3回分です。センターの留意事項には、ホームページに現在掲載していない過去問題について、問題冊子・電子データ・音声データは提供していないと書かれています。それより前の回を探すときも、センターに頼んで入手することはできない、という前提で考えます。出典:社会福祉振興・試験センター 過去の試験問題、過去問題利用にあたっての留意事項等。
Qセンターが公表しているPDFや音声データは、ダウンロードして使ってよいですか。
センターの留意事項では、ホームページに現在掲載している過去問題のPDFデータと、その読み上げ問題の音声データは、複製またはダウンロードして使って構わないとされています。一方で、問題冊子は提供していません。この留意事項は、問題集やアプリなどに使う場合のルールとして書かれているもので、著作権そのものは放棄していないと明記されています。出典:社会福祉振興・試験センター 過去問題利用にあたっての留意事項等。
Q過去の試験問題の内容や答えについて、センターに問い合わせられますか。
問い合わせても答えてもらえません。センターの「過去の試験問題」のページには、「試験問題の内容等に関する個別の照会には一切お答えできません。」と書かれています。答え合わせは、各回の「合格基準・正答一覧」のPDFで行い、納得できない点は、テキストや法令の条文で自分で確かめる形になります。出典:社会福祉振興・試験センター 過去の試験問題。
Q解説つきの過去問題を見るときは、何を確認すればよいですか。
センターの留意事項は、解説を独自につける場合に、その解説がセンターと関係がないことが分かるようにするよう求めています。つまり、解説は、センターとは別の人が独自につけたものとして扱われます。解説を読むときは、問題文が変更されていないか、法改正などでいまは成り立たない問題でないかを、センターのPDFと見比べて確かめます。出典:社会福祉振興・試験センター 過去問題利用にあたっての留意事項等。
Q午前の問題と午後の問題は、問題番号でどう分かれていますか。
センターの各回の「合格基準・正答一覧」では、「社会福祉士・精神保健福祉士共通科目」と「専門科目」に分かれて正答が並びます。第37回と第38回は、共通科目が問1〜84、専門科目が問85〜129で、第39回の案内でも午前84問・午後45問とされています。第36回は問題数が違い、専門科目は問84から問150までです。回をまたいで問題番号を比べるときは、この違いに注意します。出典:第38回 合格基準・正答一覧、第36回 合格基準・正答一覧。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月7日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

