登録販売者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問10|「してはいけないこと」別表=服用後の運転回避・授乳回避成分

問題

登録販売者 | 第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

一般用医薬品の添付文書に記載される「してはいけないこと」に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はアです。

ジフェンヒドラミン塩酸塩(抗ヒスタミン薬)は母乳中に移行し、乳児に昏睡を引き起こすおそれがあるため、「服用中は授乳を避けること」が添付文書の「してはいけないこと」に記載されます。

ウは誤りです。抗ヒスタミン薬を含む眠気を催す成分は、かぜ薬・鼻炎薬・催眠補助薬など幅広い製品に「運転操作をしないこと」が記載されます。イは誤りで、スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン作用により眠気や目のかすみを生じるため、乗物酔い防止薬等に「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないこと」が記載されます。「眠気や目のかすみを生じないため記載されない」は誤りです。エは誤りで、コデインの運転回避は眠気(鎮静作用)によるものです。オは誤りで、ロートエキスは抗コリン作用により口渇・散瞳・眠気等を生じ、運転操作回避も記載されます。

「してはいけないこと」の主な記載パターン(運転回避・授乳回避):

記載内容代表的な該当成分理由
服用後、乗物・機械類の運転操作をしないことジフェンヒドラミン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン薬全般)、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ロートエキス、コデインリン酸塩水和物眠気・眼のかすみ等を生じるため
服用中は授乳を避けることジフェンヒドラミン塩酸塩母乳中に移行し乳児に昏睡を生じるおそれ

各選択肢の解説:

  • ウ(誤): 抗ヒスタミン薬を含む眠気を催す医薬品は、かぜ薬・鼻炎薬・乗り物酔い薬・催眠補助薬など多くの製品に「運転操作をしないこと」が記載されます。「鼻炎薬に限られる」は誤りです。
  • イ(誤): スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン作用を有し、眼のかすみ・眠気を生じることから、乗物酔い防止薬等に「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないこと」が記載されます。選択肢は「眠気や目のかすみを生じないため記載されない」としていますが、これは事実と逆であり誤りです。
  • ア(正): ジフェンヒドラミン塩酸塩は母乳中に移行し乳児に昏睡等を生じるおそれがあるため、「服用中は授乳を避けること」が「してはいけないこと」に明記されます。
  • エ(誤): コデインの「運転操作をしないこと」記載の根拠は鎮静作用(眠気)です。依存性はコデイン規制の別の論点です。
  • オ(誤): ロートエキスは抗コリン作用により散瞳・眠気を生じることがあり、「運転操作をしないこと」が記載されます。また「服用中は授乳を避けること」も記載されます(母乳中に移行・乳児に頻脈を引き起こすおそれ)。

【「してはいけないこと」別表の体系と試験出題ポイントの徹底整理】

添付文書の「してはいけないこと」は、使用者が自己判断で行ってはならない行為を明確に列挙するセクションです。登録販売者試験では「成分×禁忌の組み合わせ」が頻繁に出題されます。

運転操作回避が求められる主な成分の整理:

分類代表成分機序
第一世代抗ヒスタミン薬ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、メキタジン、アゼラスチン塩酸塩等中枢抑制→眠気
抗コリン薬スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ロートエキス眼のかすみ・眠気
麻薬性鎮咳薬コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩中枢抑制→眠気
ブロモバレリル尿素等ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素鎮静→眠気

授乳回避が求められる主な成分:

  • ジフェンヒドラミン塩酸塩: 母乳中に移行し、乳児に昏睡を生じるおそれがある。これは授乳回避の典型例として試験頻出です。
  • ロートエキス(ヒヨスチアミン等アルカロイド): 母乳中に移行し、乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」とされる。
  • コデインリン酸塩水和物(12歳未満使用禁止関連): 母乳への移行により乳児でモルヒネ中毒が生じたとの報告があるため、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」とされる(年齢では「12歳未満の小児」は使用しないこと)。

「してはいけないこと」と「相談すること」の区別(試験超重要):

「してはいけないこと」は自己判断で絶対に行わない行為(禁止)であるのに対し、「相談すること」は医師・薬剤師に相談の上で判断する行為(制限付き許可)です。この区別は試験でたびたび問われます。

例: 妊婦への対応

  • 「してはいけないこと」: 妊婦または妊娠していると思われる人に対して使用を禁じる成分(例: ヒマシ油類・オキセサゼイン等。アスピリン・イブプロフェンは「出産予定日12週以内の妊婦」)
  • 「相談すること」: 妊婦・授乳婦が使用前に医師・薬剤師への相談を要する成分

抗ヒスタミン薬の第一・第二世代の違いと試験への影響:

第一世代抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン等)は血液脳関門を通過しやすく中枢抑制(眠気)が強い。第二世代抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン等)は中枢移行が少なく眠気が軽減される設計ですが、OTC薬として販売されるものの一部は依然として「運転操作をしないこと」の記載対象となる場合があります。

登録販売者の実務:

顧客への説明時に「この薬を飲んだら車の運転はできません」と伝えることは、重大事故の予防につながる極めて重要な情報提供です。また授乳中の母親への「この成分が母乳に移行し赤ちゃんへの影響が懸念される」という説明は、乳幼児の健康を守る上で不可欠です。これらは添付文書の「してはいけないこと」に明記されている内容であり、登録販売者がすべての販売時に確認・伝達すべき事項です。

この問題の根拠根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第5章Ⅰ-1)「添付文書の読み方」(別表5-1)(使用上の注意「してはいけないこと」別表関連)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第5章Ⅰ-1)「添付文書の読み方」(別表5-1)(使用上の注意「してはいけないこと」別表関連) 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。