登録販売者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第3章 主な医薬品とその作用 問46|きず薬・殺菌消毒=アクリノール/オキシドール/ヨウ素系/クロルヘキシジン

問題

登録販売者 | 第3章 主な医薬品とその作用 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

きず薬・殺菌消毒薬の成分に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はイです。

オキシドール(過酸化水素水)は、過酸化水素が分解して生じる活性酸素による酸化と、発生する酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果で働きます。そのため作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低い、という記述は手引きどおりです。

ほかの選択肢の誤り:

  • ア:アクリノールは真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない
  • ウ:ヨードチンキは皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける
  • エ:クロルヘキシジンは結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない
  • オ:ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石けん分をよく洗い落としてから使う

きず口等の殺菌消毒成分のまとめ(手引き Ⅹ-1)):

成分効く相手効かない相手・注意点
アクリノール一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)真菌、結核菌、ウイルスには効果なし。黄色く着色
オキシドール一般細菌類の一部(化膿菌)持続性に乏しく浸透性も低い。目の周りは避ける
ヨウ素系(ポビドンヨード、ヨードチンキ)結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスアルカリ性で殺菌力低下。ヨウ素アレルギーの既往がある人は避ける
クロルヘキシジン一般細菌類、真菌類(比較的広い)結核菌やウイルスには効果なし
ベンザルコニウム塩化物等黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、カンジダ等の真菌類結核菌やウイルスには効果なし。石けんで効果低下

各選択肢の解説:

  • ア(誤): アクリノールは化膿菌に対する殺菌消毒作用を示しますが、「真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない」とされています。
  • イ(正): オキシドールの作用は活性酸素による酸化と、酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果です。そのため作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低いとされます。刺激性があるため目の周りへの使用は避けます。
  • ウ(誤): ヨードチンキはヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要があります。化膿している部位ではかえって症状を悪化させるおそれもあります。
  • エ(誤): クロルヘキシジングルコン酸塩・クロルヘキシジン塩酸塩は一般細菌類、真菌類に比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はありません。
  • オ(誤): ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下します。石けん等と併用する場合には、石けん分をよく洗い落としてから使用するべきとされています。

【殺菌消毒薬の位置づけ】

殺菌消毒薬は、日常生活で生じる比較的小さなきり傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面の化膿を防止すること、又は手指・皮膚の消毒を目的とする一般用医薬品です。配合成分や濃度、効能・効果等が定められた範囲内の製品は医薬部外品(きず消毒保護剤 等)として製造販売されていますが、火傷(熱傷)や化膿した創傷面の消毒、口腔内の殺菌・消毒などを併せて目的とする製品は医薬品としてのみ認められています。

【成分ごとの押さえどころ】

1. アクリノール: 黄色の色素。化膿菌に効くが、真菌、結核菌、ウイルスには効果がない。比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。衣類等に付くと黄色く着色し、脱色しにくいことがある

2. オキシドール: 活性酸素による酸化と、酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果。作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低い。刺激性があるため目の周りは避ける

3. ヨウ素系: ヨウ素の酸化作用で、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに殺菌消毒作用を示す。アルカリ性になると殺菌力が低下するため、石けん分はよく洗い落とす。外用でもまれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用があり、ヨウ素アレルギーの既往がある人は使用を避ける

- ポビドンヨード: ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)という担体に結合させて水溶性とし、徐々にヨウ素が遊離するよう工夫したもの。口腔咽喉薬・含嗽薬より高濃度なので、原液を口腔粘膜に適用しないよう注意する

- ヨードチンキ: ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解。皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りは避け、化膿している部位ではかえって悪化させるおそれがある

4. 陽性界面活性成分(ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物、セトリミド): 石けんと混ざると効果が低下するため、石けんを十分に洗い流してから使う

5. クロルヘキシジン: 一般細菌類、真菌類に比較的広く効くが、結核菌やウイルスには効かない

6. エタノール(消毒用エタノール): 皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、ガーゼに浸して貼付することは避ける

【「効かない相手」で横断整理】

上の1〜5のうち、結核菌・ウイルスにも効くのはヨウ素系で、アクリノール、クロルヘキシジン、陽性界面活性成分はいずれも効果がありません。本問のア・エは、この「効かない相手」を「効く」と書き換えた誤りです。

【使い方の注意】

創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用すると、化膿の原因菌の増殖を防いでいる皮膚常在菌まで殺菌され、組織修復も妨げられて、かえって治りにくくなることがあります。

【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ-1)「きず口等の殺菌消毒成分」・Ⅷ-1)「代表的な配合成分、主な副作用」(陽性界面活性成分)

この問題の根拠根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ-1)「きず口等の殺菌消毒成分」・Ⅷ-1)「代表的な配合成分、主な副作用」(陽性界面活性成分)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ-1)「きず口等の殺菌消毒成分」・Ⅷ-1)「代表的な配合成分、主な副作用」(陽性界面活性成分) 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

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