精神保健福祉士国家試験の合格率を、センターが公表している第22回から第28回(78.2%)まで整理。新卒・既卒別とルート別の合格率、合格基準点の変化、受験者数の動きから、難易度を数字で読む方法をまとめました。
目次
結論:精神保健福祉士国家試験の合格率は、直近の第28回(令和8年1月31日・2月1日実施)で78.2%(受験者7,107人・合格者5,558人)です。センターが公表している第22回〜第28回の7回では、62.1%〜78.2%の範囲でした。ただし合格基準点も回ごとに変わっているため、合格率だけで「易しくなった」とは言えません。
まず、センターの合格発表資料に載っている直近7回の数字です。
| 回 | 実施日 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第22回 | - | 6,633人 | 4,119人 | 62.1% |
| 第23回 | - | 6,165人 | 3,955人 | 64.2% |
| 第24回 | - | 6,502人 | 4,267人 | 65.6% |
| 第25回 | - | 7,024人 | 4,996人 | 71.1% |
| 第26回 | 令和6年2月3日・4日 | 6,978人 | 4,911人 | 70.4% |
| 第27回 | 令和7年2月1日・2日 | 6,642人 | 4,694人 | 70.7% |
| 第28回 | 令和8年1月31日・2月1日 | 7,107人 | 5,558人 | 78.2% |
出典:社会福祉振興・試験センター 第28回 合格発表について(PDF)(第24〜28回)、同 第26回(第22・23回と第26回の実施日)、同 第27回(第27回の実施日)。第22〜25回の実施日は、これら3回分の資料に記載がないため「-」としています。
精神保健福祉士国家試験 第28回の合格率:78.2%(受験者7,107人・合格者5,558人)。最終確認日:2026-10-10。出典:社会福祉振興・試験センター 第28回精神保健福祉士国家試験の合格発表について。
合格率の推移:第22回〜第28回の表から読めること
上の表を比べると、次の点が読み取れます(いずれも表の数字を当サイトが比べたものです)。
- 合格率は第22回の62.1%から第25回の71.1%にかけて3回続けて上がり、第26回(70.4%)と第27回(70.7%)は70%台前半で並びました。第28回は78.2%で、7回で最も高い数字です
- 第28回の合格率は、第27回より7.5ポイント高くなっています
- 受験者数は6,165人(第23回)〜7,107人(第28回)で、増減を繰り返しています。最も多いのは第28回の7,107人です
- 合格者数は3,955人(第23回)〜5,558人(第28回)です。第28回の5,558人は、7回で最も多い数字です
- 7回の合計は、受験者47,051人・合格者32,500人で、合わせた合格率は69.1%です(当サイトの計算)
第22〜28回の合計合格率:69.1%(受験者47,051人・合格者32,500人。センター公表の7回分を当サイトが合計)。最終確認日:2026-10-10。出典:社会福祉振興・試験センター 第28回 合格発表について・第26回。
第1回〜第21回の数字について
本記事の表は、センターの合格発表資料に載っている回の数字だけを並べています。
- 第26〜28回のセンターの合格発表資料に載っている過去の試験結果は、直近5回分です。第28回の資料は第24〜28回、第26回の資料は第22〜26回で、第21回以前の数字は載っていません
- センターの精神保健福祉士国家試験のページ(過去の試験問題)に掲載されている合格発表資料は、第26〜28回の3回分です(2026-10-10 時点)
- 厚生労働省の「資格・試験情報」のページ(精神保健福祉士国家試験の欄からのリンク先を含む)には、第21回以前の受験者数・合格者数・合格率の記載がありません(2026-10-10 時点)
第21回以前の数字は、推測で補いません。長い期間の傾向を見たい場合は、センターや厚生労働省が新たに公表する資料を確認してください。
受験資格ルート別・新卒と既卒の合格率
合格発表資料には、受験資格を得たルート別に、新卒と既卒の受験者数・合格者数・合格率が載っています。資料は新卒・既卒の定義を示していないため、区分の名前は資料の表記のままです。
| 受験資格ルート | 第26回 新卒 | 第26回 既卒 | 第27回 新卒 | 第27回 既卒 | 第28回 新卒 | 第28回 既卒 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 保健福祉系大学等(保健福祉系大学等) | 82.5% | 31.8% | 85.3% | 32.5% | 85.4% | 43.2% |
| 保健福祉系大学等(保健福祉系短大等+実務経験) | - | 33.0% | - | 37.4% | - | 47.0% |
| 短期養成施設等 | 90.3% | 48.6% | 84.0% | 43.1% | 94.4% | 72.7% |
| 一般養成施設等 | 78.8% | 27.3% | 82.7% | 29.5% | 81.4% | 33.9% |
出典:第26回・第27回・第28回 の合格発表について(センター・PDF)。「保健福祉系大学等(保健福祉系短大等+実務経験)」のルートは、資料では既卒のみの表記です。
ルートごとの受験者数と合格者数を合計して、新卒と既卒に分けた数字は次のとおりです(当サイトの計算で、新卒と既卒を足すと各回の受験者数・合格者数に一致します)。
| 回 | 新卒(受験者→合格者) | 新卒の合格率 | 既卒(受験者→合格者) | 既卒の合格率 | 受験者に占める既卒の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第26回 | 4,999人→4,261人 | 85.2% | 1,979人→650人 | 32.8% | 28.4% |
| 第27回 | 4,854人→4,085人 | 84.2% | 1,788人→609人 | 34.1% | 26.9% |
| 第28回 | 5,190人→4,618人 | 89.0% | 1,917人→940人 | 49.0% | 27.0% |
読み取れることは次のとおりです。
- 3回とも、新卒は84%を超え、既卒は50%未満です。新卒と既卒の差は、第26回で52.4ポイント、第27回で50.1ポイントでした。第28回は既卒の合格率が49.0%に上がり、差は約40ポイントです
- 全体の合格率が第27回の70.7%から第28回の78.2%に上がった回は、新卒の合格率が84.2%から89.0%に、既卒の合格率が34.1%から49.0%に上がった回です。既卒の上がり幅のほうが大きくなっています
- 受験者に占める既卒の割合は、3回とも27%前後(26.9〜28.4%)で、大きく動いていません
- 新卒と既卒の差が生まれる理由は、公表資料に書かれていません。ここから先は推測になるため、断定しません
ルートの違い(どの学歴・実務経験・養成施設で受験資格が得られるか)は、精神保健福祉士の受験資格で整理しています。
難易度を数字で見る:合格率のほかに確認したい3つの数字
「難しい/簡単」は人によって感じ方が違います。公表されているもの、または集計できるものに絞ると、次の3つが手がかりになります。
- 合格基準点の満点に対する割合:第26回は58.3%(95点/163点)、第27回は53.0%(70点/132点)、第28回は47.0%(62点/132点)でした。センターは各回、総得点の60%程度を基準に問題の難易度で補正した、と説明しています
- 合格率との組み合わせ:第28回は、基準点の割合が第27回より低く、合格率は第27回より7.5ポイント高い回です。基準点が低く合格率が高い回を、そのまま「問題が易しかった回」とは読めません
- 9科目群のすべてで得点が必要:合格するには総得点が基準点以上であることに加えて、9つの科目群のすべてで得点があることが条件です。得意科目で稼いでも、ある科目群が0点だと不合格になります
| 回 | 満点 | 合格基準点 | 満点に占める割合 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第26回 | 163点 | 95点以上 | 58.3% | 70.4% |
| 第27回 | 132点 | 70点以上 | 53.0% | 70.7% |
| 第28回 | 132点 | 62点以上 | 47.0% | 78.2% |
出典:第26回・第27回・第28回 の合格基準及び正答について(センター・PDF)。「満点に占める割合」は当サイトの計算(基準点÷満点)です。
基準点の決まり方と、9科目群の内訳は精神保健福祉士の合格点で詳しく扱っています。
第28回の合格基準点:総得点132点に対し62点以上(全科目を受験した方の基準点)。最終確認日:2026-10-10。出典:社会福祉振興・試験センター 第28回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について。
合格者の年齢別と登録者数(参考)
第28回の合格発表資料には、合格者の年齢別の人数があります。第28回の合格者5,558人のうち、30歳以下は1,860人(33.5%)、31〜40歳は910人(16.4%)、41〜50歳は1,307人(23.5%)、51〜60歳は1,152人(20.7%)、61歳以上は329人(5.9%)です。第27回は、30歳以下が38.1%、51〜60歳が17.7%でした。
これは合格者の内訳であり、受験者の年齢別の合格率ではない点に注意してください。
また、センターの合格発表資料には精神保健福祉士の登録者数も載っています。第26回の資料は103,917人(令和6年1月末現在)、第27回は108,748人(令和7年1月末現在)、第28回は113,332人(令和8年1月末現在)です。センターの都道府県別登録者数の資料では、令和8年8月末日現在で118,733人です(精神保健福祉士とはでも扱っています)。登録者数は合格率とは別の数字で、受験者の動きを示すものではありません。
精神保健福祉士の登録者数:118,733人(令和8年8月末日現在)。最終確認日:2026-10-10。出典:社会福祉振興・試験センター 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の都道府県別登録者数(PDF)。
公表されていない数字と、扱わない比較
「精神保健福祉士 合格率」と一緒に検索される数字のうち、次のものは公表資料で確認できないか、本記事では扱いません。
- 学校別の合格率:第26〜28回のセンターの合格発表資料には、学校別の合格率の記載がありません(2026-10-10 時点)。都道府県別の表は合格者数だけで、注記に「合格者の受験時の住所による」とあります。受験者数がないため、都道府県別の合格率は計算できません。本記事は学校名の比較や順位づけをしません
- 他の資格との比較:試験の仕組み(出題数・受験資格・合格基準の決め方)が違うため、合格率の数字を並べて比べることはしません。社会福祉士との制度の違いは、社会福祉士と精神保健福祉士の違いで整理しています
- 受験者の年齢別・性別の合格率:第26回の資料には合格者の性別の内訳がありますが、第27回・第28回の資料には性別の表がありません(2026-10-10 時点)。受験者の年齢別・性別の合格率は、第26〜28回の資料に記載がありません(2026-10-10 時点)
まとめ:数字を受験の準備に使う
- 合格率は、直近の回の数字(第28回の78.2%)と、公表されている7回の範囲(62.1〜78.2%)の両方を見てください。直近の数字だけで「楽になった」と決めると、基準点の補正を見落とします
- 自分が新卒か既卒かで、見るべき合格率が変わります。第28回は新卒89.0%、既卒49.0%でした
- 9つの科目群のすべてで得点が必要です。苦手な科目群を早めに見つけることが大切です
- 第21回以前の数字は、センターの第26〜28回の合格発表資料に記載がありません(2026-10-10 時点)。表にある第22〜28回の数字で判断してください
次にやることは、センターが公表した過去問で、自分の得点の取り方を確かめることです。
- 専門科目の過去問を解く:第28回・第27回・第26回
- 共通科目は社会福祉士の過去問で解く(共通科目の12科目は、社会福祉士と同じ問題です)
- 試験日程や申込は精神保健福祉士国家試験の合格ガイドで確認する
- 勉強の進め方は精神保健福祉士の勉強法にまとめています
出典の一覧:センター 精神保健福祉士国家試験 過去の試験問題、センター 合格基準。数字は2026-10-10 時点のものです。
よくある質問
Q合格率が78.2%なら、第28回は易しい試験だったのですか?
合格率だけでは判断できません。第28回は合格率78.2%でしたが、同じ回の合格基準点は132点満点中62点で、第27回の70点より低く設定されています。センターは基準点を、総得点の60%程度を基準に問題の難易度で補正して決めたと説明しており、合格率と基準点は一緒に見る必要があります。
Q新卒と既卒では、どれくらい合格率が違いますか?
センターの合格発表資料のルート別の内訳を合計すると、第28回の新卒は受験者5,190人のうち合格者4,618人(89.0%)、既卒は1,917人のうち940人(49.0%)です(合計は当サイトの計算)。第26回・第27回は、新卒が84〜85%台、既卒が32〜34%台で、差はおよそ50ポイントでした。第28回は既卒の合格率が上がり、差は約40ポイントに縮まっています。
Q第1回から第21回までの合格率は見られますか?
センターの精神保健福祉士国家試験のページ(過去の試験問題)に掲載されている第26〜28回の合格発表資料には、第22回以降の受験者数・合格者数・合格率があります。これらの合格発表資料と、厚生労働省の「資格・試験情報」のページには、第21回以前の受験者数・合格者数・合格率の記載がありません(2026-10-10 時点)。
Q受験者数は増えていますか、減っていますか?
センターが公表している第22〜28回では、受験者数は6,165人(第23回)から7,107人(第28回)の範囲で、増減を繰り返しています。第28回の7,107人は、この7回で最も多い数字です。年によって上下するため、一方向の傾向があるとは言えません。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月10日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

