精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題76|精神障害者の生活支援システム

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神障害者の生活支援システム

クラブハウスモデルに関する次の記述のうち,正しいものを2 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題76(精神障害者の生活支援システム)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 2・3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2 と 3

クラブハウスモデルは、精神障害のある人が「メンバー」として、スタッフと一緒にクラブハウスの運営に関わる地域のリハビリテーションの形です。アメリカ・ニューヨークのファウンテンハウスが始まりとされ、国際的な基準があり、日本にもその基準の認証を受けたクラブハウスがあります(肢2)。運営の責任はメンバーとスタッフが共に負い、最終的な責任は施設長(ディレクター)が負うとされています(肢3)。

「私たち抜きに私たちのことを決めるな」は障害者権利運動の合言葉、迅速な求職活動はIPS(個別就労支援)の原則、リバーマンはSST(社会生活技能訓練)で知られる人物です。

正解は 2 と 3

  • 肢1(誤り): 「Nothing about us without us」は、障害者の権利条約の策定過程などで掲げられた障害者権利運動の合言葉です。クラブハウスモデルの合言葉ではありません。
  • 肢2(正しい): クラブハウスには国際基準があり、国際組織による認証の仕組みがあります。日本でも国際基準の認証を受けたクラブハウスが活動しています。
  • 肢3(正しい): クラブハウスの運営はメンバーとスタッフの協働で行われ、運営の責任は両者にあり、最終的な責任は施設長が負うとされています。
  • 肢4(誤り): 「迅速な求職活動」を原則とするのはIPS(Individual Placement and Support:個別就労支援)です。クラブハウスは、日中のユニット活動や過渡的雇用などを通じて段階的に社会参加を進めます。
  • 肢5(誤り): リバーマンはSST(社会生活技能訓練)の体系化で知られる人物です。クラブハウスモデルは、ニューヨークのファウンテンハウスを起源とします。

正解は 2 と 3

クラブハウスモデルの位置づけ

クラブハウスモデルは、アメリカ・ニューヨークで、精神科病院を退院した人たちの自助活動から生まれたファウンテンハウスを起源とする、精神障害のある人の地域リハビリテーションの形です。利用者は「患者」ではなくメンバーと呼ばれ、クラブハウスに所属し、運営に必要な仕事(事務、調理、清掃、広報など)をスタッフと一緒に担う「ワークオーダードデイ(仕事を中心とした日課)」が特徴です。国際的な基準(クラブハウス国際基準)が定められ、国際組織による認証の仕組みがあり、日本にも認証を受けたクラブハウスがあります(肢2)。

肢3について

クラブハウスでは、メンバーとスタッフが一緒に運営を担い、意思決定にもメンバーが参加します。その一方で、運営の最終的な責任は施設長(ディレクター)が負うとされます。協働と責任の所在を両立させる考え方です。

誤りの肢の掘り下げ

  • 肢1: 「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」は、障害者の権利に関する条約の策定過程で障害当事者が掲げたスローガンとして知られます。当事者参加の理念としてはクラブハウスと通じますが、クラブハウスの合言葉ではありません。
  • 肢4: IPSは、働きたいという本人の希望を唯一の条件とし、事前の長い訓練をせずに迅速な求職活動を行い、一般就労後も継続的に支援する援助付き雇用のモデルです。就労支援と精神保健サービスの統合、本人の好みの重視なども原則に含まれます。これに対しクラブハウスは、過渡的雇用(クラブハウスが確保した一般企業の仕事を、メンバーが一定期間担う仕組み)などで段階的に就労へ進む点が異なります。
  • 肢5: リバーマンは、行動療法の理論に基づいて、対人関係などの生活技能を練習するSST(社会生活技能訓練)を体系化した人物として知られます。

関連して出る論点

  • 精神科リハビリテーションのモデル比較(クラブハウス/IPS/ACT〔包括型地域生活支援〕/SST)は頻出です。それぞれの「起源・特徴・キーワード」を一覧で整理しましょう。
  • ACTは多職種チームが24時間体制で訪問支援を行う集中的ケースマネジメントのモデルで、障害者総合支援法上の給付ではありません。
この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題76(精神障害者の生活支援システム)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。