危険物乙四

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問57|灯油と軽油の性状の相違点

問題

危険物乙四 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

灯油と軽油を比較した次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはイです。灯油も軽油も第二石油類・非水溶性で液比重1未満(水より軽い)です。

  • ア(誤): 水より重く沈むは誤り。液比重は1未満で水より軽い(水に浮く)。
  • イ(正): 第二石油類・非水溶性・液比重1未満(水より軽い)。正しい。
  • ウ(誤): 灯油・軽油は非水溶性なので通常の泡が有効(耐アルコール泡は不要)。
  • エ(誤): 引火点は灯油(40℃以上)が軽油(45℃以上)より低い。
  • オ(誤): 常温(20℃)では引火しにくく、ガソリン(−40℃以下)とは危険性が異なる。

「灯油・軽油=第二石油類・非水溶性・水より軽い・灯油の引火点は軽油より低い」を押さえます。

灯油と軽油の性状比較:

項目灯油軽油
品名第二石油類・非水溶性第二石油類・非水溶性
引火点40℃以上45℃以上
発火点約220℃約220℃
液比重0.8前後(<1)0.85前後(<1)
指定数量1,000L1,000L
  • ア(誤): 液比重は灯油0.8前後・軽油0.85前後でいずれも1未満(水より軽い)。水に沈むは誤り。流出したら水面に広がる。
  • イ(正): 第二石油類・非水溶性・液比重1未満(水より軽い)。正しい。
  • ウ(誤): 灯油・軽油は非水溶性なので、消火には通常の泡(たんぱく泡・水成膜泡等)が有効。耐アルコール泡は水溶性液体(アルコール・アセトン等)用。
  • エ(誤): 灯油(40℃以上)<軽油(45℃以上)。灯油の方が引火点が低い(灯油<軽油)。「灯油≧軽油」は逆。
  • オ(誤): 灯油・軽油は引火点が40℃以上・45℃以上と常温(20℃)より高く、常温の液体では引火しにくい。ガソリン(引火点−40℃以下)とは危険性が明確に異なる。

引っかけパターン: 液比重を1以上とする(ア)、非水溶性に耐アルコール泡とする(ウ)、引火点の大小を逆にする(エ)、灯油・軽油をガソリンと同等に危険とする(オ)。

【理論的背景】

灯油と軽油は炭化水素の混合物であり、ガソリンより炭素数が多い(灯油C₁₀〜C₁₅程度、軽油C₁₂〜C₂₀程度)ため、沸点・引火点がガソリンより高くなります。どちらも非水溶性の炭化水素系で液比重が1未満という共通点がありますが、引火点に5℃程度の差があり、軽油の方が高い(より安全側)です。この差は試験で頻繁に問われます。

【詳細な性状比較】

  • 灯油(第二石油類・非水溶性): 引火点40℃以上(約40〜70℃)、発火点約220℃、液比重0.8前後(水より軽い)、蒸気比重4.5前後、燃焼範囲約1.1〜6 vol%。用途: 暖房器具燃料・灯火。無色〜淡黄色の液体。
  • 軽油(第二石油類・非水溶性): 引火点45℃以上(約45〜70℃)、発火点約220℃、液比重0.85前後(水より軽い)、蒸気比重4.5前後、燃焼範囲約1.0〜6 vol%。用途: ディーゼルエンジン燃料。

引火点の大小関係(昇順): ガソリン(−40℃以下)<灯油(40℃以上)<軽油(45℃以上)<重油(60℃以上)。

液比重と水への浮沈: 両者とも液比重1未満で水より軽く水面に浮く。流出時に水をかけると液が浮いて広がるため、棒状注水は延焼拡大の原因になる。

【消火法の根拠】

  • 非水溶性なので通常の泡(たんぱく泡・水成膜泡等)が液面を覆って窒息消火できる。耐アルコール泡が必要なのは水溶性液体(アセトン・アルコール・酢酸・グリセリン等)のみ。
  • 粉末・CO2も有効。棒状注水は液面拡大で不適。
  • 常温では引火しにくいが、加熱・霧化・布染込みで危険が増大する点に注意。

【常温危険性の比較】

灯油・軽油は「引火点が常温より高い=常温では引火しにくい」ですが、「安全」とは異なります。

  • 霧化・噴霧では有効引火点が下がる(問56で詳述)。
  • 発火点が約220℃と比較的低く、高温面(暖房器具・エンジン)への接触で自然発火する危険もある。
  • ガソリンのように常温で容易に引火するわけではないが、第一石油類の取扱いに準じた注意が必要。

【試験での位置づけ】

灯油・軽油の性状比較は性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)両者とも第二石油類・非水溶性、(2)液比重1未満(水より軽い)、(3)引火点は灯油(40℃以上)<軽油(45℃以上)、(4)消火は通常の泡(非水溶性なので耐アルコール泡不要)、(5)常温では引火しにくい(ガソリンと混同しない)です。引っかけは液比重>1とする(ア)、耐アルコール泡が必要とする(ウ)、引火点を逆にする(エ)、ガソリンと同等の危険とする(オ)です。「非水溶性・水より軽い・灯油40以上<軽油45以上」を三点セットで固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 液比重1未満(水より軽い)。水に沈むは誤り。
  • イ(正): 第二石油類・非水溶性・液比重1未満(水より軽い)。確定値と一致。
  • ウ(誤): 非水溶性なので通常の泡が有効。耐アルコール泡は水溶性液体用。
  • エ(誤): 灯油(40℃以上)<軽油(45℃以上)。灯油の方が引火点が低い。
  • オ(誤): 常温(20℃)では引火しにくい(ガソリン−40℃以下とは異なる)。

【根拠】確立した教科書値。

【補足】灯油・軽油:第二石油類・非水溶性・液比重1未満。引火点:灯油40℃以上<軽油45℃以上。消火:通常の泡(耐アルコール泡不要)。常温では引火しにくい。

この問題の根拠根拠: 確立した教科書値。灯油・軽油はいずれも第二石油類・非水溶性。液比重は灯油0.8前後・軽油0.85前後(いずれも1未満・水より軽い)。引火点は灯油40℃以上・軽油45℃以上(灯油<軽油)。非水溶性なので消火は通常の泡が有効。常温では引火しにくい(ガソリンとは異なる)。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値。灯油・軽油はいずれも第二石油類・非水溶性。液比重は灯油0.8前後・軽油0.85前後(いずれも1未満・水より軽い)。引火点は灯油40℃以上・軽油45℃以上(灯油<軽油)。非水溶性なので消火は通常の泡が有効。常温では引火しにくい(ガソリンとは異なる)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • 灯油と軽油の性状の相違点
  • 頻出度A

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