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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第3章 主な医薬品とその作用 問7|胃の薬の胃液分泌抑制成分・胃粘膜保護成分とH2ブロッカー

問題

登録販売者 | 第3章 主な医薬品とその作用 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

胃の薬に配合される成分等に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエ(誤っているもの)です。

胃液の分泌にはアセチルコリンのほかヒスタミンも関与しており、胃液分泌を抑制することを目的としてヒスタミンの働きを抑える成分が配合された医薬品がH2ブロッカーと呼ばれる製品群です。「プロスタグランジンの合成を阻害する」はH2ブロッカーの説明ではありません。

ア〜ウ・オはいずれも正しい記述です。ピレンゼピン塩酸塩(抗コリン作用で胃液分泌を抑える)、セトラキサート塩酸塩(体内でトラネキサム酸を生じる)、スクラルファート(アルミニウムを含む)、テプレノン(まれに肝機能障害)の注意点をセットで覚えましょう。

胃の薬に配合される主な成分(手引き Ⅲ-1):

成分分類主な注意事項
ピレンゼピン塩酸塩胃液分泌抑制成分(抗コリン作用)排尿困難・動悸・目のかすみ/排尿困難の症状がある人・緑内障の診断を受けた人は相談/使用後は運転操作を避ける
セトラキサート塩酸塩胃粘膜保護・修復成分体内でトラネキサム酸を生じる→血栓のある人等は相談
スクラルファート胃粘膜保護・修復成分(アルミニウムを含む)透析を受けている人は使用を避ける/長期連用を避ける/腎臓病の人は相談
アルジオキサ胃粘膜保護・修復成分(アラントインと水酸化アルミニウムの複合体)スクラルファートと同じ
テプレノン胃粘膜保護・修復成分まれに重篤な副作用として肝機能障害/肝臓病の人は相談

各選択肢の解説:

  • ア(正): ピレンゼピン塩酸塩は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑える胃液分泌抑制成分です。消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされますが、消化管以外では一般的な抗コリン作用のため、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがあります。
  • イ(正): セトラキサート塩酸塩は体内で代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられます。そのため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきとされています。
  • ウ(正): アルジオキサ、スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要があります。透析治療を受けていない人でも長期連用は避ける必要があり、腎臓病の診断を受けた人では、アルミニウムが体内に貯留しやすいため、使用前に相談がなされるべきとされています。
  • エ(誤・正答): 手引きでは、アセチルコリンのほかヒスタミンも胃液分泌に関与する伝達物質のひとつであり、胃液分泌を抑制することを目的として、ヒスタミンの働きを抑える成分が配合された医薬品がH2ブロッカーと呼ばれる製品群である、とされています。「プロスタグランジンの合成を阻害する」は誤りです。プロスタグランジンの産生を抑制するのはイブプロフェン等の解熱鎮痛成分の働きで、消化管粘膜の防御機能を低下させる方向に働きます。
  • オ(正): テプレノンは胃粘膜保護・修復成分です。ソファルコンとともに、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあり、肝臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき医師又は薬剤師に相談がなされるべきとされています。

【胃液分泌を抑える成分:アセチルコリン系とヒスタミン系】

胃液の分泌は副交感神経系からの刺激によって亢進します。手引きでは、胃液分泌を抑える成分を次のように整理しています。

1. アセチルコリンの働きを抑える成分(胃液分泌抑制成分): ロートエキス、ピレンゼピン塩酸塩

- これらを含有する胃腸薬では、胃腸鎮痛鎮痙薬、乗物酔い防止薬との併用を避ける必要があります。

- ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑えるとされますが、消化管以外では一般的な抗コリン作用のため、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがあります。排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人は使用前に相談、使用後は乗物又は機械類の運転操作を避けます。まれに重篤な副作用としてアナフィラキシーを生じることがあります。

2. ヒスタミンの働きを抑える成分(H2ブロッカー): アセチルコリンのほか、ヒスタミンも胃液分泌に関与する伝達物質のひとつであり、その働きを抑える成分が配合された医薬品がH2ブロッカーと呼ばれる製品群です。

選択肢エはこの「ヒスタミンの働きを抑える」という説明を「プロスタグランジンの合成を阻害する」にすり替えた引っかけです。プロスタグランジンの産生を抑制するのはイブプロフェン等の解熱鎮痛成分で、消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍等の既往歴がある人では再発を招くおそれがあるとされています。

【アルミニウムを含む成分の注意】

胃粘膜保護・修復成分のうち、アルジオキサ(アラントインと水酸化アルミニウムの複合体)とスクラルファートはアルミニウムを含みます。

対象扱い
透析を受けている人使用を避ける
透析治療を受けていない人長期連用を避ける
腎臓病の診断を受けた人アルミニウムが体内に貯留しやすいため、使用前に相談

制酸成分のうちアルミニウムを含む成分でも、透析療法を受けている人が長期間服用した場合にアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告があり、同じ考え方で整理できます。

【肝機能障害・血栓に注意する成分】

  • ソファルコン、テプレノン: まれに重篤な副作用として肝機能障害。肝臓病の診断を受けた人は使用前に相談。テプレノンはその他の副作用として腹部膨満感、吐きけ、腹痛、頭痛、皮下出血、便秘、下痢、口渇が現れることがあります。
  • セトラキサート塩酸塩: 体内で代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人は使用前に相談。

【受診勧奨】

一般用医薬品の胃薬は、一時的な胃の不調に伴う諸症状を緩和する目的で使用されるものです。慢性的に胸やけや胃部不快感、胃部膨満感等の症状が現れる場合や、医薬品を使用したときは治まるがやめると症状がぶり返す場合には、食道裂孔ヘルニア、胃・十二指腸潰瘍、胃ポリープ等を生じていることも考えられ、医療機関を受診するなどの対応が必要です。

【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅲ-1「胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)」

この問題の根拠根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅲ-1「胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)」
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅲ-1「胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)」 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。