測量士補

測量士補 写真測量 問15出典: 令和7年度 問19

問題

測量士補 | 写真測量 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-19

次の 1 〜 5 の文は,公共測量におけるUAVレーザ測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 〜 5 の中から選べ。 1. UAVを飛行させるに当たり,航空法に基づく必要な許可又は承認を得るとともに,国土交通省航空局が示す飛行ルールなどに従って作業を行った。 2. 使用するUAVレーザ測量システムの特性や作成できるデータの品質を確認するために,ボアサイトキャリブレーション及び精度試験を実施した。 3. 測量作業範囲内の地形,地物等の条件などを踏まえ,使用するレーザ測距装置の最大測距距離を超えて計測距離を設定した。 4. UAVレーザ計測後に計測作業を行った場所において,データの収録状況を確認した。 5. オリジナルデータの点検において,必要な精度を有する既存のデータがあり,計測範囲の状況などにそのデータの作成時点から大きな変化がなかったので,既存のデータを点検に使用した。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

UAVレーザ測量の規定に関する正誤問題です。正答は3(選択肢3が誤り)。

選択肢3が誤りの理由:レーザ測距装置には最大測距距離(有効計測距離)があります。この最大測距距離を超えた距離では,レーザが反射して戻ってくる光量が不足し,正確な距離計測ができなくなります。したがって,最大測距距離を超えて計測距離を設定することは,精度の保証ができない不適切な方法です。計測距離は必ず最大測距距離以内に設定しなければなりません。

選択肢1(UAVの航空法許可・承認)・2(キャリブレーション・精度試験)・4(計測後のデータ収録確認)・5(既存データを用いた点検)はすべて正しい記述です。

UAVレーザ測量の作業規程上の規定問題です。正答は3。

選択肢3(誤り)の詳細

LiDARセンサの最大測距距離は,使用するレーザ出力・パルス繰り返し周波数・受光感度により決まります。UAVの飛行高度(対地高度)が最大測距距離を超えると:

  • レーザパルスが地面に届かない,または返ってこない
  • 返ってきたとしても受光エネルギーが不足し,偽のパルスや欠損点が増加
  • 点群密度が要件を下回る

作業規程の準則では「レーザ測距装置の最大測距距離の範囲内で飛行高度・計測距離を設定する」ことが義務付けられています。

選択肢1(正しい):航空法への準拠

UAV(無人航空機)の飛行には航空法第132条(許可・承認)が適用されます。特に,人口集中地区・空港周辺・高度150 m以上などでは国土交通省地方航空局への許可が必要。2022年改正では第三者上空飛行(Level4)の許可制度も整備されました。

選択肢2(正しい):キャリブレーション

ボアサイトキャリブレーション:LiDARセンサ・IMU・GNSS受信機の相互位置・姿勢オフセット(ボアサイト角)の校正。精度試験:既知ターゲット(検証点)への測距精度確認。両方ともデータ品質保証の前提として実施。

選択肢5(正しい):既存データによる点検

点検に既存データ(以前の測量成果)を使用することは,変化が小さい場合に認められています。現地確認(地物の変化確認)が前提。

UAVレーザ測量の技術的詳細と最新動向です。正答は3。

LiDARの最大測距距離と飛行計画(選択肢3)

UAV搭載LiDARの最大測距距離(仕様値)はターゲットの反射率100%での値であり,実際の地表面(草地・アスファルト・土砂)では反射率が低下します。実用的な最大測距距離:

  • 高反射率ターゲット(白色板 80%):公称値
  • 低反射率ターゲット(アスファルト 10〜20%):公称値の50〜70%程度

したがって,飛行高度の設定には余裕率(一般に0.7〜0.8)を掛けた有効測距距離を基準とします。

ボアサイトキャリブレーションの詳細(選択肢2)

UAVに搭載されたLiDAR・IMU・GNSSの間には製造誤差による位置・姿勢ずれ(ボアサイト誤差)があります。校正方法:

1. 校正用フライト(十字飛行・逆方向重複)でデータ取得

2. 平坦面の点群が最もフラットになるロール・ピッチ・ヨーの3角度を最小二乗法で推定

3. 推定値を処理パラメータに適用して全データを再処理

ボアサイト誤差が±0.01°あると,飛行高度100 mでは水平方向に ±100 × tan(0.01°) ≒ ±1.7 cm のずれが生じます。

i-Construction・BIM/CIMとの接続(測量士レベル)

国土交通省の「i-Construction」政策では,ICT建設機械・3次元設計・出来形管理にLiDAR点群データを活用します。UAVレーザ測量は施工前後の三次元比較(出来形計測)・土量計算(切土・盛土)・安全管理(斜面崩壊リスク)に不可欠です。点群データのフォーマット(LAS形式,LOD管理)とBIM/CIMデータとの統合が測量士の重要業務として位置づけられています。

この問題の根拠出典: 令和7年度 測量士補試験 問19(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用
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出典と作り方

本問は国土地理院が公表した過去問題を出典明記の上で引用しています(コンテンツ利用規約PDL1.0で出典明記による複製・商用利用を許諾・GREEN判定)。 根拠・出典:出典: 令和7年度 測量士補試験 問19(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)や国土地理院公式(https://www.gsi.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-19)。

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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)。測量法・作業規程の準則・計算式根拠に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。