社労士試験の合格者の年齢を、試験センターの第58回の公表値(20歳代以下〜60歳代以上、9つの年齢階層、最年少20歳・最高齢77歳)で確認。平均年齢や年齢別合格率が公表資料に見当たらないことと、受験の年齢制限(社労士法8条・5条)も整理します。
目次
結論:社労士試験の合格者の年齢は、第58回(令和8年度)では30歳代が31.4%、40歳代が28.2%、50歳代が21.2%、20歳代以下が11.3%、60歳代以上が7.9%で、最年少は20歳、最高齢は77歳でした(厚生労働省の合格者発表)。年齢の公表値は「合格者の中の割合」で、平均年齢と年齢別の合格率は、公式資料に載っていません。受験資格には年齢制限がありません(社労士法8条)が、未成年者は社会保険労務士となる資格を有しません(5条)。
| 知りたいこと | 公式資料で確認できること |
|---|---|
| 合格者の年齢構成 | 公表あり(第58回:20歳代以下11.3%・30歳代31.4%・40歳代28.2%・50歳代21.2%・60歳代以上7.9%) |
| 最年少・最高齢 | 第58回は最年少20歳・最高齢77歳 |
| 平均年齢 | 公式資料に記載なし |
| 年齢別の合格率 | 公表なし(年齢別の受験者数が載っていない) |
| 受験の年齢制限 | なし(社労士法8条) |
| 登録できない年齢 | 未成年者は社会保険労務士となる資格を有しない(5条) |
条文の出典は e-Gov 法令検索です(2026-10-04 時点の現行条文)。この記事の年齢の数字は第58回のものだけで、過去の年度の年齢構成や最年少の記録は、この記事の出典とした公式資料に載っていないため扱いません。
社労士試験の合格者の年齢分布:第58回の年齢階層別割合
試験センターの「過去10年の推移と合格者の年齢階層別・職業別・男女別割合」には、第58回の合格者の年齢階層別割合が9つの階層で載っています。厚生労働省の合格者発表の5区分(20歳代以下・30歳代・40歳代・50歳代・60歳代以上)と合わせると、次のとおりです。
| 年齢階層 | 合格者に占める割合 | 累計 | 5区分での割合 |
|---|---|---|---|
| 24歳以下 | 1.6% | 1.6% | 20歳代以下 11.3% |
| 25〜29歳 | 9.7% | 11.3% | (同上) |
| 30〜34歳 | 16.0% | 27.3% | 30歳代 31.4% |
| 35〜39歳 | 15.4% | 42.7% | (同上) |
| 40〜44歳 | 15.0% | 57.7% | 40歳代 28.2% |
| 45〜49歳 | 13.2% | 70.9% | (同上) |
| 50〜54歳 | 13.0% | 83.9% | 50歳代 21.2% |
| 55〜59歳 | 8.2% | 92.1% | (同上) |
| 60歳以上 | 7.9% | 100.0% | 60歳代以上 7.9% |
累計と5区分の突き合わせは当サイトの計算です(24歳以下1.6%+25〜29歳9.7%=11.3%、30〜34歳16.0%+35〜39歳15.4%=31.4%、40〜44歳15.0%+45〜49歳13.2%=28.2%、50〜54歳13.0%+55〜59歳8.2%=21.2%)。
第58回 合格者の年齢構成:20歳代以下11.3%・30歳代31.4%・40歳代28.2%・50歳代21.2%・60歳代以上7.9%、最年少者20歳・最高齢者77歳(受験者42,510人・合格者3,961人・合格率9.3%)。最終確認日:2026-10-04。出典:厚生労働省「第58回社会保険労務士試験の合格者発表」・過去10年の推移と合格者の年齢階層別・職業別・男女別割合。
読み取れることは次のとおりです。
- 30歳代と40歳代(30〜49歳)で合格者の59.6%を占める(31.4%+28.2%)
- 40歳以上の合格者は57.3%(40歳代28.2%+50歳代21.2%+60歳代以上7.9%)
- 60歳以上の合格者は7.9%
これらは「合格者の中の割合」で、各年齢層の合格しやすさを示すものではありません。
社労士の平均年齢・最年少:公式資料から言える事実と、言えないこと
平均年齢。 公式資料に、合格者の平均年齢は載っていません。階層別の割合から言えるのは、累計が50%を超える階層、つまり合格者を年齢順に並べたときの真ん中の人が入る階層です。第58回では、累計が42.7%(35〜39歳まで)から57.7%(40〜44歳まで)に上がるため、真ん中の人は40〜44歳の階層に入ります(当サイトの計算)。これは平均年齢ではありません。
最年少・最高齢。 厚生労働省の第58回の合格者発表に「最年少者20歳、最高齢者77歳」とあります。この数字は第58回の合格者についてのもので、過去の年度の最年少合格者の年齢や、個人の合格の事例は、確認できた公式資料に載っていないため書きません。また、最年少が20歳であることは、20歳より若い人が受験できないという意味ではありません。受験資格の条文に年齢の要件がないためです(次の節)。
男女別。 第58回の合格者は男性58.7%・女性41.3%です(同じ資料)。合格者3,961人に当てはめると男性約2,325人・女性約1,636人ですが、人数は公表されている割合からの当サイトの計算で、公表値そのものではありません。
年齢制限はあるか:受験資格(8条)と登録の欠格事由(5条)
受験資格。 社労士法第8条は、受験できる人を次の各号のいずれかに該当する者としています(e-Gov 法令検索 社会保険労務士法)。
| 号 | 内容(要約) |
|---|---|
| 1号 | 大学で学士の学位を得るのに必要な一般教養科目の学習を終えた者、短期大学・高等専門学校を卒業した者など |
| 2号 | 旧制の高等学校高等科・大学予科・専門学校を卒業・修了した者 |
| 3号 | 司法試験予備試験または高等試験予備試験に合格した者 |
| 5号 | 公務員として行政事務に従事した期間等が通算3年以上の者 |
| 6号 | 行政書士となる資格を有する者 |
| 7号 | 社労士・弁護士等の業務の補助の事務に通算3年以上従事した者 |
| 8号 | 労働組合の役員・法人の労務担当役員として通算3年以上の者 |
| 9号 | 労働組合の職員・法人等の従業者として、省令で定める労働社会保険諸法令の事務に通算3年以上従事した者 |
| 10号 | 厚生労働大臣が前各号と同等以上の知識・能力を認める者 |
(第4号は削除されています。)どの号にも、年齢・性別・国籍を条件とする文言はありません。年齢ではなく、学歴・実務経験・国家試験の合格が条件です。区分ごとの詳しい手順は社労士になるにはにまとめています。
登録の欠格事由。 試験とは別に、社労士として登録する資格については、第5条が欠格事由を定めています。第1号は「未成年者」で、第5条に該当する者は、第3条の規定にかかわらず社会保険労務士となる資格を有しません。同じ条には、破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者、一定の刑に処せられて一定期間を経過していない者なども挙げられています(上限の年齢の定めは、この条文にはありません)。
社労士法の登録要件を問題で確認する(論点別問題):
年齢と受験回数:公表されていない数字
年齢と受験回数について、公式資料に載っていないものを整理します。
| 知りたいこと | 状況 |
|---|---|
| 年齢別の受験者数 | 合格者発表・10年推移の資料に記載なし |
| 年齢別の合格率 | 受験者の年齢別人数がないため計算できない |
| 年齢別の受験回数・平均受験回数 | 記載なし(第58回の受験案内・合格者発表・10年推移の資料) |
| 過去の年度の年齢構成 | 今回開いた第58回の資料には載っていない |
受験回数に関わる数字は社労士は何年かかるで、受験者数・合格者数の推移は社労士試験の合格率推移と分析で扱っています。
年齢別の勉強計画:年齢ではなく、確保できる時間と経験で組む
年齢別の合格率が分からないため、「何歳だから有利・不利」という計画は公式データから立てられません。代わりに、年齢に関係なく計算できる要素で計画を組みます(当サイトの考え方)。
| 見る点 | 確認の仕方 |
|---|---|
| 試験日までの週数 | 第58回は申込開始(4月13日)から試験日(8月23日)まで132日(約18.9週)。次回の日程は次回の受験案内で確認 |
| 週に確保できる時間 | 平日の時間×5日+休日の時間×2日で週の時間を出し、週数を掛ける |
| すでに触れている分野 | 実務で労働・社会保険の手続に触れている科目と、初めて学ぶ科目を分ける |
| 全科目の基準点 | 選択式・択一式とも各科目に基準点があり、科目を外せない(第58回は選択式各科目3点以上、雇用保険法のみ2点以上、択一式各科目4点以上) |
試験日までの時間の計算と、3か月・半年・1年の時間の予算は社労士は何年かかるに表があります。科目ごとの問題を解いて、自分の弱い科目を確かめる(論点別問題):
まとめ
- 第58回の合格者の年齢構成は、20歳代以下11.3%・30歳代31.4%・40歳代28.2%・50歳代21.2%・60歳代以上7.9%。最年少20歳・最高齢77歳
- 公表値は合格者の中の割合で、年齢別の合格率や平均年齢は公式資料に載っていない
- 合格者の年齢の真ん中の人が入る階層は40〜44歳(累計42.7%→57.7%・当サイトの計算)
- 受験資格に年齢制限はない(8条)。社労士の資格は未成年者には認められない(5条)
- 年齢別の統計がないため、計画は試験日までの週数・確保できる時間・経験で組む
よくある質問
Q社労士試験の合格者の平均年齢は公表されていますか?
公式資料(厚生労働省の第58回合格者発表、試験センターの過去10年の推移と年齢階層別割合)には、平均年齢は載っていません。公表されているのは年齢階層ごとの合格者の割合と、最年少者・最高齢者の年齢です。階層別の割合から「合格者の真ん中の人が入る階層」を求めることはできます(第58回は40〜44歳の階層)。
Q社労士試験の年齢別の合格率はわかりますか?
わかりません。公表されている年齢別の数字は「合格者に占める割合」で、年齢ごとの受験者数が載っていないため、年齢別の合格率は計算できません。たとえば合格者の28.2%が40歳代でも、40歳代の受験者のうち何%が合格したかではありません。
Q未成年でも社労士試験は受けられますか?
社労士法第8条の受験資格のどの号にも年齢の要件はありません。一方、社労士法第5条は、未成年者を第3条の資格(社会保険労務士となる資格)を有しない者と定めています。受験資格と、社労士として登録する資格は別の条文で定められています。受験資格は、学歴・実務経験・司法試験予備試験の合格・行政書士となる資格・厚生労働大臣が認めた者(国家試験の合格など)のいずれかです。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月4日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

