登録販売者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第3章 主な医薬品とその作用 問45|毛髪用薬=カルプロニウム/エストラジオール/カシュウ等生薬

問題

登録販売者 | 第3章 主な医薬品とその作用 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

育毛・養毛を目的とした毛髪用薬(育毛剤・養毛剤)の成分に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はウです。

カシュウの基原は「ヤマノイモ科」ではなく、タデ科のツルドクダミの塊根です。作用(頭皮の脂質代謝を高めて余分な皮脂を取り除く)は手引きどおりなので、科名の誤りが問われています。

ア(カルプロニウム塩化物のコリン作用による発毛効果)、イ(エストラジオール安息香酸エステルによる脱毛抑制)、エ(疾患名を掲げた効能・効果は医薬品のみ)、オ(チクセツニンジン=ウコギ科トチバニンジンの根茎)は、いずれも手引きの記述どおりで正しい内容です。

暗記ポイント: カシュウ→「タデ科ツルドクダミ」・皮脂を取り除く。

毛髪用薬の主な成分まとめ(手引き Ⅹ-6)):

成分基原・分類期待される作用注意点
カルプロニウム塩化物コリン作用を示す成分頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促す(発毛効果)コリン作用による局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけ
エストラジオール安息香酸エステル女性ホルモン成分脱毛抑制効果妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける
カシュウタデ科のツルドクダミの塊根頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く―
チクセツニンジンウコギ科のトチバニンジンの根茎(通例、湯通し)血行促進、抗炎症など―
ヒノキチオールヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分抗菌、抗炎症など―

各選択肢の解説:

  • ア(正): カルプロニウム塩化物は適用局所でアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張して毛根への血行を促します。アセチルコリンと異なりコリンエステラーゼで分解されにくく、作用が持続するとされます。
  • イ(正): 脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされるため、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して配合されます。頭皮から吸収されて循環血流中に入る可能性を考慮し、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けます。
  • ウ(誤・正答): カシュウはタデ科のツルドクダミの塊根を基原とします。「ヤマノイモ科」が誤りです。
  • エ(正): 作用が緩和なものは医薬部外品(育毛剤、養毛剤)として製造販売されていますが、「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」「粃糠性脱毛症」「瀰漫性脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は医薬品においてのみ認められています。
  • オ(正): チクセツニンジンはウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とし、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられます。

【毛髪用薬の位置づけ】

手引きは毛髪用薬を「脱毛の防止、育毛、ふけや痒みを抑えること等を目的として、頭皮に適用する医薬品」と定義しています。配合成分や分量から人体への作用が緩和なものは医薬部外品(育毛剤、養毛剤)として製造販売されていますが、「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」「粃糠性脱毛症」「瀰漫性脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は医薬品においてのみ認められています(選択肢エ)。

【合成成分2つの要点】

1. カルプロニウム塩化物: 適用局所でアセチルコリンに類似したコリン作用を示し、頭皮の血管を拡張して毛根への血行を促します。アセチルコリンと違ってコリンエステラーゼ(眼科用薬の項に登場する酵素)による分解を受けにくく、作用が持続するとされます。副作用はコリン作用による局所又は全身性の発汗と、それに伴う寒気、震え、吐きけです。

2. エストラジオール安息香酸エステル: 女性ホルモン成分(婦人薬の項を参照)の一種です。毛髪用薬は頭皮での局所作用を目的としますが、頭皮から吸収されて循環血流中に入る可能性を考慮し、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきとされています。

【生薬成分3つ:基原と作用をセットで】

成分基原期待される作用
カシュウタデ科のツルドクダミの塊根頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く
チクセツニンジンウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたもの血行促進、抗炎症など
ヒノキチオールヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分抗菌、抗炎症など

生薬は「科名・基原」と「作用」をセットで確認します。本問のウは作用を手引きどおりに書き、科名だけを「ヤマノイモ科」に変えた形です。カシュウは「血行促進」ではなく「皮脂を取り除く」、チクセツニンジンが「血行促進、抗炎症」と区別して覚えます。

【ほかの項目との関連】

頭皮の落屑(ふけ)を抑える効果を期待して、角質軟化成分のサリチル酸が毛髪用薬に配合されている場合もあります(Ⅹ-3))。

【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ-6)「頭皮・毛根に作用する配合成分」・Ⅹ-3)「肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分」

この問題の根拠根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ-6)「頭皮・毛根に作用する配合成分」
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ-6)「頭皮・毛根に作用する配合成分」 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。