衛生管理者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

衛生管理者 関係法令(有害業務) 問29|防じんマスクの規格

問題

衛生管理者 | 関係法令(有害業務) | 第一種

防じんマスクの選択・使用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはオです。防じんマスクの規格第4条第7号は、取替え式防じんマスクについて「着用者自身がその顔面と面体との密着性の良否を随時容易に検査できるものであること」を求めています。密着性の確認(フィットチェック)は、着用者自身が行えるように作られているのです。

各誤りの要点: ア→最も高い区分(RS3・DS3)の粒子捕集効率は99.9%以上です。イ→呼吸用保護具は同時に就業する労働者の人数と同数以上備えます(石綿則第45条)。ウ→使い捨て式には使用限度時間の表示が必要です(規格第7条第1項第4号)。エ→吸気弁・排気弁・しめひもも容易に取り替えられる構造が必要です(規格第4条第6号)。

防じんマスクの性能区分と粒子捕集効率(規格第1条第3項・第6条の表/試験粒子が塩化ナトリウムの場合):

区分粒子捕集効率型式
RS1・DS180.0%以上R=取替え式・D=使い捨て式
RS2・DS295.0%以上同上
RS3・DS399.9%以上同上

(試験粒子がフタル酸ジオクチルの場合はRL・DLの区分で、効率の値は同じく80.0・95.0・99.9%以上)

各選択肢の正誤と根拠:

  • ア(誤): 3段階に分かれる点は正しいものの、RS3・DS3の粒子捕集効率は99.9%以上です(規格第6条の表)。
  • イ(誤): 石綿則第45条は、呼吸用保護具を「同時に就業する労働者の人数と同数以上を備え、常時有効かつ清潔に保持しなければならない」としています。
  • ウ(誤): 使い捨て式防じんマスクは「使用限度時間」を見やすい箇所に表示しなければならず(規格第7条第1項第4号)、ろ過材と面体は使用限度時間中に型くずれしないものでなければなりません(規格第4条第8号)。
  • エ(誤): 取替え式防じんマスクは「ろ過材、吸気弁、排気弁及びしめひもが容易に取り替えることができるもの」でなければなりません(規格第4条第6号)。
  • オ(正): 規格第4条第7号のとおりです。

【理論的背景】

防じんマスクの防護性能は、ろ過材が粒子をどれだけ捕集できるか(粒子捕集効率)と、顔面と面体の間からの漏れの少なさ(密着性)の両方で決まります。いくら粒子捕集効率の高いろ過材を使っても、顔面と面体の間にすき間があれば粉じんが入り込みます。このため規格は、取替え式防じんマスクについて、着用者自身が密着性の良否を随時容易に検査できる構造を求め(第4条第7号)、譲渡・貸与の際に添付する印刷物にも「着用者自身がその顔面と面体との密着性の良否を容易に検査する方法」を記載させています(第7条第2項第7号)。

性能による区分(規格第1条第3項):

  • 取替え式防じんマスク: RS1・RS2・RS3・RL1・RL2・RL3
  • 使い捨て式防じんマスク: DS1・DS2・DS3・DL1・DL2・DL3
  • S・Lは試験粒子の違い(Sは塩化ナトリウム、Lはフタル酸ジオクチル)、数字は粒子捕集効率の段階(1=80.0%以上、2=95.0%以上、3=99.9%以上)を表します(規格第6条の表)。

【実務・条文構造】

防じんマスクの構造(規格第4条)の主な要件:

  • 第6号: 取替え式は、ろ過材、吸気弁、排気弁及びしめひもが容易に取り替えられること
  • 第7号: 取替え式は、着用者自身が顔面と面体との密着性の良否を随時容易に検査できること
  • 第8号: 使い捨て式は、一体となったろ過材及び面体が使用限度時間中に型くずれしないこと

表示(規格第7条第1項): 製造者名、製造年月、型式の名称、使用限度時間(使い捨て式に限る)。

呼吸用保護具の備付けと管理:

  • 有害な業務では、保護衣、保護眼鏡、呼吸用保護具等適切な保護具を備える(安衛則第593条第1項)
  • 同時に就業する労働者の人数と同数以上を備え、常時有効かつ清潔に保持する(安衛則第596条)
  • 労働者は、使用を命じられた保護具を使用しなければならない(安衛則第597条)
  • 保護具の使用によって疾病感染のおそれがあるときは、各人専用のものを備える等の措置を講じる(安衛則第598条)
  • 石綿等を取り扱う作業場等には必要な呼吸用保護具を備え(石綿則第44条)、同時に就業する労働者の人数と同数以上を備えて常時有効かつ清潔に保持する(石綿則第45条)。使用された保護具等は他の衣服等から隔離して保管する(石綿則第46条)

【試験での位置づけ】

防じんマスクの問題では「区分記号(R=取替え式・D=使い捨て式)と粒子捕集効率(80.0・95.0・99.9%以上)」「使い捨て式の使用限度時間」「取替え式の密着性の自己検査」「保護具は同時就業人数と同数以上」が問われます。数値の入れ替え(アの95.0%)や「半数以上」(イ)のような数量のすり替えは典型的な引っかけです。

【各選択肢の発展補足】

  • ア: 区分の数字が大きいほど粒子捕集効率が高く、3は99.9%以上です。区分は取替え式・使い捨て式で共通の考え方です。
  • イ: 保護具を「同時に就業する労働者の人数と同数以上」備える考え方は、安衛則第596条(一般の保護具)と石綿則第45条(石綿の呼吸用保護具)に共通しています。
  • ウ: 使い捨て式防じんマスクは、表示された使用限度時間の範囲で使うことを前提に、型くずれしないことが規格で求められています(第4条第8号・第7条第1項第4号)。
  • エ: 取替え式は部品を取り替えて使う前提のため、ろ過材だけでなく吸気弁・排気弁・しめひもも容易に取り替えられる構造が求められます(第4条第6号)。
  • オ: 密着性の検査方法は、譲渡・貸与時に添付する印刷物の記載事項でもあります(第7条第2項第7号)。着用者はこの方法に従って、随時、自ら密着性を確かめることができます。

【根拠法令】防じんマスクの規格 第1条第3項・第4条・第6条の表・第7条、石綿障害予防規則 第44条・第45条・第46条、労働安全衛生規則 第593条・第596条・第597条・第598条

【補足】RS3・DS3の粒子捕集効率は99.9%以上。使い捨て式は使用限度時間を表示。取替え式はろ過材・吸気弁・排気弁・しめひもが取替え可能で、着用者自身が密着性を検査できる構造。呼吸用保護具は同時就業人数と同数以上を備える。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 防じんマスクの規格(告示)第1条第3項(性能による区分)・第4条(構造)・第6条の表(粒子捕集効率)・第7条(表示等)、石綿障害予防規則 第44条・第45条(呼吸用保護具・保護具の数等)、労働安全衛生規則 第593条・第596条・第597条・第598条(保護具)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。