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社労士は何年かかる?合格までの期間を公式データで確認働きながら・3ヶ月は可能か

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

社労士に何年かかるかを、受験資格・年1回の試験・登録までの条文と、公表されている受験者数・合格者数で整理。受験回数と勉強時間は公式に載っていないことを確認し、働きながらの時間の組み方と3か月の判断軸を計算で示します。

目次
  1. 社労士は「何年かかる」のか:年数は3つの時間の合計
  2. 平均受験回数は公表されていない:10年の受験者数・合格者数からわかること
  3. 働きながら合格できるか:公表されている合格者の職業
  4. 働きながらの時間の組み方:週の時間×週数で予算を計算する
  5. 3か月で合格できるか:現実的な範囲を数字で分ける
  6. 科目別の優先順位:全科目に基準点があるので「捨て科目」は作れない
  7. まとめ
結論:社労士試験に「何年かかるか」を示す公式の数字はありません。公式資料には、受験回数別の人数も勉強時間も載っていないためです。条文と公表資料で言えるのは、試験が年1回であること(社労士法10条)、受験資格に年齢制限がなく学歴・実務経験・国家試験合格のいずれかが要ること(8条)、合格後に社労士として登録するには実務2年(または同等の経験)が要ること(3条)、そして合格者の61.9%が会社員(第58回)であることです。この記事では、公表されている数字と、当サイトの計算(時間の予算)を分けて示します。

「何年かかる」「平均受験回数」を調べても、数字の出典が公式資料かどうかは確かめにくいものです。この記事は、社労士法の条文、社会保険労務士試験オフィシャルサイト(試験センター)の受験案内・合格者発表、全国社会保険労務士会連合会の資料に当たれる範囲だけで書きます。

知りたいこと公式資料で確認できること
合格までの平均年数・平均受験回数公表されていない(受験回数別の人数が載っていない)
必要な勉強時間公表されていない(受験案内・合格者発表に記載なし)
試験の回数年1回(第58回は令和8年8月23日)
受験できる年齢制限なし(8条のどの号にも年齢要件がない)
働きながら合格できるか第58回の合格者の61.9%が会社員、0.9%が学生
合格後に社労士になるまで実務2年(または同等の経験)と名簿への登録が必要(3条・14条の2)

条文の出典は e-Gov 法令検索です(2026-10-04 時点の現行条文)。

社労士は「何年かかる」のか:年数は3つの時間の合計

合格までに何年かかるかは、次の3つに分けると整理できます。

段階条文・公式資料で言えること年数に効く点
① 受験資格を満たす学歴(大学で必要な単位を修得など)・実務経験(通算3年)・司法試験予備試験の合格・行政書士となる資格・厚生労働大臣が認めた国家試験の合格などのどれか1つ(社労士法8条)学歴で満たせば待ち時間なし。実務経験なら通算3年。国家試験は、その試験への合格が要る
② 試験に合格する試験は毎年一回以上(10条)。第58回は年1回で、申込4月13日〜5月31日、試験8月23日、合格発表10月1日不合格なら次の試験は翌年。受験回数は人による
③ 登録する試験合格に加え、労働社会保険諸法令の事務に通算2年以上従事(または同等の経験の認定)(3条)実務経験がなければ、合格後に2年分の経験が必要。合格者発表には、厚生労働大臣が指定した講習を修了した者も名簿に登録して社労士になれると書かれている(詳しくは「社労士になるには」)

受験資格の区分の詳細と、実務経験を積める勤務先、実務経験がない人向けの制度は社労士になるにはで整理しています。

社労士試験の日程:第58回(令和8年度)は試験日 令和8年8月23日(日)、受験申込 令和8年4月13日〜5月31日、合格発表 令和8年10月1日。第59回以降の日程は次回の受験案内で確認してください。最終確認日:2026-10-04。出典:第58回 受験案内。

試験日から逆算すると、第58回は受験申込の開始日(4月13日)から試験日(8月23日)まで132日(約18.9週)でした(当サイトの計算)。

平均受験回数は公表されていない:10年の受験者数・合格者数からわかること

社労士試験の受験者数と合格者数は、過去10年分が試験センターの資料にまとまっています(過去10年の推移と合格者の年齢階層別・職業別・男女別割合)。平成29年から令和8年までの数字を要約すると次のとおりです。

項目10年間の範囲備考
受験者数(年)34,845人(令和2年)〜43,421人(令和7年)第58回は42,510人
合格者数(年)2,134人(令和4年)〜3,961人(令和8年)第58回は3,961人
合格者数の10年合計26,890人当サイトの計算(各年の合格者数の合計)

この表から「何回目で受かる人が多いか」は分かりません。受験者数には、初めて受ける人と再受験の人の両方が含まれ、その内訳は公表されていないためです。したがって、受験者数や合格者数から平均受験回数を計算することはできません。

「勉強時間は800〜1,000時間」「平均受験回数は4回程度」といった数字を見かけることがありますが、公式資料(受験案内・合格者発表・過去10年の推移・合格基準)にはこれらの数字の記載がないため、このページでは採用しません。

年ごとの合格率の推移は社労士試験の合格率推移と分析にまとめています。

再受験について、第58回の受験案内には「受験票は第59回~第61回社会保険労務士試験の受験資格証明書として使用できます」とあります。これは再受験の手続の記載で、受験回数の統計ではありません。

働きながら合格できるか:公表されている合格者の職業

会社員が合格しているかどうかは、合格者の職業別の構成で確認できます。第58回の合格者の職業別構成は次のとおりです。

職業合格者に占める割合
会社員61.9%
無職11.1%
公務員8.0%
団体職員4.5%
自営業3.8%
役員3.2%
学生0.9%
その他6.6%
第58回 合格者の職業別構成:会社員61.9%・無職11.1%・公務員8.0%・団体職員4.5%・自営業3.8%・役員3.2%・学生0.9%・その他6.6%(受験者42,510人・合格者3,961人・合格率9.3%)。最終確認日:2026-10-04。出典:厚生労働省「第58回社会保険労務士試験の合格者発表」。

これは合格者の中の割合で、職業別の合格率ではありません。受験者全体の職業別構成は公表されていないため、「会社員は合格しやすい(しにくい)」とは言えません。言えるのは、第58回の合格者の6割超が会社員だったことです。合格者の年齢構成(30歳代31.4%・40歳代28.2%など)は社労士の合格年齢にまとめています。

働きながらの時間の組み方:週の時間×週数で予算を計算する

必要な勉強時間は公式に示されていないため、ここでは「確保できる時間の予算」を計算します。以下は当サイトの計算例で、合格に必要な時間の根拠ではありません。

週の型週の時間13週(約3か月)26週(約半年)52週(約1年)
平日1時間×5日+休日3時間×2日11時間143時間286時間572時間
平日2時間×5日+休日5時間×2日20時間260時間520時間1,040時間
平日3時間×5日+休日6時間×2日27時間351時間702時間1,404時間

組み方の考え方は次のとおりです(当サイトの考え方であり、公式の推奨ではありません)。

  • 平日は短い時間でもできる問題演習を中心にし、休日にまとまった範囲の学習と復習を入れる
  • 第58回は日曜日(8月23日)の実施でした。直前期は休日に試験時間(選択式80分・択一式210分の合計290分)を通して解く練習を入れる
  • 時間の予算は、仕事の繁忙期を引いた「実際に確保できた時間」で見直す

実務経験で受験資格を満たす人は、仕事の中で労働社会保険の手続に触れている場合があります。ただし、実務の知識が試験の何割に当たるかを示す公的な資料はありません。

時間を割り当てる科目の優先順位は、後の節で扱います。

3か月で合格できるか:現実的な範囲を数字で分ける

「3か月で合格できるか」についても、3か月で合格した人の割合や必要時間は公表されていません。公式資料から言えないことを断定せず、判断に使える数字を並べます。

見る点数字・事実出典・計算
3か月の長さ13週(91日)当サイトの計算
確保できる時間の例週11時間なら143時間、週20時間なら260時間、週27時間なら351時間上の表(当サイトの計算例)
当サイトの論点別問題358問を1周する場合1日あたり約3.9問(358問÷91日)。2周なら約7.9問、3周なら約11.8問当サイトの計算。本試験の出題数ではない
合格の条件選択式・択一式のそれぞれで総得点と全科目の基準点が必要厚生労働省「合格基準及び正答」
試験の範囲社労士法第9条の8項目の科目(労働・社会保険の法令と一般常識)e-Gov 法令検索

この表から、3か月で合格できるとも、できないとも言えません。判断の軸になるのは次の3点です。

  • すでに労働・社会保険の制度に触れた経験があるか(範囲のうち初見の科目がどれだけあるか)
  • 全科目に基準点があるため、特定の科目を最初から外す計画が立てられない(第58回は選択式の各科目3点以上、択一式の各科目4点以上。雇用保険法の選択式のみ2点以上)
  • 適用される法令が、受験案内で示された基準日(第58回は令和8年4月10日)現在施行のものと決まっている点

短期間の学習計画の型は社労士を6ヶ月で合格する短期集中プランで、独学の計画と時間の計算は社労士 一発合格を目指す独学の学習計画で扱っています。

科目別の優先順位:全科目に基準点があるので「捨て科目」は作れない

優先順位を決める前提として、配点と基準点を確認します(第58回の受験案内と合格基準)。

科目選択式の配点択一式の配点当サイトの問題数
労働基準法・労働安全衛生法5点10点52問(労基32・安衛20)
労働者災害補償保険法5点10点(うち徴収法3問)32問
雇用保険法5点10点(うち徴収法3問)31問
労働保険の保険料の徴収等に関する法律出題なし上の労災・雇用の各10問のうち計6問21問
労務管理その他の労働に関する一般常識5点10点(社一と合わせて)28問
社会保険に関する一般常識5点同上29問
健康保険法5点10点50問
厚生年金保険法5点10点55問
国民年金法5点10点60問

当サイトの問題数は2026-10-02 集計で、すべて当サイトのオリジナル問題です。本試験の出題数ではありません。

この表から言える優先順位の考え方は次のとおりです(当サイトの考え方)。

  • 選択式は1科目5点、択一式は1科目10点で、科目間の配点は同じです。どの科目も基準点に届かなければ不合格になるため、「得意科目で稼ぐ」より「全科目で基準点を取る」計画が前提になります
  • 範囲の大きさの目安として、当サイトの問題数が多い国民年金法(60問)・厚生年金保険法(55問)・健康保険法(50問)は、学習量が多くなりやすい科目です。ただし、本試験の出題数とは一致しません
  • 一般常識の2科目は、基準点が年によって補正されることがあります。科目ごとの基準点の扱いは社労士 一般常識対策、補正の実績は社労士試験の救済で確認できます

各科目の問題を解いて、自分の弱い科目を確かめる(論点別問題):

最初の1問として使える問題(論点別問題):

まとめ

  • 社労士に何年かかるかを示す公式の数字(平均受験回数・必要な勉強時間)は、公式資料には載っていない
  • 試験は年1回(社労士法10条・第58回は令和8年8月23日)。不合格なら次は翌年
  • 受験資格に年齢制限はなく、学歴・実務経験・国家試験合格のいずれかが要る(8条)。社労士になるには合格に加えて実務2年等と登録が要る(3条)
  • 第58回の合格者の61.9%は会社員。ただし職業別の合格率ではない
  • 時間の予算は「週の時間×週数」で計算できるが、合格に必要な時間の根拠にはならない
  • 全科目に基準点があるため、科目を外す計画は立てられない

よくある質問

Q社労士試験の平均受験回数は公表されていますか?

公式資料(受験案内・合格者発表・過去10年の推移・合格基準)には、受験回数別の人数や平均受験回数は載っていません。受験者数に初めて受ける人と再受験の人がそれぞれ何人含まれているかも公表されていないため、「平均何回で合格」という数字を公式データから出すことはできません。

Q社労士試験は1年に何回ありますか?

社労士法第10条第1項は、試験を「毎年一回以上」厚生労働大臣が行うと定めています。第58回(令和8年度)は令和8年8月23日(日)に1回実施され、申込期間は4月13日〜5月31日、合格発表は10月1日でした。不合格だった場合、次の受験は翌年の試験になります。

Q試験に合格したあと、社労士になるまでにさらに年数がかかりますか?

合格だけでは社労士になれません。社労士法第3条は、試験合格者のうち労働社会保険諸法令に関する厚生労働省令で定める事務に通算2年以上従事した人(または厚生労働大臣が同等以上の経験を認めた人)を資格を有する者とし、名簿への登録を受けて初めて社会保険労務士になります。実務経験が足りない人の制度は、「社労士になるには」の記事で整理しています。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月4日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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