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保育士資格を独学で取る勉強法保育士試験のスケジュールの組み方と科目別の進め方

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

保育士試験の独学の進め方を、協議会の案内にある試験の形(筆記9科目・各科目6割)から整理しました。勉強時間は協議会の案内に記載がないため、問題数と試験時間から量を見積もる方法を示します。協議会が公開している過去の試験問題の入手先、9科目の進め方、演習・模試の使い分けまで。

目次
  1. 独学の前に押さえる、試験の形
  2. 勉強時間は何時間か:量で見積もる方法
  3. 独学スケジュールの組み方:1か月・3か月・半年・1年
  4. 協議会の過去の試験問題の入手先
  5. 科目別の進め方
  6. 一問一答・演習・模試の使い分け
  7. 試験日から逆算して、今回受ける科目を決める
  8. 独学で気をつけること
  9. 通信講座を使うかどうかの判断基準
  10. まとめ・次にやること
結論:保育士試験の筆記は、9科目をそれぞれ満点の6割以上で合格する試験です。1科目ずつ受けることができ、合格した科目は合格した年を含めて3年間有効です。協議会の案内に、必要な勉強時間の記載はないので、この記事では時間を決めずに、問題数と試験時間から「1周にかかる時間」を数えて計画する方法を示します。過去の試験問題は、協議会のホームページで公開されているものを使い、科目別の演習には合格ナビのオリジナル問題が使えます。

独学の前に押さえる、試験の形

勉強の計画は、試験の形から決まります。協議会の案内にある、筆記試験の基本は次のとおりです。

  • 筆記試験は9科目で、マークシート方式
  • 各科目で、満点の6割以上を得点すると、その科目に合格
  • 教育原理と社会的養護は、同じ回の試験で、2科目とも6割以上を得点したときに合格(片方だけ6割以上では合格にならない)
  • 受験したい科目だけを受けることができる。欠席の連絡も不要
  • 合格した科目は、合格した年を含めて3年間有効
令和8年後期の筆記9科目の満点と試験時間:保育の心理学・保育原理・子ども家庭福祉・社会福祉・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論は各100点・各60分。教育原理・社会的養護は各50点・各30分。令和8年10月24日(土)に4科目、10月25日(日)に5科目。最終確認日:2026-10-11。出典:全国保育士養成協議会 筆記試験(後期)概要。

問題数は、協議会が公開している令和8年前期・地域限定の筆記試験の正答表で数えると、教育原理と社会的養護が10問、ほかの7科目が20問でした。合計は 20 × 7 + 10 × 2 = 160問です。6割は、20問の科目で12問(20 × 0.6)、10問の科目で6問(10 × 0.6)になります。

筆記試験の問題数:教育原理と社会的養護は各10問、そのほかの7科目は各20問(合計160問)。令和8年前期・地域限定の筆記試験の正答表で確認。最終確認日:2026-10-11。出典:全国保育士養成協議会 令和8年筆記試験(前期・地域限定)問題・正答。

試験の日程、申込み、合格発表は保育士試験の日程・申込み・合格発表に、合格基準の読み方は保育士試験の合格率・合格基準にまとめています。

勉強時間は何時間か:量で見積もる方法

「何時間勉強すれば受かるか」は、学習歴や仕事によって変わるため、一つの数字では答えられません。協議会の筆記試験概要のページに、必要な勉強時間の記載がないので(2026-10-11 時点)、当サイトは時間数を目安として示しません。代わりに、試験の形から次の3つを数えます。

  • ① 1周にかかる時間 = 問題数 × 1問あたりの時間(解説を読む時間を含む)
  • ② 使える総時間 = 1週間に使える時間 × 試験日までの週数
  • ③ 周回数 = ②を①で割った数

1問あたりの時間は人によって違うので、最初の10問で自分の時間を測ります。参考までに、本番で1科目にかけられる時間は、20問の科目が60分、10問の科目が30分です。9科目の試験時間を合計すると、60分 × 7科目 + 30分 × 2科目 = 480分(8時間)になります。これは本番の試験時間の合計で、勉強時間の目安ではありません。

数え方の使い道は、「解く時間」と「間違えた問題を確認する時間」を分けて、総時間から割り振ることです。足りないと分かったら、始める時期を前倒しするか、周回数を減らすか、今回受ける科目を絞るかを選びます。

独学スケジュールの組み方:1か月・3か月・半年・1年

協議会の案内に、期間ごとの勉強計画の記載はありません(2026-10-14 時点)。ここで示すのは、公表されている試験の決まりだけを使った、当サイトの組み方の例です。決まりの土台は、次の3つです。

  • 試験は前期と後期に分かれる(協議会Q&A:令和8年前期に合格した科目は、同じ年の後期では再受験できない)
  • 受けたい科目だけを受けられる
  • 合格した科目は、合格した年を含めて3年間有効

この土台から、期間ごとに「何を先に決めるか」が変わります。

試験日までの期間先に決めること組み方の例
約1か月今回受ける科目を絞る1周でも、全科目を回すか、数科目に絞って周回するかを選ぶ。教育原理と社会的養護はセットで扱う
約3か月1周目の順番1周目は科目を順に解き、2周目は間違えた科目に戻る。最後に本番の時間で模擬試験を解く
約半年周回数と見直しの日科目ごとに1周目を終える日を決める。間に、基準日の確認と弱点科目の見直しの日を置く
約1年受ける回を分ける前期と後期で受ける科目を分け、合格した科目は3年間の有効期間で持ち越す

どの期間でも、先に受験資格の区分を確かめ、申込期間の前に準備を終えるよう逆算します。申込期間と試験日は保育士試験の日程・申込み・合格発表で確認してください。1週間に使える時間は人によって違うので、時間数は決めず、前の章の「1周にかかる時間」を数えて割り振ります。

協議会の過去の試験問題の入手先

協議会は、ホームページの「過去の試験問題」のページで、筆記試験の問題と正答、実技試験の概要を公開しています。解説の記載はありません(2026-10-12 時点)。使うときは本番の時間を測って解き、科目ごとに満点の6割で自己採点します。

協議会が公開している過去の試験問題:「過去の試験問題」のページの一覧にあるのは、令和8年【前期・地域限定】と令和7年【後期・地域限定】の2回分。最終確認日:2026-10-12。出典:全国保育士養成協議会 過去の試験問題。

公表されている回の一覧、使い方、法令・指針の基準日や著作権の注意は、保育士試験の過去問はどこで見られる?にまとめています。当サイトの問題は、合格ナビが作ったオリジナル問題で、協議会が作成した試験問題とは別のものです。

科目別の進め方

9科目それぞれの出題の範囲と、当サイトのオリジナル問題のページを、表にしました。進め方は、科目の内容から考えた例です。どの科目から始めるかは、協議会の資料に記載がありません(2026-10-11 時点)。

科目問題数・時間進め方の考え方当サイトのページ
保育原理20問・60分保育所保育指針を軸に、保育の意義、思想と歴史、内容と方法を押さえる。指針の章立てに戻って確認する保育原理の問題
教育原理10問・30分教育の思想と歴史、制度、方法を扱う。社会的養護と2科目とも6割が必要なので、同じ回にまとめて仕上げる教育原理の問題
社会的養護10問・30分理念と制度、施設養護と家庭的養護、権利擁護を扱う。児童福祉法の条文とあわせて確認する社会的養護の問題
子ども家庭福祉20問・60分児童福祉法をはじめとする関係法令、児童虐待への対応、母子保健を扱う。法令は基準日を意識して確認する子ども家庭福祉の問題
社会福祉20問・60分社会福祉の理念と制度、社会保障、福祉サービスの利用と実施体制、相談援助を扱う。制度名と目的を対にして整理する社会福祉の問題
保育の心理学20問・60分発達を捉える視点(発達理論を含む)と発達過程、乳幼児期の学びと保育、家族・子育て家庭の理解、子どもの理解と援助を扱う。発達の特徴は保育所保育指針の第2章と照らして確認する保育の心理学の問題
子どもの保健20問・60分発育と生理機能、病気とその予防・対応、感染症、事故の防止、保育現場の衛生管理を扱う子どもの保健の問題
子どもの食と栄養20問・60分栄養の基礎、食事の基準、乳幼児期の食事、食育、食物アレルギーへの配慮を扱う子どもの食と栄養の問題
保育実習理論20問・60分保育の計画と評価、保育内容(5領域)、遊びと表現を扱う。実技試験は別の試験保育実習理論の問題

科目のつながりを意識すると、整理しやすくなります。協議会が公開している「保育士試験出題範囲」(PDF)には、各科目の出題上の留意事項として、ほかの科目の出題と十分関連をとって出題すると書かれています。関連が示されている組み合わせは、次のとおりです。

  • 保育原理:教育原理、子ども家庭福祉、社会福祉、社会的養護
  • 教育原理:保育原理、子ども家庭福祉、社会的養護
  • 子ども家庭福祉・社会福祉・社会的養護:互いに、また保育原理と
  • 保育の心理学:保育原理、子ども家庭福祉、子どもの保健
  • 子どもの保健:保育の心理学、子どもの食と栄養
  • 子どもの食と栄養:子どもの保健

同じ指針や法令を、複数の科目の視点で読み直すと、1科目だけで覚えるより、つながりで整理しやすくなります。各科目の出題範囲は、出題内訳と合格基準にもまとめています。

一問一答・演習・模試の使い分け

一問一答は、短い問いの正誤を一問ずつ確かめる勉強の形です。当サイトには、一問一答の形式の機能はありません。本番の試験は、5つの選択肢から、問題文に示された数(「2つ選びなさい」など)を選ぶ形式です。示された数と違う数を選ぶと、その問題は不正解になります。

筆記試験の正答数と選択肢:各問題の正答数は問題文中に示され、示された正答数と異なる数を解答すると不正解になる。表紙の例題の選択肢は1〜5の5つで、マークシートの①〜⑤を塗りつぶす。令和8年前期の問題用紙(PDF)の表紙の注意事項で確認。最終確認日:2026-10-12。出典:全国保育士養成協議会 令和8年筆記試験(前期・地域限定)問題・正答。

当サイトの2つの機能は、次のように使い分けられます。

  • 演習:科目を選んで解き、その場で採点と3段階(初級・標準・上級)の解説を確認する。「2つ選びなさい」の問題は、示された数だけ選んだときに採点する。登録不要。1周目と2周目に向く
  • 模擬試験:科目ごとの出題数・制限時間・合格基準(6割)にそろえて、1科目ずつ本番の形式で解く。教育原理と社会的養護は、2科目まとめて60分で解くこともできる。登録不要。3周目に向く

どちらも、協議会の試験問題ではなく、合格ナビのオリジナル問題です。年表や語呂合わせは自分で作り、横に元の条文や指針の章を書いておくと、間違えたときに根拠へ戻れます。年表に入れる改正は、受ける回の基準日(令和8年後期は令和8年4月1日以前に施行されたもの)までにします。一問一答やアプリを選ぶ基準と、語呂合わせ・年表を使った科目別の覚え方は、保育士試験の一問一答・アプリで勉強する方法にまとめています。科目ごとの問題を順に解きたいときは、各科目のページ(上の表)から選べます。

試験日から逆算して、今回受ける科目を決める

試験日までの日数から、1週間に使える時間を決めます。受ける回の筆記試験の初日は、下の囲みと協議会の案内で確かめてください。残りの日数で全9科目の準備を終えるのが難しいときは、今回の試験で合格を目指す科目を絞る方法があります。

  • 受験したい科目だけを受ければよい。欠席の連絡も不要(協議会のQ&Aより)
  • 合格した科目は、合格した年を含めて3年間有効。令和8年に合格した科目は、令和9年・令和10年の試験でも免除が有効
  • 教育原理と社会的養護は、2科目とも同じ回に6割以上で合格。片方だけ合格しても、その科目は合格になりません
令和8年後期の筆記試験日:令和8年10月24日(土)・25日(日)。受験申請の受付は終了(令和8年7月23日(木)午後5時まで。令和8年前期の実技試験不合格者は8月10日(月)午後5時まで)。最終確認日:2026-10-11。出典:全国保育士養成協議会 令和8年【後期】。

令和8年後期の申請はすでに終わっています。次の回を目指す場合は、保育士試験の日程・申込み・合格発表で日程を確認し、試験日から週数を引いて、始める日を決めます。合格科目の扱いは、筆記9科目と科目免除にまとめています。

独学で気をつけること

独学で進めるときに、見落としやすい点を3つ挙げます。

  • 受験資格:筆記試験に申し込むには、受験資格を満たす必要があります。区分は、保育士の資格の取り方と受験資格で確認してください
  • 法令と指針の基準日:筆記試験は、回ごとに示される基準日より前に施行された法令・指針に基づいて出題されます。テキストや過去の問題が古いと、現行と食い違うことがあります
  • 実技試験:筆記試験に全科目合格した人は、音楽・造形・言語から2分野を選ぶ実技試験に進みます。分野の選択は、受験の申請のときに必要です。保育士試験の実技試験で、令和8年後期の内容を扱っています

当サイトは、特定のテキストや講座をすすめません。選ぶときは、協議会が公開している出題範囲(保育士養成課程の教科目の内容)に対応しているか、最新の法令・指針に合わせて改訂されているかを、自分で確かめます。

通信講座を使うかどうかの判断基準

独学にするか、通信講座を使うかは、公式に決まった基準がありません。協議会の案内に、通信講座についての記載はありません(2026-10-14 時点)。当サイトは特定の講座をすすめず、会社名や金額も示しません。比べるときの観点は、次のとおりです。

  • 範囲:協議会が公開している出題範囲(9科目)に対応しているか
  • 基準日:法令・指針が、受ける回の基準日に合わせて改訂されているか
  • 演習:問題を解いた結果を確認でき、間違えた問題の根拠に戻れるか
  • 期間:自分の試験日までの期間で、最後まで進められる内容か
  • 受験資格:講座を選ぶ前に、自分が受験資格の区分に当たるかを、協議会の受験資格詳細で確かめる

学校に通って卒業して資格を得る「通信制の指定保育士養成施設」は、試験対策の講座とは別の仕組みです。違いは指定保育士養成施設の記事で扱っています。

まとめ・次にやること

  • 筆記は9科目で、各科目6割以上が合格。教育原理と社会的養護は2科目とも6割以上
  • 勉強時間は、協議会の案内に記載がない。問題数 × 1問あたりの時間で1周の時間を数え、週数から計画する
  • 協議会は「過去の試験問題」のページで筆記試験の問題と正答を公開している。法令・指針の基準日に注意して使う
  • 科目別の演習と、科目ごとの模擬試験は、合格ナビのオリジナル問題で登録なしに解ける

次にやることは、①1科目を選んで、本番の時間を測って解き、自分の1問あたりの時間と正答数を記録する、②6割のライン(20問の科目は12問、10問の科目は6問)と比べて、弱い科目を決める、③試験日から週数を数えて、1週間に使う時間を決める、の3つです。よくある質問は保育士試験のよくある質問にもあります。

よくある質問

Q保育士試験の勉強は、独学で進められますか?

試験勉強そのものは、出題範囲の対応表と、協議会が公開している過去の試験問題を使って、自分で進める方法があります。筆記試験の各科目の出題範囲は、保育士養成課程の教科目に対応しています。ただし、受験にはそもそも受験資格が必要です。受験資格の区分は、保育士の資格の取り方と受験資格で確認してください。

Q保育士試験の勉強時間は、何時間必要ですか?

協議会の筆記試験概要のページには、必要な勉強時間の記載がありません(2026-10-11 時点)。この記事では、時間数を断定せず、問題数と試験時間から「1周にかかる時間」を数える方法を示しています。

Q協議会の過去の試験問題は、どこで見られますか?

協議会のホームページの「過去の試験問題」のページで、筆記試験の問題と正答が公開されています。2026-10-11 時点で、このページの一覧にあるのは、令和8年【前期・地域限定】と令和7年【後期・地域限定】の2回分です。最新の掲載は、協議会のページで確認してください。

Q一問一答の形式だけの勉強で足りますか?

協議会の筆記試験概要のページには、勉強の方法についての記載はありません(2026-10-11 時点)。試験は、5つの選択肢から、問題文に示された数を選ぶマークシート方式です。一問ずつ正誤を確かめる勉強に加えて、選択肢から選ぶ形式にも慣れておく方法があります。なお、当サイトには一問一答の形式の機能はありません。

Q独学で保育士試験に合格するまで、何か月かかりますか?

何か月と言い切れる公的な数字はありません。協議会の案内に、合格までの期間や勉強期間の記載がないためです(2026-10-14 時点)。決まっているのは、試験が前期と後期に分かれて行われること、受けたい科目だけを受けてよいこと、合格した科目が合格した年を含めて3年間有効なことです。期間は、受験資格を満たしてから、次の申込期間と試験日までの週数を数え、受ける科目数で割る形で組みます。組み方は、記事内の「独学スケジュール」にまとめています。

Q保育士試験に「一発」で合格する人は、どのくらいいますか?

割合は示せません。こども家庭庁の実施状況の表に受験者数の欄がなく、「1回で全科目に合格した人」を数えた資料も見当たらないためです(2026-10-14 時点)。しかも科目ごとの合格が3年間有効なので、1回で全科目に合格しなくても、資格を得る道があります。分母が分からない数字は使いません。公表資料の読み方は、保育士試験の合格率で扱っています。

この資格の問題を解く保育士 科目別問題集
解いてみる

法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月14日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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