精神保健福祉士

精神保健福祉士 第27回 問題37|精神障害リハビリテーション論

問題

精神保健福祉士 | 第27回(令和6年度) | 令和7年2月1日(土)・2日(日)実施・精神障害リハビリテーション論

次の記述のうち,アンソニー(Anthony,W.)らによる「精神科リハビリテーションの基本原則」に関するものとして,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題37(精神障害リハビリテーション論)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4

アンソニーらが示した精神科リハビリテーションの考え方では、一人の人に対して、さまざまな技法を折衷的に組み合わせて用いることが基本とされています。技能の訓練や環境への働きかけ、本人の希望に沿った計画づくりなど、一つの方法に偏らず、状況に合わせて選びます。

誤りの選択肢は、就労支援を除外する、早期退院を最大の焦点とする、支援者への依存をすべて避けさせる、専門職が主導で計画を作る、というものです。いずれも、本人が主体になって、自分の希望する生活の場で役割を果たすことを重視する考え方と合いません。

なぜ正解か

正解は 4。アンソニーらの精神科リハビリテーションは、障害のある本人が、自分が選んだ環境で、必要な技能と支援を得て、役割を果たせるようにするための枠組みである。その基本原則の一つが、さまざまな技法を折衷的に用いることで、単独の方法に頼らず、本人に合わせて組み合わせる。

ほかの選択肢

  • 1:就労支援は除外されない。職業・教育などの役割を持つことは、リハビリテーションの重要な成果の一つである。
  • 2:最大の焦点は、早期の退院ではなく、本人が自分の選んだ環境で成功し、満足できるよう、技能と環境的支援(資源)を開発することである。
  • 3:依存を一切避けるのではなく、必要な支援への適切な依存を認め、支え合いの中で自立を目指す。
  • 5:リハビリテーション計画は、専門職が一方的に作るのではなく、本人が主体的に参加して作る。

見分けのポイント

精神科リハビリテーションの原則は、本人の主体的な参加、技能と環境の両面からの支援、就労などの役割の重視、多様な技法の組合せ、という方向で覚える。「除外」「最大の焦点は退院」「専門職が主導」といった言い切りは、この方向に反するので誤りと見分けられる。

正解の根拠と位置づけ

正解は 4。アンソニーらの精神科リハビリテーションの基本的な考え方は、①焦点は、本人の技能の開発と、環境(資源)の整備であること、②本人の選択と参加を重視すること、③技法は折衷的に用いること、④就労や教育など、本人が望む役割の獲得を成果として重視すること、⑤薬物療法を含む治療と並行して行うこと、⑥希望が重要であること、などと整理される。

4 は、これらの原則のうち、「さまざまな技法を折衷的に用いる」を正しく述べている。単一の理論や方法に固執せず、本人のニーズに応じて、技能訓練(SSTなど)、環境調整、心理教育、就労支援などを組み合わせる。

誤りの肢の掘り下げ

  • 1:職業的な目標は、精神科リハビリテーションの中心的な領域である。就労を含め、本人が価値を置く役割を持てるようにすることが支援の目標になる。
  • 2:退院を急ぐことは、焦点ではない。入院は手段であり、地域で本人が選んだ生活の場で役割を果たせることを成果とみる。
  • 3:依存は、支援を受けること自体を否定せず、必要な支援への依存を認めたうえで、支援のあり方を調整する。アンソニーらの原則には、支援への依存を意図して高めることが、結果として自立を高めることがある、という考え方も含まれる。「自分の力だけで」という発想は、この考え方に合わない。
  • 5:リハビリテーション計画は、本人とその希望を中心に、本人が主体的に参加して作る。専門職の主導は、本人中心の原則に反する。

関連して出る論点

ストレングスモデル、パーソナルリカバリーと臨床的リカバリーの違い(次の問題38)、エンパワメント、IPS(個別就労支援とサポート)、心理社会的リハビリテーション、ICF(国際生活機能分類)に基づく生活機能の捉え方などが問われる。

アンソニーらの枠組みでは、本人の技能の開発(技能訓練)と、環境の整備(支援・資源の開発)が支援の両輪になる。この観点から、病院での症状の軽減だけで支援を終えるのでなく、本人が自分の選んだ生活の場で役割を果たせるようになるまで支えることが重要になる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題37(精神障害リハビリテーション論)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題37(精神障害リハビリテーション論)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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