問題
⑦で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして,正しいものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
正答はエ(D種接地工事・500 Ω)です。
⑦は1階居間のルームエアコン用「20 A 250 V 接地極付コンセント」の接地です。このコンセントは単相200 V回路で、使用電圧は300 V以下なのでD種接地工事です。A種は高圧・特別高圧の機器に使うもので、住宅の低圧の機器には当たりません。
D種の接地抵抗は原則100 Ω以下ですが、地絡のとき0.5秒以内に自動で電路を遮断する装置があれば500 Ω以下に緩和されます。1階分電盤の主開閉器は漏電遮断器(30 mA、動作時間0.1秒以内)なので、最大値は500 Ωです。
正答はエ(D種接地工事・500 Ω)です。
⑦の部分
⑦は1階居間の「20 A 250 V」接地極付コンセント(ルームエアコン用、二重丸のaで示す単相200 V回路)から接地極へ至る接地です。1階分電盤(L-1)の主開閉器は「BE 75AF 60A 30mA」の漏電遮断器で、この回路はその負荷側にあります。注意3により漏電遮断器の動作時間は0.1秒以内です。
種類の判断(電技解釈第29条)
- 高圧・特別高圧の機器 → A種接地工事
- 300 Vを超える低圧の機器 → C種接地工事
- 300 V以下の低圧の機器 → D種接地工事
単相200 Vは300 V以下なのでD種です。
最大値の判断(電技解釈第17条)
D種は100 Ω以下。ただし「地絡を生じた場合に0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置」を施設すれば500 Ω以下。動作時間0.1秒以内の漏電遮断器はこの条件を満たすので、最大値は500 Ωです。
各選択肢
- ア:A種(10 Ω)は高圧・特別高圧用。低圧200 Vの機器には当たらない。
- イ:A種の基準値は10 Ωで、100 Ωという値は無い。
- ウ:漏電遮断器が無い場合のD種の値。本問は漏電遮断器で保護されている。
- エ:正しい。
正答はエ(D種接地工事・500 Ω)です。
1. 配線図からの読み取り
1. ⑦が指す物:1階居間の「20 A 250 V」接地極付コンセント(図記号に「E」の傍記)。ルームエアコン(RC)用で、回路は単相200 Vの二重丸のa回路。
2. 使用電圧:200 V。300 V以下の低圧なのでD種接地工事。
3. 地絡遮断装置:1階分電盤(L-1)の主開閉器が「BE 75AF 60A 30mA(欠相保護付)」の漏電遮断器。注意3で動作時間は0.1秒以内。
2と3から「D種接地工事・500 Ω」になります。
2. 電技解釈第17条の整理
| 種類 | 主な対象 | 接地抵抗値 | 接地線(軟銅線) |
|---|---|---|---|
| A種 | 高圧・特別高圧の機器の外箱など | 10 Ω以下 | 直径2.6 mm以上 |
| C種 | 300 Vを超える低圧の機器の外箱など | 10 Ω以下(0.5秒以内の自動遮断で500 Ω以下) | 直径1.6 mm以上 |
| D種 | 300 V以下の低圧の機器の外箱など | 100 Ω以下(0.5秒以内の自動遮断で500 Ω以下) | 直径1.6 mm以上 |
緩和の条件は「0.5秒以内」の自動遮断です。試験の配線図の漏電遮断器(0.1秒以内)は、この条件を十分に満たします。A種には緩和の規定が無く、常に10 Ω以下です。
3. 選択肢の作り方を見抜く
本問の選択肢は「種類」と「抵抗値」を入れ替えた組合せです。
- ア:A種の正しい値(10 Ω)だが、種類が対象違い。
- イ:A種と100 Ωの組合せ。どの規定にも無い組合せ。
- ウ:D種の原則値(100 Ω)。漏電遮断器の有無を読み落とすと選んでしまう。
- エ:D種の緩和値(500 Ω)。正答。
4. 500 Ωでよい理由
接地抵抗が大きいと、エアコンの外箱で地絡したときに外箱に現れる電圧は高くなります。それでも漏電遮断器が0.1秒以内に電路を切れば、人が触れても電流が流れる時間はごく短く、感電の危険を抑えられます。接地の役目の一部を漏電遮断器が担うので、抵抗値を緩めてよいという考え方です。
反対に、問題文に「引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない」とあり、主開閉器が配線用遮断器で外箱が金属製の分電盤の接地を問われた場合は、外箱の地絡を遮断できないため100 Ωが答えになります。主開閉器の種類と但し書きを必ず確かめましょう。
- 電気設備に関する技術基準を定める省令e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和5年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問37(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。



